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ブログ 2023.09.07

時間を生む方法について

こんにちは。農業講演家の山下弘幸(やましたひろゆき)です。

農業歴34年の農業コンサルタントです。現在、講演、講座、研修、セミナーなどで

新規農業者、若手農業者企業農業参入などをサポートさせていただいていております。

また、

”稼げる農業を実現する半歩先行く農業者”のオンラインコミュニティ

農業ビジネス研究会(農ビジ会)を主宰しています。

さて、今回の、農テラスブログのテーマは

第37回農ビジセミナーのテーマより「時間を生む方法について」です。

今回は私たちが日ごろあまり意識していない「時間」についてお話しです。

皆さんは「時間」についてどれくらい考えていますか?

 

時間はタイムイズマネーなどと呼ばれるくらい

おカネと密接に関係があります。

 

これまで私は農業とおカネについて語ることが多かったのですが

そのおカネ(経済)を司るのは「時間」だと感じています。

特に農家にとって「時間」はめちゃくちゃ大事なリソース(材料)

 

なぜなら、

野菜は時間が育てます。

私たち農家はその時間、その野菜がお育ちになる環境を整えて差し上げる役割だからです。

 

それなのに、

あー時間がない。時間がないと毎日のように言っていませんか?

あー、忙しい、忙しい、あー、手が足りない・・・

でも、これっておかしいんです。

だって、

世の中の技術はすべて時間を短縮するために発展しているからです。

 

【世の中は時間を短縮しまくっている】

例えば電話。

ベルが電話を発明するまでは手紙しかなく、連絡したり、人と話したりする時間が

大幅に短縮されました。そして今でいつでも携帯している端末で世界中の人と連絡、コミュニケーションができるようになりました。

 

ごはんを炊くのも電子ジャーが誕生するまで「かまど」で火加減をずーっと見張る時間が必要だったのです。

 

 

農業も収穫機械、移植機械が誕生することで飛躍的に生産性が伸びました。

夫婦二人で0.3haしか生産できなかったのが3ha作れるようになったのです。

 

このように私たちは時間を短縮することで生産性を高めてきたのです。

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【時間がかかるのは考える時間】

では、これからはどうなるのでしょうか

更に時短は進みます。

 

先に述べたようにテクノロジーの進化は常に時短に向かいます。

さて、人間が一番時間をかけていることはなんだかわかりますか?

 

答えは「考えること」です。

 

例えばオクラの収穫はオクラを見てこのオクラを獲るべきか否かを

判断します。8㎝~10㎝サイズなら収穫しても良い。だけど7㎝未満は採ってはダメ。

11㎝以上は規格外、13㎝以上のやつはそのまま圃場に切り捨てる。

 

これを一瞬に判断するのです。

ここに経験や、勘が働くわけですが素人の方に収穫をお願いすると

やたらと時間がかかるのです。

 

これはオクラを切るという作業に時間がかかっているのではなく

判断する、考えるという時間がかかっていることなのです。

 

もし、サイズを考えなくてもいいから全部収穫してこい!って

指示を出せばプロも素人も同じようなスピードで収穫してくることでしょう。

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【時間の使い方が上手な人、ヘタな人の違い】

考えたり、悩んだりする時間は私たちの経営に大きく影響します。

結論を言うと

判断が遅い人は経営が下手です。

逆に、判断決断が速い人は「経営」が上手です。

 

なぜなら判断が遅い人は考える時間が長いからです。

 

例えば会社を辞めて独立しようって考えている人がいるとします。

その人は優柔不断でなかなか会社を辞めて独立しません。

つまり、考える時間が長いのです。

一方、すぐに会社を辞めて独立した人は

考える時間が短い。即断即決タイプです。

 

いやいや、そんなにすぐに行動するからって、成功するわけないでしょう?

そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、

 

考える時間が短く、判断決断実行が早い人は

独立して「ヤバイ、このやり方っ失敗だった」って思ったら、、またすぐに

違うことを始めます。

 

つまり時間の使い方に「ムダ」がないのです。

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【時間の無駄に気付き、無駄を減らす】

ではどうやれば時間が上手に使えるようになるのでしょうか。

答えは、考える時間を生み出すということです。

 

私たちは農産物を生み出す生産者です。

しかし、本来は「時間」を生み出す「時間生産者」になる意識が大事なのです。

 

私たちが住む農村社会は都市社会に比べるとかなりゆっくり時間が流れています。

これは良い面もあるのですが、

余りにもルーズな時間を過ごしていると経済的に潤わないのです。

昭和の時代は1年に1作、お米を作っているだけで豊かに暮らせた時代がありました。

あの頃の時間の流れはゆっくりで

村の鎮守の神様に五穀豊穣を祈る時間もたっぷりあったのです。

 

一方で時間をかなりムダに使っています。

無駄に長い会合や、やらなくてもいい慣習、時間を守らない人がいるので会議にみんなが揃うまでかかる時間や、欠席者が多いので結局は何も決まらない、などなど。

 

無駄な時間に気が付いている人は多いのですが、その渦から抜け出せない人が

かなり多い。特に多くの真面目な若手農業者はその渦に巻き込まれているのです。

 

そしてその無駄な時間が必然であると考える大人たちは変わり様がありません。

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【時間の無駄を減らし、時間を貯める様になる方法】

そして、時間の無駄を減らすには

自分がその無駄に気付き、無駄な時間を過ごすのは辞めよう、

無駄な人達と付き合うのは辞めよう。

そう決意するしかないのです。

 

そうはいっても地域社会にいれば密な人間関係の中で村八分されてしまいます。

だから、やり方はひとつだけ。

 

めちゃくちゃ忙しい人になるのです。

私も自分の時間を作るために最初に始めたことは

「忙しい人になる」

例えば

朝早くから農場へ行きます。

すると近所の人からはあいつは朝はやくからから頑張っているって近所に人から思われ始めます。

次に夜遅くまで圃場の隣にある作業場で袋詰め作業をやるのです。

すると、近所の人から作業場に電気がついているのを見て「あいつは夜遅くまで頑張っている」と思われます。

 

それを続けるとやがて、あいつはいっそがしいから、忙しそうにしているからと

イメージがついていろいろな会合に無理やり誘われなくなるのです。

 

私もこれをやったら面倒な会合や、どうでもいい飲み会に誘われなくなりました。

そして朝早くから夜遅くまで仕事をするので売上は倍増し、遊びにも行かなくなるので

おカネも使わず、だんだんとおカネと時間が貯まるようになってきたいったのです。

 

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