耐えるマインドを叩き込まれる農業の恐怖

こんにちは脳を耕す農業講演家の山下弘幸（やましたひろゆき）です。

今回の、農テラスブログのテーマは「耐えるマインドを叩き込まれる農業の恐怖」

先日から農業に力を入れている県で新規農業者対象の講座が始まりました。

そこでは担任としてメイン講師を務めさえていただきます。

本講座はこれから就農する者、すでに就農して5年未満の若手農業者向けの講座です。

 

初回講義は事業の目標を立てようということで農業スタイルについて

レクチャーをしました。

 

農業は大きく分けると大規模型とスモール農業型に分かれます。

そこで、これから目指す農業のスタイルは？と質問すると

新規農業者の多くは大規模型ではなく、スモール型を選びます。

 

中には

とにかく農業で生活ができればそれでいい。

 

こういったスタイルです。

 

昔のことを言えば笑われますが、以前はお金持ちになろうとか

大きな家を建てたい、いい車に乗りたいって物欲がエネルギーとなって

農業もどんどん拡大していく大きくすることを目指す人が多かった気がします。

 

少なくとも私もせめて1億くらい稼ぐ農家になろうって。そう思っていました。

しかし、そもそも今の若手農業者は

とにかく生活できればそれでいい。って。

 

意外と志はそう高くはないんです。

 

一方で、有機農業に取り組みいって言う方はかなり多いようです。

なぜ？有機農業がいいの？って聞けば、環境に優しいからとか持続継続型だからとか、

SDGｓの社会だから。って答えが返ってきます。

 

これらの農業者は

所得を得る。まずは自分の生活に必要な資金を稼ぐっていうマインドではないんです。

つまり

優先順位に「稼ぐ」が1位じゃないんです。

これらの農家の頭の中は

 

売上－経費＝所得という方程式がこびりついています。

売上から経費を引いて、残ったおカネで生活する。これは営農の考え方です

 

稼ぎたいって本気で思っている人は

 

売上―自分が得たいおカネ（所得）＝経費という方程式で生きています。

 

つまり売上から先に自分の所得を引いて残った額しか経費は使わない。って

コストコントロールしています。

そしてコストがかかりすぎるなら売上を増やす販売戦略を練っています。

 

自分の所得をうごかすのではなく、売り上げと経費をコントロールする。

これが経営です。

 

営農脳に侵されている農家は苦しみから逃れられません。

私も以前はそうでした。親から営農脳を仕込まれていたからです。

そして所得が少ない時は

 

我慢しろ！

 

って、耐えるマインドを叩き込まれるのです。（怖）

 

農業は耐える(笑)

 

いやいや農業は楽して儲かるんですよ。だから脳を耕す必要があるのです。

 

山下弘幸（やましたひろゆき）プロフィール
https://drive.google.com/file/d/1Oa6FE0L4Ub6VyUMznSUZItocqbXEUtt6/view?usp=sharing

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