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ブログ 2025.11.06

変わりたいのに、動けない若手農家へ メッセージ

農家の脳を耕す農業講演家の山下弘幸です。農業歴36年、

稼げる農家を全国に。

農業、農村の課題と対策を分かりやすく解説しています。

「自分を変えたい」と思ったことはありますか?

でも実際に変わるって、思っているよりずっと難しいんです。

 

今日のテーマは「変わりたいのに、動けないあなたへ。」

農業にもある、“見えない壁”を越える方法について。

勇気を出して越えた人だけが、次の景色を見られる。というお話です。

 

私は今、「農業経営塾」という場を通じて、若手農家のマインドシフトをサポートしています。テーマは“営農”から“経営”へ。

 

ほとんどの農家は「営農」というスタイルで生きています。

 

地域に合わせ、昔ながらのやり方、慣習、価値観で、毎日まじめに農業を続けています。

だけど、そこから一歩抜け出して農家から「経営者」に進むには、

“見えない壁”を越えなければならないのです。

 

この壁の正体は「恐れ」と「孤独」です。

そして、それを乗り越えるには、学びと勇気が必要なのです。

 

■ 「営農」こそが主流。でも主流が正しいとは限らない。

 

この“営農”のままでも農業はできます。

実際、ほとんどの農家はこのスタイルでやっています。

 

地域のやり方に倣い、昔ながらの方法で、周りに合わせながら作り、出荷し、暮らしていく。

これは決して悪いことではありません。

 

しかし、それが“主流=正しい”とされている空気が、今の農業界を窮屈にしているように感じます。

「世の中の大半がそうしているから正しい」

この“マジョリティの論理”が、変化を求める少数派の芽を摘んでしまうのです。

 

私も、この狭い地域の中で農業をやるのが息苦しくて仕方ありませんでした。

人はそれぞれ個性や好みがあり、得意や不得意があります。

皆同じではないはずなのに「同じような行動」をせざる得ないのが農業なのです。

 

これは、日本の農業は一戸あたりの規模が小さく、集落単位で協力する仕組みが根付いています。そのため「皆で同じことをやる」スタイルが自然に主流になったのです。

 

特に日本の農業は1戸当たりの農家の規模が小さいので集団化せざる得ないことも要因の一つです。だから多くの人がやっている営農型農業が主流とされてきたのです。

 

でも、数が多い方がいつも正しいとは限りません。むしろ、これからの時代は「少数派の中にこそ本質がある」私はそう信じています。

 

■ 農家が変わる瞬間には、必ず葛藤がある。

 

たとえば、講義では「ヒトモノカネ情報」の使い方を学びます。

人をどう活かすか。お金をどう使うか、どう貯めるか、どう増やすか。

物をどう作り、どう売り、どうブランディングするか。

 

こうした学びを重ねるうちに、参加者の中で“心の変化”が起きます。

「作って売る」から「考えて創る」へ意識が変わるのです。

 

つまり「農業の本質」に気づくのです。

自分がどの方向へ進めばいいのかわかるのです。

 

けれどその瞬間、「変わりたい」「そっちに行きたい」というワクワクと、

「変わるのが怖い」「地元にそういう方向へ行っているやつがいないからどうしよう」という不安が交錯し始めます。

 

保守的な農村社会では、“変わらないこと”が美徳とされがちです。

そんな中で自分だけが新しい価値観を持つと、地域やこれまでつるんでいた仲間との温度差に苦しむことになるのです。

 

学びを重ねるとやがて「価値観が合わない、肌が合わない、意見がぶつかる」ようになるのです。そうやって孤独を感じる瞬間が増え始めていくのです。

 

■ 私も、この壁を越えるのに勇気がいった。

 

私自身、この“見えない壁”を越えるには大きなエネルギーが要りました。

でも、その壁の向こうにしか見えない景色があるのは事実です。

 

だから日本の農業を変えるには

「壁を越える勇気」を若手農家に持たせることが必要だと感じています。

 

■ 壁を越えるための3ステップ

では、壁を超えさせるためにはどうすればいいのでしょうか?

