こんにちは。農業講演家の山下弘幸（やましたひろゆき）です。

農業歴35年の農業コンサルタントです。現在、講演、講座、研修、セミナーなどで

新規農業者、若手農業者企業農業参入などをサポートさせていただいていております。

また、

”稼げる農業を実現する半歩先行く農業者”のオンラインコミュニティ

農業ビジネス研究会（農ビジ会）を主宰しています。

さて、今回の、農テラスブログのテーマは

「銀座で思うこと」について。

先日、東京にいる娘からＬＩＮＥで写真が届いた。

娘が住んでいるアパートのポストに入っていたチラシの写真だった。

 

そのチラシは建売住宅のチラシ。

その1戸建ての住宅の値段は1億5千万円～とあった。

 

イチオクゴセンマン？

だれがそんな物件、買うんだろうと思った。

 

そういえば私も先日東京出張の際に「銀座」に行ってみました。

銀座といえば高級ブランドのお店が立ち並んでいます。

 

田舎者の私は立ち並ぶハイブランドのお店の前をウロウロしてばかりで

中に入る勇気はありません(笑)

 

そんな中、この街を埋め尽くしているのは外国人。

ハイブランドのお店に出入りしているのはほとんどが外国語を話しているのです。

 

外国人にジャックされている銀座。

私もせっかくここまで来たんだからと勇気を振り絞り

あの有名な「高級時計店」へ入ってみた。

 

こういうお店では一人の顧客に一人のコンシェルジュがアテンドする。

 

どういったものをお探しでしょうか？

高級な布で仕立て良いスーツに身を包んだ店員が私に優しく声をかけてくれた。

 

いや、

 

あの、

 

べつに・・・

 

買える訳もない高級時計が並ぶお店で

しどろもどろになる私。

 

せっかくですのでゆっくりご覧なってください。

 

ほっ。

 

よかった。単なる「見るだけの客」だと認識された。

 

店内には眩いばかりの宝石のような時計がズラリとガラスケースに陳列されている。

 

あの～、ちなみに一番高い時計ってどれですか？

 

買いもしないくせに興味は深々だ。

 

ずうずうしくも一番高い時計を見せてくれと勇気を出して聞いてみた。

 

それでしたらあちらにございます。

 

すると店の奥に連れていかれた。

 

明らかに一般の客が入れそうにない雰囲気の場所だ。

 

奥にはこれまたラグジュアリー感半端ないソファーとテーブルがあり

その部屋に数点だけ飾られた時計が置かれていた。

 

ドキドキしながら

 

その部屋に通されると、ライトアップされたシンプルな時計が目に飛び込んできた。

 

こ、これがこの店で最高級の時計？

 

その時計はそんなに派手なものではなかった。

 

逆にシンプルなデザインで、知らない人が見てもそれが高級品とは思えない

そんな作りだった。

 

そこで、ここまで来たのだからということで、思い切ってあの質問をしてみた。

 

ちなみに・・・

 

これっておいくらするんでしょうか？

 

なんとなく、値段を聞くのは下品な気がする。

そのものの価値がわかっている人は値段でモノをえらばないから。

 

そう、富裕層の人たちは

価値があると思えばその対価としてお金を払う。

つまり値段はあまり気にしない。

 

一方、私のような庶民は値段で価値を評価する。

価値より値段が先になってしまうのだ。

 

だから、値段を聞くということは

この人は値段で価値を決める人とレッテルをはられる。

 

すると店員はすんなりと答えてくれた。

 

こちらは現在1,800万円です。

 

イッセンハッピャクマン？

 

ハイ、元々は1000万程度でしたが最近価値が上がっておりまして

 

おそらく来年は2300万くらいになると予測されます。

 

この時計は、歴史あるブランドの中で職人がこだわって手作りした逸品。

世界で数十本しか出回っていないというプレミアの品だった。

 

最近投資家の間で時計に投資する人がかなり増えている。

現金で持っておくより投資に回す。

これが

投資するなら株や不動産より、時計や絵画といった方が増えているのだ。

 

その部屋に60歳~65歳くらいのダンディーな紳士が現れた。

 

その紳士はおもむろに

その時計を指さして店員に何か告げていた。

 

会話は聞き取れなかったが

どうやら中華系の言葉っぽい。

 

そしてカードを取り出し決済を行った。

 

はじめて目の前で2000万近い時計を数分で買い物する人を見た。

 

おそらくこの人も資産としての運用なのだろう。

＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾

世の中、お金はお金のある所に集まるという。

普通のくらしをしていると

 

お金がどこにあって、どこに流れているのかなんて

知る由もない

 

だけど私たちはお金が必要です。

決して裕福な暮らしをしたいのではなく

 

農業という事業をやる以上

お金を稼がないと

続けることができないからです。

 

なのに、お金の流れを知ろうとする農家は少ない。

 

山下さん、そんなにカネ、カネ言わなくてもいいじゃないですか・・・

 

むしろお金の話をする人もいなければ

お金の話をする人すら否定する。

 

だからお金リテラシーが低いまま。

だから資金繰りで苦労する。

だから若者は後を継がない。

 

私はずーっとお金（経済）を独学で学んできました。

なぜなら、農業をやる上で一番大事のは「お金（経済）」だと気付いたからです。

 

私たち農業者に流れてきているお金はどれくらいあるのか？

そのお金の流れを自分のところに引き込むにはどうすればいいのか？

 

そのお金（経済）はどれくらいの人でシェアしているのか？

自分生き残るにはどういう戦略が必要か？

 

その市場はこれから膨らむのか？それとも縮むのか？

市場が縮むのならば、次の一手はどうすればいのか？

 

価格ではなく、どうすれば価値を上げることができるのか？

そのやり方はどうすればいいのか？

 

こういった話をこれからも続けていこうと思います。

 

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