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ブログ 2022.01.31

生き残りをかけた壮絶なバトルが始まった

こんにちは。脳を耕す農業講演家の山下弘幸(やましたひろゆき)です。

今回の、農テラスブログのテーマは「生き残りをかけた壮絶なバトルが始まった」ってお話です。

私は野菜農家をやっていますので野菜の市場卸価格の変動は25年くらい毎日チェックしています。

現在は

野菜の卸売市場単価の推移は日本農業新聞に毎日掲載される「日農平均価格」を目安にしています。

※日農平均価格:当日の青果市況(国産)で全国の中心価格がひと目で分かるようにしたもの。各地区大手卸7社(東京青果(東京) 大果大阪青果(大阪) セントライ青果(名古屋) 札幌みらい中央青果(札幌) 仙台あおば青果(仙台) 広印広島青果(広島) 福岡大同青果(福岡))の総平均1キロ価格と販売量・販売額合計を日本農業新聞が独自に算出している。

直近のデーターによれば

1月29日現在の野菜の日農平均価格は148円。前年同日は137円。10円ほど高いようです。

 

しかし、それでも農家は悲鳴を上げています。

理由は資材費の値上げです。

特に顕著なのが、肥料代が急激に高騰です。

 

例えばオール14肥料は一気に1000円/袋値上がりしました。

また別の肥料も10月に購入したときよりたった2か月で500円値上がりです。

資材費高騰の背景についてはいろいろありますが、

世界的にインフレ傾向(モノの値段が上がる)にあるこの時代の潮流は私たち農業者に

大きく影響します。

 

例えば、人件費。

雇用する際の最低賃金はこれからもどんどん高くなります。

国は最低労賃の全国平均を1000円にまでしたいと思っているからです。

 

従業員の雇用賃金の値上げは時代の流れだから仕方がないとしても

我々が考える必要があるのが、資材費、人件費の値上げによる

経営の圧迫です。

 

市場出荷、JA共販であれば委託型卸のため、需要と供給のバランスで市場価格は変動します。

ですから

決して製造原価が高くなったからだといって市場価格に反映されるわけではないのです。

 

であれば、それらを踏まえて

市場出荷から相対取引へ移行しようと思っても簡単ではありません。

結論を言えば、青果業者も生き残りをかけて仕入原価を抑える必要があるため

そう農家が望むような価格で取引はしてくれないでしょう。

 

ということは、店頭での野菜の価格が上がらないかぎり

我々の野菜の価格は上がらないのではと結論付けています。

 

ではどうなれば私たちの資材費、人件費高騰した分を販売価格に乗せることがでしょうか?

 

答えは消費者の方が野菜を高く買ってくれる必要があると思います。

 

では?どうすれば消費者は野菜を高く買ってくれるようになるのでしょうか?

 

答えは自分達の給料が上がればいい。

 

給料(所得)が上がれば余裕ができます。

食費に払う金額(エンゲル係数)は景気に関係しています。

景気が良くなり、給料が上がればおのずと消費は伸びます。

だから、給料が上がればよいのです。

 

しかし、困った問題が3つあります。

1つは給料の上昇は2極化しているということ。

これは国内で所得格差があるってこと。所得の高い層は更に所得がまし、そうでない層は

なかな伸びない。

だから、所得が伸びている層に食してもらう材料を供給しているなら、それに便乗できるが、

そうでなければずっと安い野菜を供給しなければいけないことになります。

 

2つ目は給料が上がっても食費に回すおカネは最後であるということ。

人の消費も2極化しています。満足品と必需品です。

私の取り扱う野菜は必需品になります。

必需品の消費はコスパの良さで決まので、味や品質だけでないことを知らないと

買ってもらえません。一方果実・フルーツなどの満足品は値段が少々高くても買ってもらえます。

この必需品と満足品どちらかであれば生き残れるが、

どちらでもない中途半端な商材を供給しようとすれば買ってもらえないので注意が必要だと思います。

 

3つ目は中間業者を介している場合はその恩恵を受けにくいってこと。

これは言わずと知れた流通の過程で中間業者がマージンを取っていけば、

末端の農家の手取りは少ないということです。

これは今に始まる問題ではありません。

 

いまや、直売場もあれば、食べチョクなどのECサイトに簡単に登録もできます。

更には自分でサイトを作って販売することだってできるのです。

 

困った、困ったって言っていても、時代は急激に変化しています。

いつの時代も対応できる農家と

対応しない農家に分かれ、

残念ながら、前者だけが生き残ります。

 

さあ、生き残りをかけた壮絶なバトルが始まっています。

あなたはこのバトル。どう戦いますか?

 

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