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ブログ 2026.09.10
「農業で成功している人が農業にあまり興味がないのはなぜ?」
さて、今週のテーマは
「農業で成功している人が
農業にあまり興味がないのはなぜ?」

今日の話は、もしかすると少し驚かれるかもしれません。
いや、ひょっとすると、
「山下さん、それ本当ですか?」
と言われるかもしれません。
今日お伝えしたいのは、
「農業でうまくいっている人は、
実は農業そのものにあまり興味がない」
という話です。
これだけ聞くと、ちょっと変な話ですよね。
だって、農業をやっている人に、
「なぜ農業をやっているんですか?」
と聞いたら、
「農業が好きだから」
「野菜を作るのが楽しいから」
「土に触れるのが好きだから」
そんな答えが返ってくることが多いからです。
ところが、実際には、
「農業が好きだから農業をやっている」
という人が、
必ずしもうまくいくとは限らない。
むしろ、農業そのものに
それほど興味がないのに、
農業でうまくいっている人もいる。
今日は、
ここを少し掘り下げてみたいと思います。
まず、自分に問いかけてみてください
私が農業者の経営塾や、
人材育成のセミナー・講演などで、
よく最初に投げかける質問があります。
それは、
「あなたは、なぜ農業をやっているんですか?」
という問いです。
あるいは、
「あなたは、なぜ農業をやろうと思ったんですか?」
という問いです。
これ、意外と深い質問なんですよ。
そして、この質問をすると、
いろんな答えが返ってきます。
1「実家を守るため」
例えば、
「実家が農家だからです」
「家業を守るためです」
という人がいます。
これは、農業を「役割」
としてやっている人です。
自分がやりたいというより、
「自分が家を守らなければ」
という役割を背負っている。
2「田んぼや畑を荒らしたくない」
また、
「私がやらないと、
実家の田んぼや畑が荒れてしまうから」
という人もいます。
「そんなの見ちゃおれない」
「放っておけない」
という気持ちです。
これは、ある意味で「同情」から
農業をやっている人です。
3 「せっかく家業があるから」
中には、
「せっかく家業があるんだから、
辞めるのはもったいないですよね」
という人もいます。
これもよくあります。
これは「損得」で農業を
続けているパターンです。
4「跡取りだから仕方がない」
そして、
「長男だから」
「跡取りだから」
「俺がやらなきゃ仕方がない」
という人もいます。
実は、これ、
私自身にも当てはまるところがあります。
私も農家の三代目ですから、
「自分が継がなきゃいけない」
という気持ちはありました。
これは言ってみれば、「義務」です。
5「なんとなく親の跡を継いだ」
さらに、
「生まれたときから家が農家だったし」
「長男だし」
「別に深く考えずに親の跡を継いだ」
という人もいます。
これも珍しくありません。
これは「惰性」ですね。
良いとか悪いとかではありません。
ただ、そういう理由で農業をやっている人もいる。
6「都会の仕事を辞めて実家に戻った」
中には、
もともと東京など都会で働いていた。
仕事も順調だった。
ところが、
「親が倒れた」
「兄が継ぐ予定だったのに、継がなくなった」
「だから自分が実家に戻ることになった」
という人もいます。
本人からすると、
「本当は別の人生があったのに……」
というケースです。
これは、言ってみれば「犠牲」で農業をやっている状態です。
7「野菜を作るのが好き」
一方で、
「私は本当に野菜を作るのが好きなんです」
「野菜を育てるのが楽しくて」
「果物を育てるのが楽しいんです」
という人もいます。
これは「趣味」として農業をやっている人ですね。
農業そのものが好き。
これは素晴らしいことです。
8 「地域を守りたい」
そして、
「地域を守りたい」
「子どもたちの未来を守りたい」
「子どもたちに安心・安全な食を届けたい」
という人もいます。
これは「地域貢献」や「社会貢献」です。
これも、とても立派な農業をやる理由だと思います。
9「挫折したから」
最後に前の職場でいろいろあって逃げるように
帰ってきた。家業があるから「逃げ場所」として農業を始めた。
これも、悪くありません。よかったですね。変える場所があって。
どれも間違いではありません
ここまでいろいろ挙げてきました。
役割。同情。損得。義務。犠牲。惰性。
趣味。地域貢献。社会貢献。逃げ場所。
もちろん、どれも悪いことではありません。
農業をやる理由なんて、人それぞれです。
問題は、
「農業をやる理由が、
自分以外のところにありすぎないか?」
ということなんです。
もっと 「自分のため」であってもいい
私は、もっと農業者は、
自分のために農業をやっていい
と思っています。
「自分が稼ぎたいから」
「お金持ちになりたいから」
「家族を豊かにしたいから」
「自由な時間が欲しいから」
「自分の人生を実現したいから」
それでいいんです。
むしろ、もっと堂々と、
「農業で稼ぎたいんです」
と言っていいと思うんです。
