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ブログ 2024.04.15
男女共同参画農業社会での女性の自立について
こんにちは。農業講演家の山下弘幸(やましたひろゆき)です。
農業歴35年の農業コンサルタントです。現在、講演、講座、研修、セミナーなどで
新規農業者、若手農業者、企業農業参入などをサポートさせていただいていております。
また、”稼げる農業を実現する半歩先行く農業者”のオンラインコミュニティ
農業ビジネススクール(農ビジ会)やyoutube(農テラスチャンネル)などで
全国農業者へ農業経営・農業ビジネスの最新情報をお届けしています。
さて、今回の山下弘幸農ビジブログのテーマは「女性の自立について」
※今回は最後に衝撃的な「告白」がありますので是非最後まで読み進めてください。
最近、男女共同参画や、女性農業者の経営向上をテーマにした
講演の依頼を受ける機会が増えました。
主催者側の趣旨は
男女が共同してパートナーシップ型農業を進めていくことで、
女性農業者のさらなる活躍、能力発揮を目的とするもの。
私の男女共同参画についての結論は「それぞれの自立」です。
ということで今回は「女性の自立について」の考察です
内容は次の通りです。
【男尊家系に生まれた私】
【自立について考えてみましょう】
【自立できなかった自分】
【女性の自立を促す】
【自立とは支配からの脱却】
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【男尊家系に生まれた私】
セミナー講演で各地を回ると参加者や主催者など会場の男女比率が如実に見えます。
会場のほとんどが男性で埋め尽くされている時もあれば、男女半数くらいの時もあります。
男尊女子の思想を持つ大正生まれの祖父の元で育った私は時折、妻から叱られます。
「家事をやるのが女だとは思わないで」と。
言い訳をすると、私が家事をやれば祖父や父から叱られたから。
男は「女の仕事をするんじゃない」と。
男はしっかり「外で稼いでこい!」と。
ランドセルの色は黒が男、女が赤の時代に育った私から見れば
現在はかなり男女参画共同社会になっていると思うのですが。
さて世界では
世界には学校(小学校・中学校・高校)に通うことができない女の子が
約1億3200万人いるそうです。
それに比べれば日本は先進国だと言えます。
ただ、女性議員割合は世界148位。もちろん先進国の中では最下位です。
最近JALの社長に女性が就任。この記事が話題になるなど
女性活躍が「当たり前」になるにはまだまだ時間がかかりそうです。
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【自立について考えてみましょう】
女性が活躍する社会。
そのためには女性の自立が不可欠です。
そして、その自立を阻害してきた男尊社会。
この背景には「自立」したいマインドと
「自立してもらう」と困る社会(人)の対立が見えてくるのです。
さて、まずは自立について考えてみたいと思います。
自立とは?
