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ブログ 2024.01.10
農業が企業化しなければいけない理由
こんにちは。農業講演家の山下弘幸(やましたひろゆき)です。
農業歴35年の農業コンサルタントです。現在、講演、講座、研修、セミナーなどで
新規農業者、若手農業者企業農業参入などをサポートさせていただいていております。
また、
”稼げる農業を実現する半歩先行く農業者”のオンラインコミュニティ
農業ビジネス研究会(農ビジ会)を主宰しています。
さて、今回の、農テラスブログのテーマは
「農業が企業化しなければいけない理由」について。
このテーマは私が13年前に農テラスを立ち上げてずっと追いかけてきたテーマです。
結論を先に言うと、
これからの農業は営農だけではなく経営をやらなければ行けないということです。
《本日の内容》
・営農と経営の違い
・税金を払いたがらない農家
・私が営農型から経営型に変えた理由
・農業が企業化しなければいけない理由
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【営農と経営の違い】
営農と経営の違いはあらゆる側面から見ることができますが、
今回は利益(所得)について解説します。
ある営農型農家の場合、
利益(所得)は売上から経費を引いた残りです。つまりこれが農業所得となります。
ですから、売上が大きく、経費が低ければ農業所得は多く残ります。
逆に売上が小さく、経費が高いと農業所得は少なくなります。
一方、経営型農家の場合は
最初に自分が必要な所得を決めます。
そしてそこからその所得を得るために必要な売上と経費を計算し、
それが実現するためには・・・
というように計画ありきで始めます。
このように、同じ農作業をやっていても、前者と後者ではまるで結果が異なります。
ちなみに我が家の農業は営農型の前者でした。
私も手残りのお金を多くするために売上を上げることに必死でした。
当然経費も使わないように道具を大事にしたり、古ビニールを再利用したりしながら
(利益)所得を残していました。
しかし、営農型は副作用も生みだします。
それはお金にとらわれる様になるのです。
【税金を払いたがらない農家】
例えば税金。
営農型でよく見かけるのが税金を払いたがらない農家です。
とにかく営農型農家は税金を払うのを嫌います。
だから、利益が出ても税金を払うのが嫌で無駄に農機具を新調したりします。
これは純資産が減るだけでたいして節税にならないのでやめた方がいいと思うのですが。
他にも、法人化するか個人のままか悩んでいる農家の判断基準が
「どっちが税金を払わないで済むか」だったりします。
これも、法人を設立するって目的はそこ?って思ってしまいます。
もちろん税金の支払い額は少ない方がいい
誰だって税金を好んで払う人は少ないでしょう。
ただ、税金を払いたがらない農家ほど補助金、交付金は当てにします(笑)
とは言え、私もそういうマインドだったので気持ちはわかります。
ただ、私は、
私の父を見ていて営農型から経営型に変えました。
それは、営農型の父を見てなんだか切なくなったからです。
【私が営農型から経営型に変えた理由】
わが家はスイカ農家でした。
出荷時期は4月~5月。1年の売上をほぼその2か月で賄います。
だから、その時の相場で所得が残れば豊かな1年を暮らせます。
しかし、その時の相場で所得が残らなければ貧素な1年になるのです。
また、蓄えたお金も増え続ければ機嫌が良いのですが
不作がつづき、蓄えを崩して生活費を賄うようになれば途端に機嫌が悪くなる。
子供のころ、親の機嫌が悪い理由がわからず、ずいぶん悩みました。
つまり私の父はお金に支配される農家だったのです。
父の様にお金に支配されている農家はとにかく所得が減ると騒ぎ始めます。
時折、その矛先が農協職員や農政課職員、政治家に向けられたりします。
文句を言ったところで何も解決しないのに・・・
その騒動は相場がよくなり売上が上がれば沈静化します。
そしてまた、数年後相場が下がり騒動が起きる。
農業業界はこれを繰り返してきたのです。
【農業が企業化しなければいけない理由】
私は講演やセミナーなので、営農型から「経営型」農家になること提唱しています。
それは、
予め、必要な所得を決めてそれが実現できるために何をすべきかを考え実践する農業。
具体的には所得面だけみれば法人化がお薦めです。
なぜなら、法人は所得(役員報酬)をあらかじめ経費として計上するので
お金(自分の所得)に振り回されない経営ができるようになるからです。
目指すべき姿は「お金に振り回されない経営型農業」
しかし、この「経営」は誰にでもできることではありません。
かなり、ハードルの高い「業」だということも知っています。
ですから、経営型農家はどこの誰よりも「頭」を使わなければいけません。
農を耕すより「脳」を耕すのです。
つまり、これからの農家はもっと、もっと「企て」(くわだて)なければいけないのです。
そして、その企て(計画)を実践することを
企業というのです。
農業が企業にならなければいけない理由はここにあります。
2024年、これから農業は企業になる。
これが、私が描く農業業界ビジョンです。
しかし、これから先も農業(農家)が企業化できないのであれば、
企てる、頭を使う、経営ができる「企業」に農業を渡さなければならいかもしれません。
農テラスは今年も農家に経営を教えます。
そして農業をやりたい企業にはしっかりと営農を教えます。
ということで、
今年も応援していただければ幸甚でございます。
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