価値観の異なる4通りの農家

こんにちは。脳を耕す農業講演家の山下弘幸（やましたひろゆき）です。

今回の、農テラスブログのテーマは「価値観の異なる4通りの農家」

私は昔から農家らしくないって言われてきました。

自分では農業にどっぷりはまっていたのでそういわれるとなんだか頑張っていない農家みたいでいやでした。

しかし、私が影響受けた農家の2つ上の先輩はいつも私にこう言ってました。

 

いいか、弘幸、農家みたいになるな。

 

農家には4通りの農家がいるように思います

• 公務員みたいな農家
• 農協職員みたいな農家
• 青果業者みたいな農家
• 中小企業家みたいな農家

 

１の公務員みたいな農家とは地域第一主義の農家です。耕作放棄地の解消や農業後継者の育成を何とかせねばと我が家のことより地域のことを優先しがちな地域リーダーと呼ばれる農家のことです。

２の農協職員みたいな農家とは部会第一の農家のことです。

何をおいても部会が大事。青年部に属すればその部会が一番大事、出荷部会に属すればその部会が一番大事。だからその部会の会合には積極的に参加して周りの農家を集めます。

やがて農協の理事に選出されるような農家のことです。

３の青果業者みたいな農家とは共販から離れ直接青果業者と取引している農家のことです。

この農家は取引先第一で動いています。取引先、納品先が困らないように欠品しないように

生産規模をどんどん拡張します。万が一納品ができないような時でも周りの農家から仕入れてでも取引先に食材を提供する。そういう心構えのある農家です。

４の中小企業家みたいな農家とは利益第一の農家のことです。常に計算し採算が合っているかどうかを気に掛ける事業家です。特徴は農業をビジネスとしてとらえ効率的、合理的を追求し取引先や従業員の幸せを追求しています。

 

私は農大を出て就農した当時は１を目指していました。そして２０代中盤から２のタイプだったと思います。３０代になると３の農家になり、３０代後半では４の農家になりました。

 

そして現在は３と４の農家を応援しています。

なぜなら、私は３と４になったことで農業人生が大きく変わったからです。

 

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