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ブログ 2026.08.13

熊本地震、被災してわかった「5つの備え」

農業コンサルなら農テラス|代表 山下弘幸

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さて、今週のテーマは「地震の備え」について

2026年7月28日、熊本で地震が発生しました。被災地では冬春トマトの植え付けが始まっています。停電、断水の中ですが、今植えておかないと今年1年間の収入は途絶えてしまいます。

 

10年前、2016年4月14日の震災を思い出します。あの時はサツマイモの定植時期で、今回と同じように育苗ハウスに寝泊まりしながらイモ苗の植え付けをして、車中泊しながらスイカの出荷をしました。

 

農業は「今の作業」が1年間の収入に紐づきます。その2大重要イベントが「植付と収穫」。このどちらかの時期に災害があれば、その産地は大きな打撃を受けるのです。

 

特に今回は青天霹靂ともいうべきか、まさかこんなに短いスパンで震災に遭うとは思いませんでした。

 

とはいえ、今回は前回の被災を踏まえて、多少なりとも備えていて良かったことがあります。みなさんの地域でも大規模災害が起きるかもしれません。備えあれば憂いなし。ご参考いただければ幸いです。

 

**①モノを減らす**

 

被災地では壊れた残骸を処分場へ運ぶ作業が連日行われています。わが家もそうでしたが、広い敷地と納屋があるので、使わない農機具、古いタンス、農業資材が散乱しました。モノが多いところほど、地震被害は大きくなります。モノが壊れる確率が高いからです。この教訓から、断捨離を行いました。

 

**②屋根瓦が被害を拡大する**

 

農家の屋根は瓦葺きが多く、特に景気が良かった頃に建てた家は石州の瓦など立派な屋根になっています。それがあだとなり、重さでつぶれてしまいます。10年前に被災した益城町では、新築のほとんどの屋根が軽量化されました。また、これから家を建てるなら平屋がいい。実際、ほとんどの家が平屋に生まれ変わりました。

 

**③ポータブルバッテリーを購入する**

 

スマホの充電は不可欠です。10年前に被災した時、停電が長引き、充電できないことで混乱が起きました。今やスマホは重要な情報源。1台持っておくと、家族分の充電を十分賄えます。

 

**④地震保険に入る**

 

基本的に、家の中の家電はすべて壊れると思ってよいでしょう。奇跡的に助かった家電でも、被災後不調になる可能性があります。私は地震保険に入っていませんでした。住宅・建物は自治体からの支援、助成でカバーできますが、家財道具や家電は自己負担です。地震保険の加入はおすすめします。

 

**⑤食料備蓄は最低限でいい**

 

災害に備えて防災セットを準備しているご家庭も多いことでしょう。ただ、過度に備える必要はありません。日本の救済システムは年々向上しているからです。結論、1日我慢すれば必ず救援物資が届けられます。水、食料、毛布、臨時トイレ。老人・子供・乳児がいれば、そちらの避難グッズを優先させてください。日本は災害が多い国だからこそ、被災後の対応は世界でもトップクラス。安心していいと思います。

 

さて、ここからは備えの話を離れて、今回感じたことを少しお話しさせてください。

 

前回はど真ん中で被災したから見えなかったのですが、今回は震源地から少し外れていたため、大きな被害はありませんでした。そして、客観的に被災、防災、そして支援、応援を見ることができました。

 

地震直後の病院では患者輸送が夜通し行われ、消防、警察、自衛隊の方々も夜通し人命救助に尽力されている姿に感動しました。中には自分の家も被災したり、家族も避難したりしている方もいらっしゃるでしょう。そして、被災した町の職員の方々は、住民の悲痛の声に連日対応しています。市も県も、そして国も、できる限りの支援体制をしてくださっています。

 

また、企業や個人の方々が義援金、支援物資を惜しみなく届けてくださいます。中には猛暑の中、ボランティアで被災地の片づけ作業や支援物資の仕分け作業を手伝ってくださる方もいます。ほかにも、「自分には何もできないから」と、せめて「熊本県産」のものを購入して応援しようと、わざわざ選んでくださる方もいらっしゃいます。

 

本当に心からありがたいと思います。そして10年前に被災した時も、同じような支援があったことに、こころから感謝したいです。

 

被災した仲間に連絡を取ると、「大変なのは皆同じだから」と前を向いていました。

 

確かに、なにがあっても、そこで立ち止まるわけにはいきません。前を向いて、今できることに全力を尽くし、復旧・復興した際には、次は支援する側に回ればいい。そうやって「恩送り」が繰り返されていくのだと思います。

 

日本はなんて素晴らしい国なんだろう。

 

最後はちょっとセンチメンタルになりましたが、まだまだ揺れが治まらず、大きな揺れを感じるたびに恐怖におびえている自分がいます。自分の感情を書くことで、気持ちを落ち着かせています。

 

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