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ブログ 2021.10.21
若手農家は実家を出よう
こんにちは。脳を耕す農業講演家の山下弘幸（やましたひろゆき）です。
今回の、農テラスブログのテーマは
今回のテーマは「若手農家は実家を出よう」って話です。
私は実家を離れて暮らしています。
私は実家の隣町にアパートを借りてそこから通勤しながら農業をやっていました。
20年前そんなことをしていると親や親せき、地域の人からいろいろ言われました。
しかし、結果このおかげで私は自分が開放されたと思っています。
今回は若手農業者が抱える深い悩みを掘り下げていきます。
今、地域の農業をやっている人には自分を知ることができます。
親の世代の方には後継者をどうやって残せばいいのかがわかります。
行政、自治体の方には農村社会に若者が残るにはどうすればいいのかがわかります。
今回のお話は私が抱えてきた悩みの話です。
そしてその悩みを実際にどうやって克服してきたのかをお話させていただきます。
私たち人間が抱える悩みの多くは大きく3つに分けられます。
美容と健康、人間関係、そしてお金。恋愛は人間関係に含みます。
さらにはおカネの問題もお金が足らないなら親や身内に借りればいいのに、
借りるのを躊躇するのはある意味人間関係が引っかかっている場合がある。
病気をして入院したときも、病気自体をなやむのではなく、治療費が気になるのであれば、
それはおカネの悩みだし、会社を休まなければいけないと気になるのであればそれは人間関係の悩みかもしれない。
このように私たちは何かしらこの3つの悩みを抱えているように感じている。
勿論私もこの3つの悩みから解放されたことはない。
全国各地にいる農テラス会員と定期的にオンラインで話を聞いていると
メンバーの抱える悩みは人間関係とお金に集約される。
農業者は、基本的に体は丈夫な方が多い。その分人間関係とお金の悩みは深い。
特に人間関係で悩む人は少なくない。
狭い世界で生きていく定住型の農業は「家族」「地域」というコミュニティに縛られる。
一般的な社会では会社というこれもまた狭いコミュニティに縛られるが、
これは最悪やめることで別のコミュニティへの移動が可能だ。
しかし、農業の場合は
「家族」「地域」から逃げられない。
私も「家族」の縛りには苦労した。
まず、家業、家督の継承だ。その家に生まれたからにはその家の家業である
農業を継がなければいけない。代々受け継いできた農地を守らなければいけない。
家を守り、お墓を守る。そして名前を途切れさせてはいけない。
そしてその役割が長男である私の役目である。
中には、次男三男がその役を担っている場合や、長女二女が担う場合もあるようだが
いずれにしても「家業」「家督」を継承する。これが
当たり前のように続けられてきた。
しかし、その時、長男（継承者）のアイデンティティ（個性）や価値観は
尊重されない。
そのことに気が付き始めた頃、家業を継ぐ者は悩み始める。
不自由な自分の環境に気が付き、もがき始める。
毎日家族とだけ仕事をしているコトが苦しくなる。
この苦しみは結婚して新たに家族を持ってからも続く。
親の世代はこれまで書いた世界、生き方を当たり前だと思っている。
だから、家族が一緒に居ることが当たり前、
家族で家業を守るのが当たり前、
家を継ぐのが当たり前だと
＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾
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山下弘幸（やましたひろゆき）プロフィール
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