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ブログ 2024.12.19

80歳過ぎてスマホデビューした母

こんにちは。全国で講演、セミナー研修など行っている

農業講演家の山下弘幸(やましたひろゆき)です。

農業歴35年。親元就農後、個人、法人の農業経営を経て

農業コンサルタントに転身し、

現在、新規農業者、若手農業者、企業農業参入支援などをしています。

具体的には、稼げる農業を実現する

”1歩先行く農業者”のオンラインコミュニティ

「農業ビジネススクール(農ビジ会)」を主催し

全国200名の農業者と毎月勉強会や情報交流を行っています。

また、定期的に更新しているyoutube(農テラスチャンネル)では

全国の農業者へ「農業経営・農業ビジネス」の最新情報をお届けしています。

 

さて、今回の山下弘幸農ビジコラムテーマは

80歳過ぎてスマホデビューした母

最近女性農業経営者にお会いする機会が増えた。

そもそもわざわざ女性経営者と経営者を男性女性と分けること自体が時代遅れなのだが。

 

農業はどうしても男性のイメージが強い。なぜなら肉体労働の代表各みたいな存在だからだ。

 

では、肉体労働じゃなくなったら?

 

徳島県に㈱いろどりという会社がある。ご存じの方も多いと思いますが「つまものビジネス」で成功されている“あの”葉っぱを売る会社だ。

 

この会社は全国から葉っぱの注文が絶えない。

カエデにイチョウ、ナンテンの葉から蓮の葉、葉わさびなど。

この会社の特徴としてITをフル活用している。

例えば受発注。

出荷者は全員端末を持ち、受注したらそのまま端末上でその受注を受けたい人が

タップする。それで受注は終了。

その受注を受けた方が責任をもって収穫パック発送を行うシステムだ。

代金は出荷量に応じ自動的に出荷者に振り込まれる。

 

このようなIT技術は受発注システムのみならず

出荷者の売り上げや出荷量、注文量など「視える化」することができる。

 

この「視える化」が「労働意欲」を駆り立てるのだ。

 

その労働意欲を駆り立てられれているのが

 

「女性」である

 

この会社で売り上げを上げる上位の人たちはすべて「女性」

 

それも70歳以上の方々ばかり。

なんでも最高売上をたたき出しているのは80歳超えのおばあちゃんだとか。

 

女性は昔から働き者だ。

わが家も類にもれず、ばあちゃん、かあちゃん、そして私の妻はとにかく働く。

 

昔から三ちゃん農家など呼ばれていたが結局農村社会は男社会と思われているが

じつは農村社会は昔から女性が裏で支えてきたのだ。

 

売上が見えれば女性は働く。

表現はよくないかもしれないが女性はお金にシビアなのだ。

一方、男性はお金にルーズな方が多い。これも偏見かもしれないが

 

「うちの旦那は、畑仕事は一生懸命なんですが、お金周りのことはさっぱり」

こういう声があちこちから聞こえてくる。

 

私は仕事上、農業経営のやり方とあり方を教える機会が多いのですが、

ご夫婦のうち、どちらかがお金に詳しくないと経営は成り立たない。

 

ご夫婦そろって「どんぶり勘定」ならその経営は「泥船」に乗っているようなものだから。

 

数字やデータを拾って、お金の計算を誰かがやらなければ

それは「農業」ではない。

 

だから「数字視える化」は生産性をあげる必須項目なのだ。

 

同じくタブレットを上手に使うのも女性である。

農村の男性はITに弱い方が多い。

 

先程の「いろどり」に出荷している方はタブレットを持ちすべてそのタブレットで

作業をする。それを使えないと「ビジネス」はできないからだ。

 

だから稼ぎたい人は必死で使い方を学ぼうとする。

 

しかし、ここでもまた男女の差が生まれる。

農村男性は農業機械には詳しいがネットやwebにはなぜか疎い。

逆に女性は機械の修理はできないがネットやwebはすぐに慣れる。

 

実は私の母は80過ぎてスマホデビューした。

今ではわからないことはネットで検索、大事なコトはメモ機能を活用し、

新しい料理のヒントを動画で学んでいる。

もちろん、私への連絡はLINE。たまに動画も送ってきたりする。

 

一方父はガラケーのまま。別にガラケーでよいのだが、

スマホを持つ母を「そんなもんいらん」と否定し続けている。

確実に時代に置いて行かれているのだが、新しい時代に合わせるのがダサいと

思っているのか、頑なにガラケーを辞めようとしない。

自分ではこだわりのようだが、他からみればただの「がんこ」だ。

 

今のご時世、農業は営農だけでなく経営感覚がないとやっていけない。

経営感覚とはお金の計算のことだ。つまりお金にシビアになること。

それとネットに詳しくならないといけない。

いまどき、電話やfaxでやり取りするのはナンセンス。

 

ってことは

男性が幅を利かせている農村は確実に時代遅れになるのでは?

逆に女性がどんどん頭角を現す農村はどんどん活性化するのでは?

 

そんな仮説が立てられる。

 

あくまで私の主観と偏見が混じっているので男性の方々、

決して気を悪くしないでください。

 

 

ただ、女性の活躍こそが農村社会の活性化、しいては地方創生の

大きなカギを握っているのでは思うのです。

 

地方農村で農業に関わる女性の皆さん。

いよいよあなたの出番ですよ。

 

 

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