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物語 2024.04.19

『支配』全21話 ―第2話― 「側近」

こんにちは。農家著述家の山下弘幸(やましたひろゆき)です。

本業は農業。現在は農業コンサルタントとして全国の農業者のサポートを行っています。

また、農業講演家として講演、講座、研修、セミナーなど全国各地に呼んでいただいています。

日頃は、全国農業者のオンライコミュニティ農ビジ会や農業ビジネススクール運営

youtube(農テラスチャンネル)などで農業経営・農業ビジネスの最新情報をお届けしています。

 

さて、今回の山下弘幸の書下ろしストーリーは

『支配』全21話 第2話 「側近」

主人公は生まれも育ちも仕事も農家の「カワカミトシロウ37歳」

家業の農業を離れひょんなことから企業に入社する。

だが、そこで待ち受けていたのはこれまで経験したことがない試練の連続だった

 

『支配』全21話 第2話 「側近」

この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。

 

前回までのあらすじ。

私は追い込まれていた。ビルの窓から飛び降りる決断を迫られていた。

 

人は何かに支配されている。

見えない恐怖に脅かされている。当時社長は投資家からのプレッシャーに押しつぶされそうになっていた。

上場することを約束に投資家からお金を集め、その資金で事業を行う。

だが、事業はそう甘くない。思い通りいかないのだ。

しかし、お金を出してもらった以上、結果を出さなければいけない。

だから会社の社長は顧客と社員を思い通りに動かさなければいけないのだ。

だから社長は「イエスマン」を側近に置く。そのイエスマンが私だ。

~~~~~~~~~~~~~~~

「カワカミ君」、君がこの会社に入ってくれたおかげで本当に助かったよ。

これからのこの会社をよろしく頼むよ。

 

私は社長の大のお気に入りだった。

社長の呑み相手でも会ったし、大事な出張にも必ず同行させてもらった。

 

そして、何度も、何度も社長の夢やビジョン、理念を繰り返し聞かされた。

 

そうして私は社長がいなくても社長の考え方、会社の方針、これから進むべき道、

そして事業戦略などすべてを把握し、100名の社員に指示ができる立場になっていた。

 

カワカミ部長、見積もりの決済をお願いします。

カワカミ部長、社員の面接をお願いします。

カワカミ部長、事業計画の取りまとめをお願いします。

 

家業である「農業」を辞めて入社したのは37歳の時だった。

どこにも行く当てのない私を拾ってくれたのはこの会社だった。

 

会社勤めをしたことがない、世間や社会、そして会社がどんなところか知らない

世間知らずの農家である私を採用してくれた「恩」がある。

 

だから、私は身を粉にして働いた。

しかし、それを「おもしろくない」と思う社員がたくさんいた。

光が当たっている私とは裏腹に、影になってくすぶっている人間がいることに当時の私は

気づいていなかったのだ。

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本書は新しい農業にチャレンジする新農業パーソンを

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農業実務者の方やこれから農業を始められる方、

農業指導をされる方に是非読んでいただきたい内容となっています。

 

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山下弘幸(やましたひろゆき)の自己紹介です

笑って泣けるストーリーが満載です。

悩んでいる農家の皆さんに是非読んでいただきたい物語です

 

山下弘幸ヒストリー① 卑屈な幼少時代

https://notera.co.jp/news/3158/

 

山下弘幸ヒストリー② 親との確執

https://notera.co.jp/news/3160

 

山下弘幸ヒストリー③ 人を育てる農家になる

https://notera.co.jp/news/3164

 

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