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物語 2024.04.28
『支配』全21話 ―第11話― 「派閥」
こんにちは。農家著述家の山下弘幸(やましたひろゆき)です。
本業は農業。現在は農業コンサルタントとして全国の農業者のサポートを行っています。
また、農業講演家として講演、講座、研修、セミナーなど全国各地に呼んでいただいています。
日頃は、全国農業者のオンライコミュニティ農ビジ会や農業ビジネススクール運営
youtube(農テラスチャンネル)などで農業経営・農業ビジネスの最新情報をお届けしています。
さて、今回の山下弘幸の書下ろしストーリーは
『支配』全21話 ―第11話― 「派閥」
主人公は生まれも育ちも仕事も農家の「カワカミトシロウ37歳」
家業の農業を離れひょんなことから企業に入社する。
だが、そこで待ち受けていたのはこれまで経験したことがない試練の連続だった
『支配』全21話 ―第11話― 「派閥」
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
前回までのあらすじ。
当時会社を任されていた私に起きた。商品事故。事件の発端は「カワカミだ」という噂が流れ、社長から攻め立てられ
ビルの窓から飛び降りる決断を迫られた。が、ことなきを得た。曰くつきのこの会社はまだまだ闇が潜んでいた。
その闇に私は次々に巻き込まれていった。
食品偽装を社内告発した私はその後どんどん出世した。私は実力だと思っていいたが、その事件により責任を取った
上役の後釜に抜擢された。だから
ちょっとバツが悪かった。まるで私が上司を蹴落とすためにやったと思われかねないからだ。
とは言え、仕事、役割を全うせねばならぬ。それまで以上に仕事に打ち込んだ。
だが、私が知らないところで社内は2つに分かれていた。権力や利権に支配された二人が現れた
私が告発した上役を守ろうとする派閥と、私が告発したときの上役で私の昇給を後押ししてくれた派閥だ。
私はそもそも派閥だのグループだの班分けだのが大の苦手だ。
子供のころ、祖父が地元の議員を務めていたこともあって、選挙時期になると、とたんにA派かB派かに分かれていた。
昨日まで仲の良かった人たちも突然口を利かなくなるなんてこともザラだった。
だから私は何事も中立の立場を貫き、AにもBにも属さない。一匹オオカミでいい。そういつも思っていた。
しかし、あることをきっかけに私は強制的にBグループにいれられてしまった。
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「カンパーイ」。今日はみんなでゆっくり楽しんでくれたまえ。
「さあ、さあ、カワカミ君も今日はたくさん飲んでくれ」
「あのー、今日のメンバーって?」
「まあ、まあ、いいじゃないか、私たちは同士だろ」「これからも協力してやっていこうじゃないか」
私が呼ばれた夜の食事会。そこにはB派とよばれる人たちだけが集まっていた。
「いやー、カワカミ君が社内告発してくれたことで会社が良くなった。勇気のいる決断だったが
私は高く評価するよ」
私が食品偽装の不正に気が付き、最初に話しを持ちかけたあの上役がリーダーを務める会合だった。
しまった。私はよりによってこっちの派閥に入り込んでしまっていたのだ。
時すでに遅し。だが、私はこの日を境に人生が大きく変わってしまった。
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悩んでいる農家の皆さんに是非読んでいただきたい物語です
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