例えば
組織からの自立、親から子の自立、中にはパートナーから自立というのもあるでしょう。
組織からの自立とは
今まで勤めていた会社から独立して自分で会社(仕事)を始めることです。
親からの自立とは
これまで親元で暮らしていた子供が親とは別の家で暮らすということです。
パートナーからの自立とは
これまでパートナーと一緒だったのが別にするということです。
これら「自立」で共通するのは「生活の依存」
もっと言えば
「お金の依存」だと思います。
組織からの自立の場合は
今まで勤めていた会社から給料(お金)をもらっていたのを辞めて
自分でお金を稼ぐことになります。
親からの自立とは
これまで親元で生活費を見てもらっていた子供が
自分で稼いで自分の給料の範囲内で暮らすということです。
おなじく、パートナーからの自立とは
パートナーの給料だけでなく自分の稼ぎでやりくりするということです。
つまり、自立には「自分で稼ぐ」というハードルが待ち受けているのです。
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【自立できなかった自分】
親元で農業をやっていたころ、私は自立できていませんでした。
なぜなら
親から「こづかい」をもらう立場だったからです。
親元就農している若手農家に多いのが
親から給料という名の「こづかい」をもらっているパターン。
これは自立していない状態です。
ただ、
家計費と事業費がちゃんと分かれていて、会社(農園)から「給料」を
貰っていれば別です。
この場合はちゃんと会社からお給料をもらって自立しているサラリーマンと
同じ状態だからです。
そういう意味からすれば私と同様に
日本の若手農家はほとんどが自立できていないのかもしれません。
また、組織に依存している場合も同様です。
例えば農協の出荷部会に属している状態も自立できていないと言えます。
なぜなら、自立とは自分で稼ぐことであり、組織のチカラを借りて「給料」や
「分配金」や「手当」をもらうことではないからです。
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【女性の自立を促す】
自分名義で取引をして自分名義にお金が入り、
自分名義に請求書が届き、自分名義から支払いを行う。
もちろん、自分名義の口座から従業員にも給与を払う。
これが自立経営体と呼ばれるもの。
それ以外は農業従事者と呼ばれます。
さあ、あらためて女性の自立について考えてみましょう。
農業に従事する女性の方で
自分口座を持っている。
自分が自由になるお金を持っている割合いはどれくらいでしょうか?
私の母は山下家に嫁に来た時、自分が自由になるお金は1円もなかったそうです。
だから、
こっそり畑の隅に野菜を植えてそれをこっそり市場に出して
お小遣いを貯めていたと聞いたコトがあります。
私の父も親から経営権をもらうまで自由になるお金はなかったそうです。
人を支配する方法という本に書いてありましたが
人を支配するには
自立させないコトが大事だそうです。
自立させないためにはお金を持たせないコトが有効です。
ただ、全くやらないのもダメです。
それでは逃げ出してしますから。
そこで、上手に支配するには自立できない「ぎりぎり」のお金を
渡すのがベスト。
つまり、生かさず、殺さず。
これが人を支配し、自立を防ぐポイントなんだそうです。
ということは
女性を自立させないために「お金も権利も与えない」
そうすれば自立せずにずーっと依存してくれる状態になるのです。
では、逆に
女性の自立を促し、男女共同参画社会を進めるにはどうすればいいのでしょうか?
女性が自ら「稼ぐ」ことを推奨すればいいです。
これは
組織からの自立、親から子の自立、パートナーから自立も同様です。
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【自立とは支配からの脱却】
ただ、はじめに書いた通り、自立してもらうと困る社会(人)があることも
忘れてはいけません。
子供を思い通りにしたい親、
妻を思い通りにしたい夫
逆に
夫や子供を思い通りにしたい妻(母)
社員を思い通り動かしたい社長(会社)
農家をハンドリングしたい農業団体
男尊女卑世代の集まりである地方議会と
相変わらず女性比率が低い国の議会
ここには知らず知らずのうちに
今まで通り「支配」したいというマインドがあるからだと思います。
つまり、自立させずに支配するには
「生かさず殺さず」の状態を作ればよいのです。
なんだかおどろおどろしい話しになりましたが、
そうやって社会はできていますし、秩序が保たれいます。
世の名は「それ」に従っていた方が「楽」だというマインドのヒトが多いし、
みんなが、みんな自立したいと思っているわけではないのです。
つまり社会は
「自立したい人」と「支配したい人」が
入り混じっているのです。
私の結論は「それぞれの自立」
自立した人同士が組織になったり繋がったりする社会が望ましいという考えです。
その逆が
自立していない人同士が依存しあっている社会です
ということで我が家は全員自立しています。
親、私、妻、子ども達、それぞれ別生計です。
財布も口座も、仕事もそれぞれ違います。
そして、驚かれるかもしれませんが
住所もそれぞれ違います。
ですから我が家は一人ひとりが世帯主です。
もちろん「私」と「妻」は
住所も住民票も別にしています(笑)
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山下弘幸ヒストリー① 卑屈な幼少時代
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