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物語 2024.04.21

『支配』全21話 ―第4話― 「機嫌」

こんにちは。農家著述家の山下弘幸(やましたひろゆき)です。

本業は農業。現在は農業コンサルタントとして全国の農業者のサポートを行っています。

また、農業講演家として講演、講座、研修、セミナーなど全国各地に呼んでいただいています。

日頃は、全国農業者のオンライコミュニティ農ビジ会や農業ビジネススクール運営

youtube(農テラスチャンネル)などで農業経営・農業ビジネスの最新情報をお届けしています。

 

さて、今回の山下弘幸の書下ろしストーリーは

『支配』全21話 第4話 「機嫌」

主人公は生まれも育ちも仕事も農家の「カワカミトシロウ37歳」

家業の農業を離れひょんなことから企業に入社する。

だが、そこで待ち受けていたのはこれまで経験したことがない試練の連続だった

 

『支配』全21話 第4話 「機嫌」

この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。

 

前回までのあらすじ。

私は追い込まれていた。ビルの窓から飛び降りる決断を迫られていたのだ。

攻められる理由は誤解だった。出世が早かった私は妬みを買っていたのだ。

私が恨みを買った理由はスピード出世。そしてその背景にあるのが農家だったという過去だった。

 

エレファントシンドロームとは「支配」する人が使う常套手段だ。

サーカスの象は小さいころから鎖に繋がれ逃げようとすればその鎖が足に食い込む。

その痛みが刷り込まれるコトで大きくなって繋がれていた鎖が簡単に外せるようになっても逃げ出さない。

つまり「どうせ頑張ったってムリだ」という心理状態に陥ることを言う。

 

幼少時、私は父の機嫌に支配されていた。

父は気に入らないコトあればすぐに怒鳴り散らしてた

机をたたき、椅子を蹴り、腹の虫が納まるまで暴れていた。

 

私と同じ農家に生まれ長男で育った父は農家の後継者としてチヤホヤされて育てられた。

次男、三男とは待遇、処遇がまるで違うボンボン農家として育った。

だから、自分の思い通りにいかない時はすぐに顔を曇らせ不機嫌な表情で私たち子供に

シグナルを送った。

いつしか、私たちは父親の機嫌を取るように、機嫌を逆なでしないようにひっそりと暮らすようになった。

 

とは言え、反抗期というのが訪れる。この時は最悪だった。やることなすコトすべてが気に入らないのは

反抗期を迎えた私の方だ。これは思春期を迎える子供が大人になるための大事な登竜門である。

 

ただ、戦前生まれでボンボン育ちの父親にそんな理屈は通じない。

子供の反抗期はすべてが逆鱗に触れ、暴れるだけでは気が済まない。そこで父は

最終手段に出た。自分がすべてをコントロールする最強の業を。

 

それが妻に当たるという技だ。つまり私の母に当たりまくるのだ。母もまた父に支配されていた。

子供にとって「母親」は絶対なる保守すべき存在。それを攻撃することで私たち子供の反抗、抵抗する

意欲を焼失させるのだ。

 

毎日母が泣いている。そんな姿は見たくない。

さすればどうすればいいか、自我を押し殺して「反抗期」を自ら抑制するしかないのだ。

 

子どもを支配しようとするチカラはこうして「こころ」を育たない「こども」を作ってしまうのだ。

反抗できない私はその後、ノイローゼになった。

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山下弘幸(やましたひろゆき)の自己紹介です

笑って泣けるストーリーが満載です。

悩んでいる農家の皆さんに是非読んでいただきたい物語です

 

山下弘幸ヒストリー① 卑屈な幼少時代

https://notera.co.jp/news/3158/

 

山下弘幸ヒストリー② 親との確執

https://notera.co.jp/news/3160

 

山下弘幸ヒストリー③ 人を育てる農家になる

https://notera.co.jp/news/3164

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