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物語 2024.04.23

『支配』全21話 ―第6話― 「事故」

こんにちは。農家著述家の山下弘幸(やましたひろゆき)です。

本業は農業。現在は農業コンサルタントとして全国の農業者のサポートを行っています。

また、農業講演家として講演、講座、研修、セミナーなど全国各地に呼んでいただいています。

日頃は、全国農業者のオンライコミュニティ農ビジ会や農業ビジネススクール運営

youtube(農テラスチャンネル)などで農業経営・農業ビジネスの最新情報をお届けしています。

 

さて、今回の山下弘幸の書下ろしストーリーは

『支配』全21話 第6話 「事故」

主人公は生まれも育ちも仕事も農家の「カワカミトシロウ37歳」

家業の農業を離れひょんなことから企業に入社する。

だが、そこで待ち受けていたのはこれまで経験したことがない試練の連続だった

 

『支配』全21話 第6話 「事故」

この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。

 

前回までのあらすじ。

社長から攻め立てられビルの窓から飛び降りる決断を迫られている状況で

攻められる理由を考えていた。それは社長が何かにとりつかれていることと、私の過去が深く関係していた。

当時会社を任されていた私はがむしゃらに働いていたが、事件はそんな最中に起きた。

 

ツルルー、ツルルー。

社内にある電話が鳴った。遅くまで働いていた部下は帰り、社内は私だけしかいない。

「こんな時間にかけてくるなんて、いったい誰だろう?」

 

「もしもし、株式会社○○ですが」

 

「あんたのところの商品に異物が混入してて、それを食べた子供が腹痛を起こし、今救急車で病院に運ばれた

どうしてくれるんだ!」

 

電話の相手は、まくしたてるような勢いで、電話口で怒鳴っている。

「もしものことがあったらどうする!どうやって責任をとるんだ!」

 

とっさに食品事故だと思った。だが、未だ正確には自社商品が問題だと決定したわけではない。

だが、興奮している電話の相手に対してどう対処すべきか。

 

社内のクレーム対応マニュアルを思い出した。そうだ、こういう時は冷静に情報を聞く。

まずは、お手数おかけしたことに詫び、状況を聞き出すことが大事だ。事の内容を聞き取り相手の連絡先を

聞き取り電話を切った。

 

大変なことになった。そう感じた。商品クレームは会社の信用を著しく損なう。

まして、人身事故につながれば社会的な信用も失ってしまう。当然社長からは怒鳴り付けられるだろう。

投資家さんたちになんて言い訳すればいいんだ。

私は会社と社長に支配されてた。だから自分のことや社員のことよりも会社と社長の機嫌のことが真っ先に気になっていた。

 

そして、ある決断をした。全社員を会社に呼び戻したのだ。

時間は21時を過ぎていた。

会社人間だった私は、社員のことより「会社」のことを優先し、社員もまた「会社」のことを心配してくれていると

思い込んでいた。

 

この事件以降、私は社員からの「信用」を失うことになる。

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山下弘幸(やましたひろゆき)の自己紹介です

笑って泣けるストーリーが満載です。

悩んでいる農家の皆さんに是非読んでいただきたい物語です

 

山下弘幸ヒストリー① 卑屈な幼少時代

https://notera.co.jp/news/3158/

 

山下弘幸ヒストリー② 親との確執

https://notera.co.jp/news/3160

 

山下弘幸ヒストリー③ 人を育てる農家になる

https://notera.co.jp/news/3164

 

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