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ブログ 2021.03.09

俺のような農家になってほしくない

こんにちは農業パーソナルトレーナの山下弘幸(やましたひろゆき)です。

今回の、農テラスコラムのテーマは

「俺のような農家になってほしくない」についてお話します。

 

【はじめに】

 

最近早起きをしています。

 

以前は農場に早くいくために早起きをしていましたが最近では早く起きた方が時間を効率的に使えるから早起きしています。

 

朝早くから農場で仕事をすると気持ちがいい。

私の農場は標高200mほどのところにある。周りには雑木林が多く

その木々たちが呼吸した新鮮な空気がひんやりとして気持ちがいい。

私は近所でも評判の働きもだ。

圃場に行くのはあいつが一番早いと皆から言われていた。

そして作業を終えると誰よりも早く家に帰る。

早く始めて早く終わる。これが私の仕事に対するモットーだった。

 

とにかく仕事は早かった。これは私だけでなく私の父も母も仕事は早かった。

スイカの苗を植える時も、ナスの苗を植える時も普通なら2日以上かかる作業を

1日で終わらせることに全力を尽くした。

 

仕事が早い分、時間に余裕があるのかといえばそうではない。

むしろ忙しかった。

 

なぜ?って

 

それは作付け面積を2~3倍に増やすから。

当時スイカ作付け面積は夫婦二人の家族経営、個人経営で大きな規模でも

1ha(10,000㎡)だった。

しかし、両親は二人で2.5haを管理していた。尋常ではない。

常に生産量、売り上げ、利益率は地域ではトップ。

 

しかし、二人にはプライベートの時間は全くなかった。

 

子供の頃

働きづくめの親からかまってもらったことはない。

だから農業が嫌いだったのかもしれない。

 

親の後を継ぎ農業を始めたときに、俺は親みたいに働き詰めの農業は

絶対にしない。そう決めていた。

 

しかし、現実は違っていた。

 

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【ゆとりがない】

 

幼い子供を保育園に預け、今度は私と妻で朝早くから夜遅くまで働いた。

私が若気の至りで無謀な設備投資をしたせいで、経営が悪化し、償還返済をするために

休みなく働かざる得ない状況になってしまったのです。

 

それから、子供と過ごす時間が無くなり、妻は常に機嫌が悪い。せめて妻と子供が一緒に居る時間を過ごさせようと妻を農場に来ないようにした。その分従業員を雇い始めた。

 

時間のゆとりと経済的なゆとりのある農業

この二つの両立が私の農業経営の目標となった。

 

しかし、従業員を雇い始めるとその従業員の給料が固定費となり更に経営を

圧迫した。

 

私が若い時分から経営権を得たためだ。

 

最近の若手農家は親から給料をもらいながら農業をするのが主流のようだ。

奥さんは子育てしながらたまに農業を手伝う程度。

 

自分から始まる家族の生活が保障されているので急いで経営権を移譲してもらう必要はない。

自分たちのペースで農業をやり給料の中で生活をしている。

私にはこういう時間がなかったのでちょっとうらやましい。

これら若手農業者は農業が楽しいという。

生活には困らず。むしろ一般サラリーマンの倍くらい貰っている若手農家もたくさんいる。

 

これらの豊かな農家の特徴は大きく二つ

ひとつは設備投資の償還が終わっている。

そしてもう一つは家族が中心となる経営で忙しい時だけ近所からパートさんを雇っている。

 

つまり農業経営を圧迫する設備投資費と人件費を上手に抑えているパターンである。

 

しかし、このような状態はそう長くは続かない。

これから世代交代して事業を継承すれば

老朽化した設備投資が再び始まる。さらに親が高齢化するので労力としてあてにできなくなる。

 

設備投資と人件費。

この2大経費が若手農家の経営を圧迫し始める。

 

法人化してある農家ならばこれまで親が社長だった時の利益を会社に蓄えて

次の設備投資に運用したりできる。しかし、資産も引き継ぐが負債も引き継ぐことになる。

法人化していない個人経営の場合はこれまで稼いできた利益は親の個人口座に入れられ、

 

息子が事業を継承してもこれまでも利益は継承されない。

継承されるのは

使い古された施設と古びた農機具。そして土づくりをおろそかにされたままの連作され続けた農地だけである。

 

私も事業継承するやいなや、これらを一新した。おかげで大きな負債を追っての

経営からスタートした。

 

 

このように農業後継者、事業継承者が理想の農業経営をおこなうには

それなりのスキルが必要となります。

 

給料をもらってきたサラリーマン農業士かやってこなかった若手農家は

ここで気が付きます。

ヤバイ。俺って、経営とかできるのかな?

っていうか経営って何?

 

これまで自分ちの売り上げとかも知らないで、どれだけ経費がかかっていたのかも知らないで、給料をもらっていた立場から、自分で段取りして収支計算して

おカネを残すことができなければどんどんおカネは足らなくなります。

 

そうやって経営を始めた後に慌てて相談に来られる方やこれから経営を継承しようと

思っている方が私のところに相談に来られるのです。

 

親がやっている子供と過ごす時間のない農業なんて絶対にしない。そう決めていたのに

結局は子供と過ごす時間を犠牲にしてしまった。

 

そんな農業をやっていては後継者が育つはずがない。

 

私のような農家になってはいけない。

 

だからそうならないように。これからも営農ではない農業経営のやり方を伝え続けたいと思います。

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【まとめ】

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

ゆとりのある農家っていいですよね。

ゆとりがあるって経済的にも時間的にも精神的も落ち着いている農家。

 

私がお手伝いしている農家さんや農業法人さんにはここをゴールにしてもらっています。

あくせくせずに時間に余裕をもってしっかりと利益を出せる農業。

 

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