これには3段階あると思います。

 

🌍 STEP1:外の世界を知る

 

今のコミュニティから一歩外に出て、異なる考え方に触れる。

外に出られないなら「本」を読むのも一つ。

本にはその著者の生き方が詰まっているから、世界が広がる。

 

💡 STEP2:刺激から学び、気づく

 

出会いから受けるインスピレーションは人生を変える力を持っています。

多くの成功者が「出会いが人生を変えた」と語るのはその証拠です。

 

💪 STEP3:勇気を持つ

 

気づきを行動に変える勇気。

これこそが最も難しく、同時に最も価値のある一歩です。

 

■ 皆、頭ではわかっている

私もそうでしたが、あっち側には自分の理想とする世界があることはわかっています。

ただ、周りにそっちの世界を知らない人たちが多いだけ。

 

だから、そっち側へいこうとすれば「自分が間違っているのではないだろうか」という

マイノリティ(少数派)マインドになるです。孤独を感じるのです。

 

誰だって“多数派”の側にいたいと思うものです。

その方が安心できるし、孤独にならなくて済むからです。

でも、そこに留まっている限り、成長はないのです。

 

自分の人生を、自分の意思で舵取りする

 

自分の意識決定で自分の人生が決まる。

実は、これが農業の“一番難しいところ”なのかもしれません。

 

人は変われる。そして、変わりたいと願う人もたくさんいる。

けれど、変わることは簡単ではありません。

 

それでも私は、その少数派を応援したい。

日本全国1,718の市町村に、地域を照らす農業経営者を育てる。

それが、私のビジョンであり、使命です。

 

「農業とは、作物を育てる仕事ではなく、自分を育てる仕事だ。」

 

そう信じて、私は今日も人の背中を押しています。

 

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【お知らせ①】

11月の農ビジセミナーお知らせ

 

第63回 令和7年11月7日(金)19:00~

講師:株式会社粋農 代表 池田岳斗 氏([suino.co.jp](https://suino.co.jp/))

外国人や当日労働者を最大限活かす仕組化とは?

 

・セミナー概要

従業員を雇用する際に必ず直面する

「給与・賞与・評価制度」の作り方を解説。

* 給与をいくらに設定すればいいか

* 給与を上げる仕組みと評価の仕方

* 公平に社員を評価する査定表の作り方

 

特に小〜中規模農業経営者向けに、

次の実務テーマを深掘りします。

* 農業におけるボーナス制度の考え方

* 必要な人材が残る給与の決め方

* パートリーダーと社員の職能給の違い

・ポイント:「人事査定の専門家」が、

農業経営における“人の評価と報酬設計”の実践ノウハウを具体的に農業人事査定の専門家にお話しいただきます。

 

たくさんのご参加お待ちしております(^^♪

 

【お知らせ②】

都会に住む実家のない人が増えています。そこで「おかえりただいまプロジェクト」を

始めました。

都会に暮らしで実家のない方と田舎で農業をやっている方のマッチングサイトです。

このプロジェクトの目的は農村とつながりのある「関係人口」を増やすこと。つまり農家と都市部の人たちが友達になるプロジェクトです。

 

詳しくはこちらをご覧ください

https://preview.studio.site/live/BRO3lYd4qD

このサイトはメルマガ読者の方のみが閲覧できる限定公開バージョンです。

 

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【講演・セミナー講師をお探しのご担当の方へ】

現在、若手農家や農業関係者に「稼げる農業」をテーマにした講演、
セミナーを全国各地で行っています。

最新の講演、セミナー情報はコチラをご覧ください

農業講師をお探しの方へ

講演・セミナーの様子(動画)をご覧になりたい方は

こちらで講演の模様、内容をご覧いただけます

講演・セミナー

 

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山下弘幸著 稼げる新農業ビジネスの始め方(すばる舎)

中国語翻訳版が中国で出版されました!

 

本書は新しい農業にチャレンジする新農業パーソンを

リクルートする内容となっています。

農業実務者の方やこれから農業を始められる方、

農業指導をされる方に是非読んでいただきたい内容となっています。

 

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稼げる!新農業ビジネスの始め方(すばる社)

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