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ブログ 2025.05.15
農業を教える人が求められている
こんにちは。全国で講演、セミナー研修など行っている
農業講演家の山下弘幸(やましたひろゆき)です。
農業歴35年。親元就農後、個人、法人の農業経営を経て
農業コンサルタントに転身し、
現在、新規農業者、若手農業者、企業農業参入支援などをしています。
具体的には、稼げる農業を実現する
”1歩先行く農業者”のオンラインコミュニティ
「農業ビジネススクール(農ビジ会)」を主催し
全国200名の農業者と毎月勉強会や情報交流を行っています。
また、定期的に更新しているyoutube(農テラスチャンネル)では
全国の農業者へ「農業経営・農業ビジネス」の最新情報をお届けしています。
さて、今回の山下弘幸農ビジコラムテーマは
「 教える人が求められている」
先日開催した農ビジコンサル養成講座には全国から20名近い方にご参加いただきました。本当にありがとうございました。
また、時間が合わずにリアルタイムでご参加いただけなかった方にはアーカイブでご覧いただけるよう現在準備中ですのでしばしお待ちください。
【なぜ、今“教える人”が求められるのか】
さて、先日のセミナーは自分の知っている情報を提供して稼ぐ「教える人」になりましょうというお話でした。
なぜ?このような講座を開いたのかというと、今、「教える人」が求められているからです。
しかし、受講者のほとんどの方が「私が人に教えることなんてできない」。そういう立場じゃない。ましてそれでお金を頂くなんてとんでもないことだと思ってました。
でも、そうではないんです。あなたの経験や体験、知識やスキルが誰かにとっては価値のあるモノなのです。
この話を深く理解できるようになると農業でもビジネスでも何をやってもうまくいきます。
なぜならビジネスのポイントは「悦ばれる」だからです。
【ビジネスの本質は“悦ばれること”】
自分の経験で「時短」がどんな価値になるか事例をご紹介します。
先日、ある若手農業者との会話の中で「ビジネスって結局なんなんですか?」という問いを受けました。その問いに、私はこう答えました。
「ビジネスは、誰かの“困った”を“解決”することだよ。」
つまり、相手の悩みや不便、不足、不安といった“困りごと”を、モノやサービス、情報や仕組みで解決し、「助かった」「ありがたい」「うれしい」と“悦ばれる”ことこそが、ビジネスの本質です。
私自身のビジネスを例に挙げれば、情報(知恵)や経験を通じて、新規農業者が3年、5年かけてたどり着くような「答え」や「気づき」を、たった30分で提供することがあります。それによって相手の「悩む時間」「迷う時間」「間違える時間」を短縮できる。これが、私の提供する“価値”です。
つまり、困っている相手にとって「時短」してあげることが悦ばれることなのです。
だから、なんかアイデアやヒントはないかと本やネットを調べ、YouTubeを観るのです。
そこで有益な情報を提供する人は悦ばれビジネスがうまくいくのです。
そして、これは農業においてもまったく同じです。
【農業も“悦ばれる”で考えると変わる】
農家は日々、土を耕し、作物を育て、出荷し、販売しています。
では、それは誰を悦ばせているのでしょうか?
誰の「困った」を「助かった」に変えているのでしょうか?
例えば、仕事が忙しくてスーパーに行く時間もない家庭に、新鮮な野菜を届ける。これは「買いに行く時間」の削減です。
例えば、産地直送で珍しい品種の果物を届ける。これは「探す手間」の解消です。
例えば、加工品として保存できる農産物を販売する。これは「調理時間」の短縮です。
すべて、「時間」にまつわる課題を解決しているのです。
では卸売り市場に出荷している農家は誰の何を解決しているのでしょうか?
卸売り市場が困る瞬間は「荷が集まらない」こと。
だから農家にはたくさん作ってください、うちの市場に持ってきてくださいっていうのです。
ただ、誰かの「困った助かった」を実践しているのに浮かばれない農家もいます。
例えば農協共販の方は誰を喜ばせているのでしょうか?
農協職員?農協の理事?いいえ、出荷先です。
では中山間地域で農地を守る農家は誰を喜ばせているのでしょうか?
