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ブログ 2024.10.03

農村は再生できる!負のスパイラルからの脱却法

こんにちは。全国で講演、セミナー研修など行っている

農業講演家の山下弘幸(やましたひろゆき)です。

農業歴35年。親元就農後、個人、法人の農業経営を経て

農業コンサルタントに転身し、

現在、新規農業者、若手農業者、企業農業参入支援などをしています。

具体的には、稼げる農業を実現する

”1歩先行く農業者”のオンラインコミュニティ

「農業ビジネススクール(農ビジ会)」を主催し

全国200名の農業者と毎月勉強会や情報交流を行っています。

また、定期的に更新しているyoutube(農テラスチャンネル)では

全国の農業者へ「農業経営・農業ビジネス」の最新情報をお届けしています。

 

さて、今回の山下弘幸農ビジコラムテーマは

「農村は再生できる!負のスパイラルからの脱却法」について

私の持論を述べさせていただきます。

このテーマを選ばせていただいたのは

近年、農村振興に関わるご相談にお答えする機会が増え、

この件を考えることが多くなり始めたからです。

 

そこで、農村が抱える課題と対策について考えをまとめてきましたので

読者の皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

 

まず、農村社会が抱える根本的な問題は

「少子高齢化」だという切り口から始めさせていただきます。

 

そこで、少子高齢化問題を抱える自治体では何が起きているのかというと

人口流出による「空き家問題」と

農業承継者不在による「耕作放棄地問題」です。

 

この二つの問題は、

前者は防犯・治安そして後者は防災・獣害など

「負のスパイラル」を引き起こすトリガーになることが

懸念されています。さらに大きな問題として

 

財政困窮にもつながる恐れがあるので各自治体ともにこの少子高齢化問題を

どうやって止めればよいのかに頭を抱えているようです。

 

私は問題を解決する際に「元となる要因」を探すようにしています。

なぜならその場しのぎでは問題解決につながらないから。

 

私が以前腰を痛めたとき病院や鍼、整体など回った時、

どこに行ってもしっかりと丁寧に「腰」を揉んでくれました。

しかし、結果として一時的に腰の痛みは和らぐけれど、また同じように再発するのです。

 

ところがある所では全く腰には触れず、私の腰痛を治してくれましたのです。

結論を言えば私の腰の痛みは「足」からきていることを見つけてくれた先生が

足を矯正してくれたのです。すると腰の痛みは不思議なくらいに消えたのです。

 

農業も同様に病害虫という問題我起きた時、薬剤散布で対処するのは一時的。

抜本的な解決法は健全な植物の生長を促すこと。

さらにその元となるが「土づくり」になります。

 

このように問題にはそれを起こした要因があり、その要因には背景があるのです。

 

さて、話を戻しましょう。

問題の一つである人口流出にはどのような要因があるのでしょうか

ひとつは暮らしやすい、生活しやすい、便利なところに人は移動するといいうことです。

 

え?だったら農村は負けちゃうじゃん!

生活はしづらいし、不便だし・・・

 

はい、ここからが解決策です。

あなただったらどうやってこの問題を解決しますか?

 

私の解決策は「アッパー層に訴求する」です。

要因を「仕事がない」からとか「生活が不便だから」だけの

角度からだけ見れば都市部に人が流出し、農村は過疎化がすすみ、

空き家問題が降りかかってきます。

 

しかし、世の中には経済性や便利さや合理性だけを求める人ばかりではありませんよね。

 

ご存じの方も多いと思いますが、

最近の傾向として「心身の健康や幸福度」(ウェルビーイング)を

求める人たちが急増しています。

 

特にある程度経済的に余裕のある層はむしろ地方に注目しています。

 

ですから、富裕層が求めるベネフィットを「提供できる価値ある地域」であることを

前面に出していくのです。この件の具体的な話はまた別の機会に書かせていただきます。

 

同様に「耕作放棄地」の要因である担い手不足、継承者不足も同様です。

離村、離農する若者はシンプルに「農業で稼げない」からです。

いや稼げないと思っているからです。

 

農業は

家族でやっているにも関わらず全く稼げない、「農業では食えない」って人も入れば

自分の給料は年収2000万、さらに従業員50名の生活も支えて、しっかり地元に

納税しているような人もいます。

私の師匠のAさんもこのような地域商社型農家です。

 

自社で地元雇用を生み出し、近隣農家の農産物を売ってあげることで

地域の農家も潤い活気があります。遠くまで仕事に行かなくても

近くで働き口があるからと地域住民にとってなくてはならない「働き場」になっています。

 

つまりこのような生産性の高い「人材」が農村に誕生するか、自分の町村に

呼び込めれば、根本的な問題である

少子高齢化が引き起こす財政困窮なんてことにならずに

しっかりと「自主財源」が確保できるのです。

 

もちろん、

この農業法人に研修に来た若者が独立して農業を始めれば耕作放棄地が解消され、

空き家を借り入れてくれるかもしれません。

 

更に、このような法人が頑張れば頑張るほど「利益」が生まれ「納税」が生まれます。

納税が増えれば財源が確保でき、お金があれば

空き家も自治体の予算で解体できたり、所有者に解体したり売渡したりするときの

補助なども行うことができます。

 

また、

耕作放棄地も民間業者に管理維持を委託することも可能となります。

 

いやいや、山下さん。それって理想だよね。現実は簡単にいかないよ。

確かにこれは「理想」かもしれません。

 

ただ、その理想やビジョンを描けていないことこそが

「本当の問題」のような気がします。

 

農村が衰退した根本的な要因。

 

それは「理想を描けていなかった」からなのです。

 

最後に具体的な施策として、私の「農村復興思案」です。

 

それは

あなたの地元に「地域商社型農家」を誕生させるのです。

 

やり方はシンプルです。

それは、有望な人材に「経営」と「ビジネス」のやり方を

教えればよいのです。

 

私が目指すのは

この地域を支える地域商社型農家(リーディングカンパニー)を作る

人材を作ること。

 

これもまた私のミッションだと思っています。

 

 

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