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ブログ 2021.09.03
農業は農と業の両輪を回す
こんにちは。脳を耕す農業講演家の山下弘幸（やましたひろゆき）です。
今回の、農テラスブログのテーマは 「農業は農と業の両輪を回す」
企業は商品開発力と営業力の2つのタイヤを同時に回さなければいけない。
農業も同様である。生産（農）と販売（業）、両輪を同時に同じスピードで回さなければ
前には進めません。
これは私が運営する農テラスという会社で企業農業参入される社長に言い続けてきた言葉です。
農業を始めるとついつい「作る」から始めてしまいます。
まずその作るコトで挫折される方も多いのですが、
なんとか「作る」ができたところで大概の人は行き詰まります。
「売る」という視点が抜けているからです。
私は拙著「稼げる農業ビジネスの始め方（すばる舎）」で
農業を始める時は「売る」から始めましょうって書かせていただいています。
作ってから売るのではなく、売れるから作るにしないと農業は事業になりません。
そこで「売る」ってどうやればいいんですか？って聞かれます。
そもそも農業では「売る」の概念がありませんでした。
理由は「卸売市場」というとても便利なシステムがあったからです。
「卸売市場」とはわかりやすく言えば「オークション会場」もしくは「オーディション会場」
みたいなものです。
その会場(市場)に集まった農産物を
仲卸業者といわれるバイヤーに品定めしてもらい
「セリ」にかけるのです。
その「競り」と呼ばれるオークションで一番人気のあるものは高く競り落とされ、
人気のないモノは安く叩かれます。
ですので、これまで農家はこのオーディションでより良い評価を得るために
毎日「ワザ」を磨くのです。
でも、これは販売ではありません。
あくまで、競りにかけてもらう委託です。
農家は競りや代金回収を卸売市場に委託し、その競りで値付けされた金額から卸売市場の仲介手数料を引かれた残りが渡されるのです。
この仕組みに慣れてしまっている農家は販売ができません。
どうやって「売る」のかを知らないのです。
農業も生産と販売、両輪を同時に同じスピードで回さなければ前には進めません。
なのにこれまで「売る」という行為をやってこなかった。
理由は「売る」行為をしなくとも「委託」で生計が成り立っていたから。
しかし、「委託」だけでは生計が成り立たなかうなってきた。
だから、離農する人が後を絶たないのです。
今朝の日本農業新聞で新規農業者に最大1000万支援するという記事があった。
「作る」（農）の支援だけではなく「売る」（業）方法を教える方にも支援してほしいと願う。
＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾
農業ビジネススクール農業マーケティング講座の内容の一部は
アグリジャーナル（agrijournal）にも掲載されています
山下弘幸（やましたひろゆき）プロフィール
https://drive.google.com/file/d/1Oa6FE0L4Ub6VyUMznSUZItocqbXEUtt6/view?usp=sharing
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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