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ブログ 2021.05.12
仕事が「できるやつ」と「できないやつ」の違い
こんにちは脳を耕す農業講演家の山下弘幸(やましたひろゆき)です。
今回の、農テラスブログのテーマは
仕事が「できるやつ」と「できないやつ」の違い
幻冬舎の箕輪さん(数々のヒット作を輩出している編集者)が「仕事と作業」について語っていた話で
仕事ができるやつとできないやつの違いについてこう話していました。
できる人は「やれる方法」を考える。できない人は「やれない方法」を考える。
仕事ってやれないことにチャレンジするのが「仕事」で
やれることをやるのは単なる「作業」ですよね。
なるほど。確かに仕事ができないやつは「できない理由」を言っています。できること。つまり作業しかやっていない・・・
今、手伝いっている企業農業法人で無謀な挑戦をしています。
それは、有機栽培多品目。
ざっくりと24品目。合計116品種。約4haに作付けしています。
これはこの農業法人の社長がやりたかったコトです。
有機栽培する理由、多品目栽培する理由。これはマーケットニーズがあるから。
75歳を過ぎて農業を始めた社長はそうおっしゃられます。
なぜ、この年になられて農業を?
ずっとやりたかったことだが、これを実践してくれる人がいなかったんだ。
農業に参入した企業の社長さんなのだが自らクワを持つということはしない。
なぜなら、経営とは「資金と土地と労働」を準備して経済活動をやることだから。
その経済活動をやるうえで、資金集めも大変だし、土地集め(一般事業の場合は工場などもこれに当てはまる)も大変です。
しかし、一番大変なのは人を集めてその人に自分の思いを伝え、自分の手足となって
働いてもらうことだと言われます。
私が有機栽培を取り組みたいって言えば
多くの人が反対した。多品目をやりたいって言って採算が取れないってことで
誰も協力してくれなかった。
社長は当時をこう振り返ります。
そこで始めるまでに時間がかかった理由をこう述べられました。
農業を始める時に、農業経験者を雇ったのが失敗だった・・・
農業経験者は作物を作るプロであるがゆえに経験上、
野菜が「できない」時や「できない」理由を知っています。有機栽培の難しさも、多品目生産の採算性の悪さも、めんどくささもすべて知っています。
だからすぐに「できません」って言うそうなんです。
社長からすれば、「だから挑戦したいのに」チャレンジしてくれる人がいない・・・
構想から10年目にようやく今にたどり着いたそうです。
どうやってここまでたどり着いたのか・・・
それは、賛同してくれない人には辞めてもらい、賛同してくれる人だけを集めたのです。
こうしてやっと資金、土地、労働を揃えて経営を開始しました。
この話は農業参入企業の事例ですが、
若手農家がいる農村でも同じようなことが毎日起きています。
新しいことにチャレンジしたい息子後継者に対して
プロである親父農家が「できない理由」を浴びせかけるのです。
自分のこれまでの経験、知識、情報、成功体験という「ものさし」に
自分の息子を測り、その「ものさし」以上のことは認めない。その、「ものさし」に満たなければ未熟者と判断するのです。
企業の社長と違って資本も土地もない若手農業者は結局、親の「できない理由」に押され、
チャレンジすることを諦めます。
自分に賛同しない人はやめさせればいい。っていう理屈は
資本と土地を持っていないといけません。
だから若手農家はフラストレーション(鬱憤)が溜まるのです。
やがて、自分の考えは胸の奥の方にしまい込み、ひたすら自分が資本と土地を手に入れるまで労働者として働く選択をするのです。
でも、
本当は、あなたは「やれる方法」を考えていた「できる人」ですよね。
でも、親が言うこと聞いてくれないから仕方がありません。って
やれない理由をいう「できないやつ」になっていませんか?
今の農業界はやれない理由ばっかりを言う
「できないやつ」が誕生する仕組みに危機感すら覚えます。
企業が農業参入しても新しいコトが生まれないのもこれまでの農業者の常識がそうさせています。
これを何とか打破したい。私のミッションです。
そのためには若手農家一人ひとりができる理由を探す「できるやつ」になるしかありません。
そのために私にできることは情報を発信すること。
6月5日(土)の農ビジセミナーでは
若手農家、新規農家が勇気を持てるような内容をお届けします。
見えない「ベテランの壁」を打ち壊すにはそれなりの戦う道具が必要です。
その道具こそが「脳」です。「考え方」です。「情報」です。
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山下弘幸(やましたひろゆき)プロフィール
https://drive.google.com/file/d/1Oa6FE0L4Ub6VyUMznSUZItocqbXEUtt6/view?usp=sharing
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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