農業は「目的」なのか「手段」なのか
ここが、今日一番お伝えしたいところです。
私は、
農業は目的ではなく、手段だ
と考えています。
農業そのものを人生の目的にしてしまうと、
「良い野菜を作る」
「美味しいものを作る」
「もっと栽培技術を高める」
というところに意識が集中します。
もちろん、それも大切です。
でも、農業を事業としてやるなら、
それだけでは足りない。
なぜなら、
農業をやるためには、お金が必要だからです。
種、肥料、資材を買うおカネが必要です。
機械や道具、施設を整える資金が必要です
人を雇えば人件費もかかります。
つまり、農業には先行投資(まとまったお金)が必要です。
私の周りにも栽培技術にはものすごく熱心で
良いものを作ることには妥協しない農家の友人がいます。
でも売上・利益・資金繰りにいつも困っています。
私の友人農家のように
「稼ぐ」ことを優先しない農業は、必ず行き詰ります。
これは当たり前の話なんです。
厳しく聞こえるかもしれませんが
農業は「農業が好き」だけでは続かない
私は、
「農業が好きだから農業をやっています」
という人に、
「じゃあ、その農業で、あなたは何を実現したいんですか?」
と聞きたいんです。
農業が好き。
野菜を作るのが楽しい。
それは素晴らしい。
でも、
「好き」を目的すると、その好きな農業が結局続けられないのです。
農業を続けるためには、
売上をつくる。
利益を残す。
お金を貯める。
そしてまた投資する。
そうやって自由になるお金と時間が増えていく。
そうやって、
自分が実現したい人生に近づいていくのです。
その循環が必要なんです。
「農業に興味がないけど、儲かるからやっています」
こんな人に出会うといいね。って思います。
私の先輩で圧倒的に儲かっている農業している方がいます
その方はニンジンをつくっているのですが
私がなぜ?ニンジンを作っているんですか?って尋ねたら
即答で、儲かるからと返答が帰ってきました。
ニンジン好きなんですか?
って聞くと
いや、むしろ嫌い。って(笑)
でも、先輩の人参めっちゃ売れていますよね
って聞くと
ほんとそうだよね。なんでこんなに売れてるか
自分でもわからないって(笑)(笑)
この人は本当に「こだわり」のない方で
全くこだわらないってことに
こだわってる人なんです(笑)
一見すると、
「そんな動機で農業をやっていいの?」
と思うかもしれません。
でも、実はこういう人のほうが、
農業をビジネスとして冷静に見ている
稼ぐ仕組みを作ってる
だから、うまくいくんです。
「農業をやりたい」のか、「農業で何かを実現したい」のか
この二つは似ていますが、実はまったく違います。
「農業をやりたい」
と、
「農業を使って、自分の人生を実現したい」
では、考えることが変わります。
前者は、
「どうやって“いいもの”ものを作るか」
と「生産」を考える。
後者は、
「誰に売るのか」
「いくらで売るのか」
「どうすれば利益が残るのか」
「どうすれば人に任せられるのか」
「どうすれば事業として続くのか」
と「仕組み」を考える。
つまり、
「稼ぐ方法」「お金を生む方法」を考え始める。
これが、経営なんです。
だから私は「農業経営」を伝えています。
私がずっとやってきたことも、結局ここなんです。
私は農業そのものを教えたいわけではありません。
もちろん、農業のことも分かります。
でも、私が伝えたいのは、
「農業を経営として成り立たせる方法」
です。
つまり、
「農業で稼ぐ方法」です。
農業者の皆さんに、
「もっと頑張って作りましょう」
と言うだけではなく、
「あなたは何のために農業をするんですか?」
と問いかけたい。
そして、
「その目的を実現するために、
農業という手段をどう使いますか?」
と考えてほしい。
最後に、もう一度問いかけます
あなたは、なぜ農業をやっているんですか?
家業だからですか?
実家を守るためですか?
跡取りだからですか?
田んぼや畑を荒らしたくないからですか?
もったいないからですか?
親に言われたからですか?
野菜を作るのが好きだからですか?
地域を守りたいからですか?
社会貢献をしたいからですか?
もちろん、それでもいい。
でも、そこにもう一つ加えてみてください。
「もっと稼ぎたい」
「家族を豊かにしたい」
「自由な時間を増やしたい」
「好きなことをやりたい」
「お金の不安から解放されたい」
「自分の人生を自分で決めたい」
それでいいんです。
農業を目的にしなくていい。
農業を、あなたの人生を実現するための
「手段」にしていい。
そして、その手段を使いこなすために必要なのが、
「経営」です。
農業が好きな人が、必ず成功するわけではない。
なぜなら、
農業を「好き」な人ほど成功する
といいうように
出来ていないのです。
農業は、目的ではない。
あなたの人生を実現するための手段です。
さあ、あなたは、
「農業で何を実現したいですか?」
農業界を明るく照らす農テラス
今日も一緒にこちらの脳を耕しましょう。
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