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ブログ 2024.09.17

結婚の在り方

こんにちは。全国で講演、セミナー研修など行っている

農業講演家の山下弘幸(やましたひろゆき)です。

農業歴35年。親元就農後、個人、法人の農業経営を経て

農業コンサルタントに転身し、

現在、新規農業者、若手農業者、企業農業参入支援などをしています。

具体的には、稼げる農業を実現する

”1歩先行く農業者”のオンラインコミュニティ

「農業ビジネススクール(農ビジ会)」を主催し

全国200名の農業者と毎月勉強会や情報交流を行っています。

また、定期的に更新しているyoutube(農テラスチャンネル)では

全国の農業者へ「農業経営・農業ビジネス」の最新情報をお届けしています。

 

さて、今回の山下弘幸農ビジコラムテーマは

「結婚の在り方」についてです。

今回はちょっと難しい問題についてお話したいと思います。

先日、農ビジ会のメンバーから次のようなご相談をいただきました。

「娘が妊娠したんです」

おめでたい話じゃないですか。おめでとうございます。

 

ですが、娘は「結婚はしない」って言うんです。いわゆるシングルマザーを選ぶと。

 

なるほど。そういうことですか・・・

 

今のご時世、そう珍しいわけではないので容認するつもりなんですが、

山下先生どう思います?

 

ということで結婚観について私の持論についてお話させていただきます。

 

私にも娘がいますので確かに悩みますよね。それで娘さんはなんておっしゃっているんですか?

 

どうも、結婚しない理由はパートナーが嫌いなわけではなく、結婚という仕組みが

いやみたいなんです・・・。

 

結婚という仕組みですか・・・

つまり、結婚すれば相手の親や身内、親戚などセットでついてくる。

それが嫌だと・・・?

 

結婚とは入籍すること。パートナーの籍に入り必然的に苗字も変わる。

婿養子の場合も同じですよね。

パートナーの籍に入れば相手の家族の一員となりその他人家族とともに過ごす人生が始まります。それが苦痛なんだとか。

私の妻も結婚を機に「山下」を名乗り始めた。当初は知らないところでの生活に困惑していたが、今ではすっかり山下家を仕切るような立場になっている(笑)。

 

私たち夫婦は親と同居で家業である農業を営んでいたので

私の妻は結婚していきなり相手の親と過ごすことになり、私の親と一緒に働くことになる。

 

全く知らない近所の人と付き合い、これまで生きてきた環境とは異なる習慣や

しきたり、文化に触れる。だが、当時はそれが結婚というもので、

嫌なら離婚という「我慢」か「離婚」の2択しかなかった。

 

結果、彼女は「我慢」を選びやがて我が家で「主導権」を握るようになり、

今では私が「我慢」している(笑)

 

話を戻そう。

 

私たち日本人?人類?はこのようなコトをこれまで数百年、いや数千年もの間続けてきた。ただ、ここにきて「結婚をしない」という選択が生まれてきたのだ。

 

その背景には

女性の経済的自立やシングル女性の社会的地位の確立、シングルマザーへの経済、精神面サポート体制が整いつつあるのも要因の一つだろう。

 

さらに、私たち親の世代が「結婚して苦労するくらいなら帰ってこい」という

出戻りを受け入れる体制があるのも大きいと思う。

 

昔、出戻りは恥だということで「我慢」を強いられていた時代だった。

特に私の親の世代はそういう時代だった。

 

さらに昔、

私の祖父母の時代は「結婚相手は親が決める」がフツーだった時代もある。

大正時代の祖父母は明治生まれの親から結婚相手を決められ

戦前生まれの両親は「離婚は恥だ」という時代。

 

そして私たち昭和生まれ夫婦は育児や家事は女の仕事ではないという時代となり、

今どきの若いご夫婦は育メンとか育児休暇とかが主流となった。

バツイチ、バツニはフツー過ぎてこの言葉すら「死語」となり、

出生率が1.2人となるご時世、子供産むことがとても重要だとされ

「子は宝」となりシングルマザーであれ社会的に応援してもらえる時代となった。

 

さて、今度は相手側の立場で話を進めてみます。

相手側とはこの場合男性側。つまり親の立場で言えば「息子」。

 

つまり自分の息子の彼女に子供が生まれるとなればそれはめでたい。

急いで祝儀の準備を整えて・・・となる。

 

ところが相手(この場合は彼女)が結婚を拒むという。

理解に苦しむ。好き同士で結ばれたに結婚はしないとはどういうことだ?

 

息子が結婚をして子供ができたら、それは我が家の子として籍に入る。

そうやって代々家系は続いて行くものだ。

だから息子が結婚しなければ子孫は繁栄しない。親からすれば早く結婚してほしい、

早く孫の顔が見たいと願うものだ。

 

仮に、息子がいなければ娘に養子を迎えてでも家系を存続させたい。

私のご近所でも養子さんがたくさんいらっしゃる。

息子が結婚できない、相手がいない。であれば致し方ないが、

相手もいる。互いに好き同士。子どももできた。だけど結婚はしない。

 

その理由が夫になる息子は好きだけど、その親とか親戚とかがめんどくさい!

ってことだ。

 

ただ、結婚(入籍)しなければ親権は母親側にとどまる。

それでは我が家の家系を存続させてくれる「子」はいないままだ。

 

そうなると、どうやって家系や家を存続させればいい?

おそらく私の世代の親はこのような事態に困惑することだろう。

 

家、家系、家族を存続させる「結婚」「入籍」という仕組み。

そして「子供」が生まれ、その子供が育ち、そしてまた家族を作り、

そしてまたその子が・・・。これにより子孫が繁栄していく。

 

ただ、それが男側の理屈であったことが露呈してきているのかもしれない。

実は私も

結婚式で「○○家と○○家の婚儀」という表現には違和感を抱いてきた一人です。

 

今回のご相談内容について私の答えは

女性の名前で子供産み育てることで結婚や入籍しなくても

社会や仕組み、そのご家族、パートナーが応援してくれるのであればそれはそれで「あり」だと思う。

 

今、総裁選の中で選択的夫婦別姓について議論が交わされていますが、

私が思うに「家」とか「家族」という単位でみるか、

「個人」という単位でみるかで意見は異なるような気がします。

 

夫婦別姓が容認されているのアメリカやオーストラリアは「個」の社会。

その欧米の価値観が日本にもやってきているのかもしれません。

 

今回は生まれてくる「子供の立場」については触れませんでしたが、

両親がそろって子供が育まれることが理想であることは大前提です。

 

今回のご相談に対して親として「娘」、「息子」に対してどう接するべきか

非常に難しい問題だと思いますが、

「個」の価値観を優先する生き方も「あり」というのが私の持論です。

 

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