新着情報
What’s new
お知らせ 2020.04.09
脳を耕せ!農ビジセミナー「メール講座」第35号
さて、今回は「農業経営者」の方に是非読んでいただきたい内容となっています。
テーマ:社会が抱える不安、自営業者が抱える不安について
【目次】
・不安の「安」は安定の「安」
・農業者の3つの不安
・農家の不安解消法
——————————————————————————————————-
【不安の「安」は安定の「安」】
緊急事態宣言が7都府県に出され、いよいよ混沌としてきました。
歴史的に見てもかなり大きな転換期を迎えているようです。
しかし、世間の人々が不安におびえているのはコロナ感染だけではありません。
パンデミックによる社会の変化、これから社会はどうなるのか?
自分の生活がどう変わるのか?どう変えさせられるのか?だと思います。
一般的な社会人の方は何かしらの組織に属しています。
そこに属することで仕事という役割を果たし、その対価をいただく。
つまり雇用されることで毎月の給料をいただくというような雇用契約を結んでいます。
人々はこれを「安定した生活」と呼びます。
私たちは、学校では安定度合いが高い組織に属するために
いい大学に入った方が良い。そのためにはいい高校に行くべきだ
だから子供達には勉強しなさいって
先生からも、親からも言われてきたはずです。
しかし、農業の場合はこれらとは少し違います。
特に家業を継ぐ立場だった私は
子供のころから勉強しなさいなんて一度も言われたことはありませんでした。
親が組織に入れて安定させるつもりがなかったからです。
もちろん私も安定した組織に属するつもりはありませんでした。
そもそも、農業、もしくは自営業をやっている方(フリーランス含む)は
安定しにくい職業です。
だから補助金、助成金などで保護されています。
——————————————————————————————————-
【農家の3つ不安】
農業者(自営業者)の不安は3つあります
1、 おカネが減ること
2、 おカネが入ってこないこと
3、 先が見ないこと
1、おカネが減ること
実はおカネが全くない人は意外とタフです。そもそもお金がないのですから
ある意味開き直ることができます。
一番不安を抱えている方は少しおカネをためている人です。
私の両親は年金暮らしですが、現役時代に貯めた老後の蓄え日に日に減っていくので
長生きすることに不安を感じています。国民年金だけでは生活ができずに
貯めたお金を切り崩しているのです。
普通の人はお金が減っていくのを見ると一番不安を感じるらしいのです。
100万円持っていた人が毎日1万円ずつ減っていったとします。
今日あったはずの100万が明日は99万、次の日は98万、97万、96万・・・・
農家は数年に一度市場相場が跳ね上がることで利益を得る瞬間があります。
その時に得た利益で支払いや設備投資や蓄えをします。
しかし、その時蓄えた利益が減り続けると農家は不安になるのです。
2、おカネが入ってこないこと
農業は生産したものを出荷すればいくらにかなります。
このシステムは独特で、
一般社会では、モノを作って出荷するという仕組みはなく、
誰からか、くださいって言われないと納品できないのです。
だから、勝手に作っても
誰からも「ください」って言われなければただの在庫(不要物)となるのです。
しかし、組織に属していれば定期的にお給料が支払われます。
私も一時期サラリーマンをやったことがありますが定期的におカネが入ってくるって
すごく楽でした。さらに入ってきたおカネはすで社会保険を引いてあるので。
丸々手取りなんです。
農業をやっているときはそこから保険を払って、残りで生活費と貯えを
しなければいけなかったのです。
農家は生産すればお金が入ってきます。
サラリーマンの人からすれば自由で気楽な商売に見えるかもしれません。
農家からすればサラリーマンは定期的なお給料が入ってくるから安定していて
うらやましくなる時もあります。
どちらがいいか?って
どちらも経験した私が出した結論は
自営業。自己責任で休みもおカネを稼ぐ。こっちが私の性に合っているようです。
3、 先が見えないこと
新型コロナの影響も先が見ないから不安です。
この後どうなるのかわかないことって不安ですよね。
ゴールの視えないマラソンなんて誰も走りたがりません。
今、世界中がそんな不安に飲み込まれています。
——————————————————————————————————-
【農家の不安解消法】
では、農業はどうでしょうか。
農業は最初から不安定な職業です。だからどうすれば安定するかという
テーマをもって生きています。
例えば
生産を安定させるために技能を研磨したり、環境制御技術を取り入れたり、
経営を安定させるために規模拡張したり、販路を開拓したり、
仕事を安定させてるために雇用したり、機械を導入したりしています。
しかし、
おカネに関する不安は払しょくできている人はかなり少ないようです。
もしかして、こんなことをおもっていませんか?
