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講座 2025.11.10

がっちり!稼ぐ。『農業経営講座』①

がっちり!稼ぐ。『農業経営講座』①

農ビジ会を運営しています 山下弘幸 です

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今回からの

がっちり!稼ぐ。『農業経営講座』というシリーズでお届けします。

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本日のテーマ

『実は、“稼ぐ”とは“求められているものを作る”ということ』


【本日の内容】

こんなことで困っていませんか?

「もっと売上を上げたい」「販路を広げたい」と考えて、
おいしいものを作ろう、いいものを作ろう、
逆にたくさん作ろうと頑張っている方も多いと思います。

でも、これらは一見正しそうで、実は販売戦略とずれていることが多いんです。
なぜなら、「求められているもの」を見ていないからです。


私もこんな経験がありました

私自身も、かつてJAに出荷していた時期がありました。
いわゆる**共販(共同販売)**の仕組みの中です。

確かに便利でした。出せば売れる、代金も入る。
でも、価格も販路も自分では決められない。
つまり、「誰のために」「何を」「どんな価値で」作るのか、考えなくてもよかったんです。

そこから共販を離れて、自分で販売を始めたとき――
どんなお客様が求めているのか、いくらで売るのが妥当なのか、
販路をどう作るのか。すべてゼロからの挑戦でした。

その経験で気づいたんです。
「稼ぐ農業とは“作ること”ではなく、“売ることを設計すること”なんだ。」


この問題の最大の敵は?

それは、“誰が求めているかによって、求めているものが違う”という現実です。

市場やJA、加工業者、チェーン店、オーナーシェフ、個人店――
同じ“買い手”でも、求める価値が全く違うんです。

つまり、“需要者の多様性”を理解しないまま「良いものを作れば売れる」と考えると、
その時点で販売戦略はずれてしまう。
これこそが、「稼ぐ農業」の最大の敵です。


【では、どうすればいいのか?3つお話します】

① JA・市場関係者向け

彼らが求めているのは「世の中にない時期に供給できること」。
希少なタイミングに出せる農家は、価格も信頼も高く評価される。
つまり、“旬をずらして出す技術と計画性”が最大の武器です。


② 製菓業者・加工業者向け

彼らは「最高品質」よりも、安定供給と柔軟な納品対応を重視します。
農家が在庫を持ち、必要なタイミングで出荷できることが価値。
“安定性”が信頼に直結します。


③ 量販店・チェーン店・大手加工業者向け

この層は価格と数量のバランスを最重視します。
自社の集客や販促に使うため、仕入れ価格が高いと困る。
特に加工業者は、輸入農産物との差が開くと採用できない。
求めているのは「コスト競争力+安定供給」です。


番外編:個人向け販売

個人はとにかく多様です。
味・見た目・安全性・ストーリー…求めるポイントがバラバラ。
だから、全員に売ろうとせず、「誰に売りたいか」を明確にすることが重要。
個人販売で成功するには、発信力・ファン化・コミュニティづくりが欠かせません。


【裏技】

「分かってるけど、売るのが難しいんだよ」という方へ。
実は、手っ取り早い方法があります。

それが、メディアに取り上げられること。

新聞・テレビ・雑誌・Web・ラジオなど、
第三者の目線で紹介されることで“信用”と“話題”が一気に広がります。
メディア露出は、**「知ってもらう」ではなく「信じてもらう」**最短ルートなんです。


【今日のまとめ】

つまり――
今、農産物の価格が高いから儲かっている」というのは、
一時的な“相場の追い風”であって、“稼いでいる”とは違う。

儲かる=相場まかせ。
稼ぐ=価値を自らつくる。

これからの農業は、“需要と価値を生み出す農業”へ。
それこそが、本当の意味で「稼ぐ農業」です。

動画解説はこちら
https://youtu.be/7gB11pHj9ec

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