彼らの努力により、地域の景観は保たれ、災害リスクは減り、国土が安全になります。
彼らは地域の安心、地域の暮らしを支えています。
ですから悦んでいるのは地域です。そしてそれを管理する自治体行政です。
ただこのこと自体、農家が経済活動としてやっている意識がなく
悦ばれている実感とそれに対する報酬が似合わないと
潜在的に感じているのです。
これが農業をビジネス的にとらえられない所以だと思います。
そしてこの仕組みが「農家が減っていく」本質のような気がします。
【“悦ばれる農家”こそが農業ビジネス成功の鍵】
さて、相手の時間を短縮してあげて、悦ばれる農家はどういう農家か。
それは相手の手間を省く農家です。
例えば青果業者が卸売り市場に行って競りに行く手間を省いて
直接農家から仕入れることが出来たらかなり「時短」できますよね。
だからそういう農家は青果業者からめちゃくちゃ悦ばれるのです。
そして、その「悦ばれる数」が多ければ多いほど、ビジネスは拡がります。
これが農業ビジネスの成功法です。
これに気が付いた農家は大成功しています。
だからこそ、今一度問いかけたいのです。
あなたの農業は、誰の「困った」を助けていますか?
誰が喜び、誰が助かり、誰の時間を短くしていますか?
それを明確にすることで、あなたの農業はさらに価値を持ちます。
あなたが持っているモノ、サービス、体験、経験、知恵、スキルで
誰かを「時短」してあげることは
はあなたの農業の“強み”です。
そこに気づいた時、あなたの農業はもっと多くの人に悦ばれ、もっと持続可能なものになります。
悦ばれる農業を、一緒に広げていきましょう。
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【特別講演のお知らせ】
今年も「九州農業week」に登壇いたします。
なんと今回は『特別講演』枠でお話させていただきます!
📅日程:5月29日(木)10:00〜11:00
📍会場:グランメッセ熊本(入場無料・要登録)
🎤講演テーマ:
「これからは“脳”で農業する時代」
サブタイトル:
「昔のルールのままでは、新しいゲームは勝てない。」
内容は
日本農業を変えようとしている農家たちへのエールです。
なぜ?このテーマを選んだのか・・・
以下、講演内容から抜粋です。
「真面目にやっているいのに、なぜか報われない」
そんな農業者が増えている気がします。
でもそれは農家の“努力が足りない”からではありません。
実は今、農業というゲームそのものが変わっているのです。
変わったのは、農業のルールと勝ち方。
それに気づかず、昔のルールのまま走り続けていれば、
どんな技術も農家の努力も活かされません。
これからの農業者に必要なのは、強靭な体力、最新の農機より
「新しい農業のルールでゲームをやること」です。
ただ、これに気づきアップデートしようとしている農家はたくさんいます。
しかし、何者かが邪魔をしている!?
その農家の前に立ちふさがる○○○○の正体とはいったい何か?
誰がこのゲームやルールを作っているのか?
そしてこのゲームで勝ち抜くには何をすればいいのか?
今回も農業が楽しくなる農家のための
エンターテインメントにする予定です。
🧠農作業が忙しい時期だと思いますが、
この日だけは “脳” を耕しにお越しください(^^♪
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【講演・セミナー講師をお探しのご担当の方へ】
現在、若手農家や農業関係者に「稼げる農業」をテーマにした講演、
セミナーを全国各地で行っています。
最新の講演、セミナー情報はコチラをご覧ください
講演・セミナーの様子(動画)をご覧になりたい方は
こちらで講演の模様、内容をご覧いただけます
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山下弘幸著 稼げる新農業ビジネスの始め方(すばる舎)
中国語翻訳版が中国で出版されました!
本書は新しい農業にチャレンジする新農業パーソンを
リクルートする内容となっています。
農業実務者の方やこれから農業を始められる方、
農業指導をされる方に是非読んでいただきたい内容となっています。
山下弘幸著
稼げる!新農業ビジネスの始め方(すばる社)
2023年には中国翻訳版も出版されました。
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農ビジ会
全国200名の方にご登録いただいています
農業者以外の方でもご参加いただけます。
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【お知らせ】
Abem Prime出演しました。
ご覧いただいていない方はこちらからご覧いただけます。
https://youtu.be/4nwzZwyA0O8?si=kfGk5dBMufPwdk7X