今年このくらい採れたから来年もそのくらい採れるであろう。
万一の時は国が補償してくれるであろう
農協がおカネかしてくれるであろう
農家の不安は
おカネが入ってくる保障がないこと。
この根本的な問題を解決しようとしなければ
常に潜在的な不安を抱えたままになってしまいます。
この不安を抱えたままで息子や娘に後を継げとは言えない。
そうやって農業業界は担い手がいなくなっていったのです。
では農家の不安を解消するにはどうすべきか
それは
おカネが入ってくる保障を作るしかないのです。
おカネが入ってくる保障って?
契約栽培?相対取引?
そうです。自社商品を安定的に取引してくれるところを探すのです。
平成の30年間、安定を求めて販路を開拓した先駆的のかは
こぞって自社商品を青果業者、加工業者、小売業者に売り込んで
直接取引を始めました。
その結果、これら農業者は各地でリーディングカンパニーとなり
売上は1億を超え従業員をたくさん抱える中小企業になったのです。
しかし、これもまた時代の変化に対応を迫られてきました。
いくら取引先があってもその取引先が社会的な影響を受けるとそのしわ寄せは
生産者側にやってくるからです。
先日のニュースでは外食向けに出荷していた和牛が売れなくなったといっていました。
生鮮野菜もスーパーなど小売への出荷は打撃をうけませんが、外食向けの材料出荷は
かなり影響を受けます。
つまり、卸業務はその卸した先の業界の影響をもろに受けることになるのです。
農家が不安を解消するには2つ
1、 大きな組織に属する。
農協や先を行く農業法人、農業企業の傘下に入る。
一般社会もM&Aが活発化します。マツモトキヨシとココカラファインが合併する時代です。
大きいところはさらに大きくなっていきます。この波にのれば安定していきます。
2、お客様(消費者)とダイレクトにつながる。
世間や社会や市場相場がどれだけ変わっても売り上げが変わらない仕組みを作り上げる
つまり直販です。あなたのファンを作って、何があってもあなたから買いたいってファンを
たくさん作るのです。
1、 についてはあまりアドバイスすることはありません。
なぜなら、組織、グループに入るということはその属する組織に合わせるしか方法は
ないからです
2、 は小さくても勝つためのランチェスター戦略の代表的なやりかたです
小さいところが大手に勝つにはあなただけのファンをつくる。この戦略を学びましょう。
農テラスチャンネルの動画でも解説しています
——————————————————————————————————-
【お知らせ】
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
第18回 農ビジセミナーはyoutubeにてLIVE配信することにしました。
日程は以下です。チャンネル登録していただいている方のみ視聴できます。
まだの方はコチラから登録できますのでご登録の程お願いいたします。
https://www.youtube.com/channel/UCzkSXEdWvWxFe3KvYvlT40A?view_as=subscriber
第18回農ビジ オンラインセミナー by農テラスチャンネル
期日:4月11日13:30 (60分の予定)
開錠:農テラスチャンネル(youtube)
内容:「通販で野菜を売る」あなたのお店(webサイト)に行列を作る方法
————————————————————————-
■ご意見、ご感想、農業に関するご相談などお気軽にお寄せ下さい。
少々お時間いただくかもしれませんが必ずご返答させていただきます(^^♪
—————————————————————————————-
■農ビジセミナーが会場に行かなくても観ることができる!
youtube動画サービス 配信中
「農テラスチャンネル」をご覧になりたい方はコチラ
https://www.youtube.com/channel/UCzkSXEdWvWxFe3KvYvlT40A/videos
—————————————————————————————-
【山下弘幸著書】
■農業ビジネスを本で学びたい!書面で学びたい方におススメ!
稼げる!新農業ビジネスの始め方(すばる舎)
お求めは「Amazon山下弘幸」で検索して下さい
■東洋経済オンライン記事
https://toyokeizai.net/articles/-/105364
https://toyokeizai.net/articles/-/244790
脳を耕せ!農ビジセミナー「メール講座」配信中
メルマガにご登録いただくと毎週木曜日に
定期的にお届けさせていただきます。
お申込みはこちらからどうぞ
https://notera-seminar.com/mz.html
—————————————————