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ブログ 2024.05.28

スマート農業レポート

こんにちは。農業パーソナルトレナーの山下弘幸(やましたひろゆき)です。

現在、農業講演家として全国の各農業団体で講演、セミナー研修など行っています。

農業歴35年。親もと就農から農業コンサルタントに転身し、

新規農業者、若手農業者、企業農業参入などサポートするために

”稼げる農業を実現する半歩先行く農業者”のオンラインコミュニティ

農業ビジネススクール(農ビジ会)を主催。

また、定期的に更新しているyoutube(農テラスチャンネル)では

全国の農業者へ「農業経営・農業ビジネス」の最新情報をお届けしています。

 

さて、今回の山下弘幸農ビジコラムテーマは

「スマート農業レポート」について。

先日のJAGRI(展示会)を視察したレポートです。

結論を先に述べるなら、スマート農業は「農家」のためではなく

「農業の存続」のためにあるということ。

これは決して悪いことではありません。

なぜなら、「農業従事者の高齢化」という「人手不足」「担い手不足」による

危機への対応策だからです。

 

スマート農業は先端技術を活用して農業の生産性や効率を向上させる取り組みです。

そのため、あらゆる行程の自動化を進められています。

 

その自動化を進める上でもっとも重要なのは「標準化」です。

これまで職人型農家がやっていたことを「標準化」することで

誰でも農業がやれるようになるための技術進化なのです。

 

これが「農業」が存続するベストな戦略

農家が存続するための戦略ではなく、食を生み出す「農業」がなくならないための

戦略だと捉えています。

 

ただ、農家が求めているのは「省力化」

人力作業の負担を軽減し作業効率を上げることで収量を上げることです。

しかし、これは部分最適化であって

「農業従事者の高齢化」という「人手不足」「担い手不足」による

農業という産業の持続継続危機への対応策にはならないからです。

 

スマート農業の目的は「全体最適化」

そのために生産工程の自動化が進んでいるのです。

 

ここからは自動化されている行程を解説します

 

野菜農家の場合生産工程は

圃場整備、土づくり、播種育苗、栽培管理、収穫、選別梱包、出荷販売、代金回収、帳簿記帳という流れです。

 

【圃場整備】

土づくりに必要な主な技術にトラクターがあります。

このトラクターは自動化されています。特に今回目立ったのは後付けタイプの自動運転システム。出展していた企業は台湾、シンガポール、韓国などのメーカーが中心でした。

【播種育苗】

品種改良もバイオテクノロジーの進化によりかなり進んでいます。

そしてこの分野は分業化され野菜の生産工程の中から外れ外注化が主流となっています。

その外注先は大量生産が進み自動給水潅水や育苗器、発芽促進器、そしてLED光コントロールによる均一育苗が実用化されています。

それに伴う育苗トレイ、育苗ポットも進化しています

【栽培管理】

これは農産物の収量、品質を大きく左右するの光合成(光と水とCO₂)のコントロールが中心です。

これらはすべて自動制御が可能です。

これら光合成は温度湿度土壌など外的要因に左右されます。

そこでこれらを制御する自動制御装置も同時に開発されるのです。

ただ、栽培環境が整ったところでリスクはなくなりません。

 

そのリスクが病害虫リスク、鳥獣害リスク、天候リスクです

病害虫リスクは雑草除去が不可欠、そこで活躍するのが自動草刈りロボットです。

また、病害虫が発生したときの防除で活躍するのが「ドローン」です。

また、これらを観察するモニタリングにもドローンが使われます

 

つまり収量を減らさないためのテクノロジーなのです。

鳥獣害リスクもセンサーやドローンが活躍します。

天候リスクは温暖化対策として温室冷却装置や地中熱交換システムなどが期待できます。

また、耐暑型フィルムなど光を通すが遮熱する被覆資材も進んでいます。

 

【収穫】

これも収穫ロボットが進化しています。あのデリケートなイチゴでも

AIカメラで収穫適期を認識してイチゴに傷を付けないようにロボットアームが

繊細な動きを再現してくれます。

 

【選別梱包】

センサーによる自動選別、同じグラム数になるように自動組み合わせ選別など

選別、包装、梱包は自動ライン化されています。

 

ちなみに収穫物の入庫と出庫もICタグで瞬時に管理

これらを運搬するのも自動運転の電動カーです。

 

更に進化をとげているのは保存ができる予冷庫保管庫。

今後鮮度維持装置は災害の多い日本ではかなり需要が増すでしょう。

また、海外輸出でもこれらの技術はすでに応用されているそうです。

 

【出荷販売】

最近では自動野菜販売機が流行っており

これらも益々増えていくことだと期待しています

 

【代金回収、帳簿記帳】

ここからは事務管理。

本来一番大事なところですが、ここから先はスマート農業というより

DX化、AI化をすすめなくてはなりません。

【まとめ】

これまで日本の農業は各地の農家が独自で農法を極めその技術、技能、知識などの

情報は「タコつぼ化」していました。

これらを標準化するスマート農業は10数年前から進められてきました。

手やカラダを使った方が早いからという理由で生産現場にスマート農業が浸透するには

もう少し時間がかかりそうですが、

1歩先を行く農家は「スマート農業」という言葉に振り回わされずに

しっかりと「地」に足を付けた農業をやらなければなりません。

 

次回の農ビジセミナーでは「最新テクノロジー!DX、AI活用法」について

詳しく解説いたします。

 

 

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