新着情報
What’s new
ブログ 2021.05.06
企業が農家を買う時代
こんにちは脳を耕す農業講演家の山下弘幸(やましたひろゆき)です。
今回の、農テラスブログのテーマは企業が農家を買う時代
企業と農業がマッチできない理由について
企業が農家を買う時代がやってきました。
私の近所にあるちょっと有名な農業法人が1年前
大手業務食材卸業者に買収されました。
かなり衝撃的な出来事でしたが、なるほどと思いました。
企業が農業に参入したくとも1から始めるのは大変です。
これは農業だけでなく企業が新分野に進出しようとするときに行う手段として
M&Aは上等手段とされています。
日本では買収というとすごく聞こえが悪く感じるかもしれませんが、
決して奪い取るわけではないので合法的かつ合理的だと思います。
しかし、合併したり統合したりするとき生じるトラブルが
これまでその事業をやってきた「人」が持つ価値観です。
これまでその分野で活躍してきた「人」には
これまでやってきて「クセ」があります。この「クセ」こそがネックになるのです。
例えば
農業法人を買収した企業が
手に入れる農地、設備、農機具、そして販売先はとても良いメリットです。
しかし、その事業を引き継ぐにあたり技術を引き継ごうとすれば
それは、それまでそこにいた「人」に教えてもらわなければなりません。
しかし、その教える「人」はそれまでそこでやってきた「人」だから
技術はあっても「教えることが苦手」だったり
到底すぐにマスターできるような内容でなかったりします。
なぜなら、
施肥にしても潅水にしても播種の仕方にしても
すべてその「人」の感覚でやってきたからです。
一生懸命にそれまでその農場を切り盛りしてきたその「人」は
新しく入ってきた企業の担当者に技術を教えようとします。
しかし、その新しい人には「全く伝わらない」・・・
そこで、企業が初めて気づくのです。
なぜ、この農業法人が売りに出されたのか?
なぜこの農業法人には後継者ができなかったのか?
なぜこの農業法人は持続継続できないまま手放されたのか?
それは、そこに「技術」や「技能」はあってもそれが「仕組み化」されていなかったからだと。
仕組み化されていないものはもはや「技術」とは言いません。
しかし、「農家」はそれを「技術」といい、特別な技を「こだわり」とか違う言い方で正当化したがります。
しかし、側から見ればそれは単なる「がんこ」にしか見えていません。
そもそもやっていることが不可思議すぎてついていけない。これがフツーの人の見方です。
元々そこで頑張ってきた「人」は自分の農園を買ってくれた企業の担当者に一生懸命に
技術を教えます。でも担当者はこれまでサラリーマンです。
だから担当者が理解できないのは
「やっぱり企業が農業するなんてあいつらには無理だ!サラリーマンには農業はできない」と決めつけます。
つまり、
できないのは企業の担当者がダメだからと思っているのです。
これがこの農家、この農業法人が売りに出された理由出ることに
この「人」(農家)は気づいていません。
企業側からすれば農家のおじちゃんが言っていることが理解できない。
なぜならすべてにおいて根拠がないからです。
水はこのくらいかけろ。
どうしてですか?
大体このくらいかけておけば大乗だから?
いやいや?
だからどうしてそのくらいかけるんです?
これまでこのくらい水をかけてきたらうまくいったから大丈夫だ。
このやり取りが永遠と続く。
企業はすぐに気が付きます。
なるほど。農業が抱える問題は「人」が育つ仕組みがなかったのだと。
企業は人を育てます。だから発展します。だから持続継続します。
農業は人を育てる仕組みがありませんでした。だから発展しません。だから持続継続できません。
私は企業が農業をやることは決して悪いこととは思いません。
なぜなら人を育てるチカラがあるからです。
でも、農業業界に人を育てる仕組みがあるのであるならば
企業になんて農業をやらせたくはありません。
皆さんどう思います?
山下弘幸(やましたひろゆき)プロフィール
https://drive.google.com/file/d/1Oa6FE0L4Ub6VyUMznSUZItocqbXEUtt6/view?usp=sharing
最後まで読んでいただきありがとうございました。
現在、若手農家や農業関係者に「稼げる農業」をテーマにした講演、
セミナーを全国各地で行っています。
最新の講演、セミナー情報はコチラ
https://notera.co.jp/seminar/
農テラス主催の
農業ビジネススクールではzoomを活用したオンライン形式で
農家もできる
「ネット販売のやり方がわかる講座」や「新しい農業経営のやり方講座」
を実施しています。
詳しい講座の内容や開催日時はコチラ
私のテーマは
農業界を明るく照らす!
実践しているのは
「農を耕す」だけでなく、「脳を耕す」です
具体的には
経営感覚、ビジネス感覚に優れた農業者を全国各地に作ります。
そうすることで全国1718の市町村に
新たな農業者が生まれ、地域、農村は活性化します!
そして日本が活性化します!
ということで、
新しい農業者、新し思考を持った農業先駆者のために
毎週メルマガ(無料)も発行しています。
ご興味ある方はこちらからご登録のほどお願いいたします。
一緒に脳を耕しましょう!
脳を耕せ!農ビジセミナー「メール講座」
メルマガ登録フォーム
https://notera-seminar.com/mz.html
もう、ご購読いただけましたか?
新しい農業をリードする若手農家、新規農業者におススメの1冊です
山下弘幸著
稼げる!新農業ビジネスの始め方(すばる社)
本を読んでのコメントをお聞かせください。
農テラスは行動するあなたを応援します
info@notera.co.jp
お求めはコチラからどうぞ