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ブログ 2021.05.06

脳を耕せ!農ビジセミナー「メール講座」第86号

脳を耕せ!農ビジセミナー「メール講座」第86号

いつもご覧いただきありがとうございます。

農業パーソナルトレーナーの山下弘幸(やましたひろゆき)です。

 

いつもご覧いただいています皆様に心より感謝申し上げます

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今回は、「好きで得意で喜ばれる」について

お話します。

 

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【はじめに】

 

「好きで得意で喜ばれることをやるといいよ。」

 

私の友人、寺坂祐一さんの言葉です。

 

このメルマガをご覧いただいている方はご存知だと思いますが、

寺坂さんは北海道の感動野菜農家。

直売所やネットを使って自社のメロンをダイレクト販売する農産物通販界の

先駆者です。

 

私も寺坂さんのようになりたい!寺坂さんのようにネットで農産物を売れるようになりたい!って全国各地に寺坂さん信者(ファン)がたくさんいらっしゃいます。

 

しかし、寺坂さんと同じようにネット販売で成功している農家は後には生まれていません。

 

それはなぜなのか?

 

寺坂さんは自分がどうやって成功したのかを著書でもすべて書かれていますし、

講演会やセミナーでは事細かくやり方をすべて教えています。

 

それでも後に続くものはいない。

 

答えは

 

続かないからです。

 

例えばネット通販の成功には日々の情報発信は不可欠です。

つまりSNSの毎日配信を続ける。これって簡単そうでかなり難しいのです。

 

 

私も何度かやってみましたけど、いつも途中で挫折する。

毎日配信だけでなく毎日同じことをやり続けるって大変なんです。

 

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【継続は力なり】

という言葉あるように継続するチカラはとても大事です。

でも、

「続ければよい」ってわかっているけどなかなか続けられない。

 

そこにあるのが

 

それって「好きで、得意で、喜ばれる」ことですか?ってこと。

 

通販できたらいいな、ネットで販売とかできたらいいな~では

できません。

 

仮にお客様とのやり取りが好きでも、得意でないものは基本的には長続きしません。

 

例え、続いたとしても、そんな義務みたいな感じでやっていることって

自分が楽しくありません。

 

ネット販売で成功するには毎日コツコツと

自分という人柄、キャラクター、世界観を発信し続ける必要があるのです。

 

だから、SNS発信が好きで得意で喜ばれているなーって感じている人だけが続いているのだと思います。

 

実は私も唯一続けているのがYouTubeです。

 

山下さん。良く続いていますね。ってよく言われます。

 

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【続けるチカラ】

実は何度も辞めようって思いました。

だって、時間かかるし、心無いコメント書き込まれるし、たいしておカネにならないし、

そもそもネタ考えるだけでも大変なんです。

 

でも、続けることができているのは、やっぱり好きだから。かもしれません。

 

そして話するのが得意だから。もあるかもしれません。

 

動画配信大変だから、そろそろやめようっかなーって思っていると

 

「山下先生。いつもYouTube農業大学見ています!勉強になります!」って

言われたりするんです。

 

 

すると

あ、喜んでもらえているんだって思うと、じゃまたがんばろうかなーって。

 

 

実はこれの繰り返しなんです。

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【農業が好きではないのです】

 

先日個別コンサルティングしている農家の方から相談を受けたんです。

 

それって衝撃的な相談でした

 

「山下先生、実は私、農業好きではないんです」

 

寺坂さんは「好きで得意で喜ばれる」でないと続かないって言われましたが

私は農業30年やってきました。

 

なぜ?続けてきたかというと

「農業が好きだからではないんです」

「農業は長年やってきたから得意かもしれません」

「でも農業やっていて誰かから喜ばれている実感もありません」

 

なぜ?俺は農業やっているんだろうって考えたとき

 

出てきた答えは「義務と責任です」

 

子供のころからお前が後を継ぐんだぞと言われ続け子供のころから

家族の中で優遇されていきました。

 

地域でも後を継ぐことで立派だね。偉いね。って認めてくれます。

農協でも、役場の農政課でも後継者にはちやほやしてくれます。

そしてそんな地域、環境にいると、農業をやめたやつ、後を継がないやつには

「ダメ」のレッテルが張られるのもたくさん見てきました。

そうはなりたくない。そういう風に言われたくない。

 

だから、俺が後を継ぎさえすれば万事が納得する。農業でがんばれば認めてもらえる

 

そう自分に言い聞かせて

自分は農業が好きなんだと思い込ませてきました。

 

 

そして

あまり外の世界を見ないようにしてきました。

 

もし、継がなければ・・・・って考えたりしたこともあります。

もし、自分が家業を継がなければ・・・

 

我が家の農業は俺の代で終わってしまう。

 

 

俺の代で家業を閉ざすわけにはいかない。

 

 

そういう責務だけでこれまで頑張ってきたのかもしれません。

 

そして知らず知らずのうちに

自分の息子にも後を継ぐように言ってきました。

義務を果たせと。

 

俺がそうだったからお前も長男としての責務を果たせと。

 

今更ですが息子には

「お前が好きで得意で喜ばれる道に進め」って

 

やっと言えるようになりました。

 

山下先生。これでよかったですよね。

 

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【まとめ】

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

私も親から後を継げと教育を受けて育ちました。

 

嫌だと親に反発すると

 

これで我が家の家業は終わりだと父の顔が寂しい表情に変わります。

 

子供心に父のその表情を見るのはつらいモノでした。

 

だから自分の「好きや得意」よりも責任・義務の方を選びました。

 

日本全国の農業後継者はきっとわかってくれると思います。

 

別に農業が好きでやっているんじゃない!って心の叫びを。

 

だからといって農業は辞めませんよ。

 

むしろ、だからこそ農業で成功してやる!なんです。

 

別に好きで始めた農業でなくとも目的を見出し、目標を持てば

農業は楽しくなるのです。

 

本気で農業をやって

「心底から農業が好きだ!」

「俺の得意は農業だ!」

「農業でこれだけの人に喜ばれているんだ!」って実感を得る

 

この域に達した農家こそ、

 

真の農業後継者だと私は思っています。

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