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私の人生を変えたサイゼリア式農業

2021.04.15 ブログ

こんにちは農業パーソナルトレーナの山下弘幸(やましたひろゆき)です。

今回の、農テラスコラムのテーマは私の人生を変えたサイゼリア式農業について

今日の日経新聞でサイゼリア一転黒字との記事が出ていた。

サイゼリアといえば国内外1500店舗を有するイタリアンファミリーレストランチェーンである。

 

コロナ禍で飲食店は軒並み業績が悪化した中で

なぜサイゼリアは業績を回復できたのか。

新聞の内容によると政府の支援金があるのももちろんのことだが、

何より店舗での人件費、光熱費の削減が功を奏したというのである。

 

今から20年前、

サイゼリアがまだ国内で500店舗に満たないころ、私も野菜を納品させていただいていた。

サイゼリアが店舗数を増やせば増やすほど注文が増え私の経営も潤った。

 

サイゼリアは飲食店としても好きだが、ビジネスモデルとしてとても参考になるお店だ。

皆さんも1度入ったことがあると思うが、あのクオリティをあの低価格で出せるの驚かれたであろう。

理由は160席をたった5人で回す徹底した低コスト運営だ。店舗内は超効率的で合理的に計算されつくしている。

スタッフの店内での動き、事務管理、調理する手の動きまで最小の導線、動作で出来るように工夫されている。一番驚いたのは冷蔵庫を開ける回数まで最小で済むように指導している。

 

このくらいコストにシビアだから当然食材の仕入れ価格もシビアである。

私が当時納品していたほうれん草の卸値は市場価格の平均が400~500円/㎏だったのに対し325円/㎏だった。

 

フツーの農家ならこの値段では受けないが、私は受けた。

なぜなら、それが材料供給側への要求価格だったからである。

もし、私が断ればその注文は他の農家、他の産地に回るだけである。

 

だから、受けた。

 

そして納品価格325円という安値でも経営が成り立つための努力を始めた。

製造原価が200円~250円/㎏かかっていたので325円/㎏で納品すれば

原価率が77%になってしまう。これでは儲からない。

当然こんな価格で仕事を受けた私は近所の農家にバカにされた。

なぜならフツーに市場に出荷していた方が儲かるからだ。

しかし、それでも儲かる仕組みを考えた。

目標原価は150円/㎏。

まず、種代肥料代など生産資材費はどうしても20円/㎏かかる。

残りは人件費と設備投資などの減価償却費だ。

農業コストの2大コストと呼ばれるこの人件費と設備投資費をどうするか。

設備投資ははすでにやっていたので80円/㎏は変わらない。

残りは人件費だ。どうしても収穫、調整梱包など人手に頼らず得ないほうれん草作業は

人件費が100円~150円かかり、ボトルネックとなっていた。

 

その頃TVで急成長するサイゼリアの経営スタイルが放映された。

それがあの超効率的合理的店舗運営だった。

 

これだ!っと思った。

 

サイゼリアもお客様のためにおいしいモノを安く提供するために

血のにじむ努力を続けている。

材料供給する私ももっとコスト削減を目指そう!

 

それからトヨタのカイゼンを学び生産工程を見直し生産工数を最小に抑えた。

これまでほうれん草を収穫して出荷するまで何回ほうれん草を触っているかを数えて

その数を減らすコトにした。

 

これまでは収穫から出荷まで26回も触っていることが分かった。

 

これではダメだ。半分の13回にしよう。

 

省けるところはすべて省いた。

品質を落とさないように心がけたが品質に神経質になるのを止めた

なぜなら品質は手が触ることで落ちる。また温度管理も影響する。

であればこだわるところはスピードだ。見た目よりスピードを重視する。

それにより生産性は飛躍的に伸びた。

1人で取り扱うほうれん草の量は一般の農家は1日400p程度だったが

わが社では1人当たり800pになり最高で1600p取り扱うことに成功した。

 

これにより生産コストのボトルネックだった人件費が50円/㎏と大幅に落トスコとに成功。

そして、ついに製造原価(生産原価)150円/㎏。原価率50%を達成した。

これであとは販管費である包材である。

包材、箱代などあらゆる業者から相見積もりをとり価格を交渉し30円/㎏に抑えることに成功した。これにより営業利益20%も確保できた。

 

つまり確実に利益が残る「儲かる仕組み」が出来上がったのだ。

これからは

1㎏納品するたびに確実に65円㎏の利益が上がる。

1000㎏出荷すれば65,000円が確実に利益となる仕組みの完成だ。

 

毎日100㎏出せば30日で3000㎏。つまり最低でも20万/月の利益が出る!

 

これにより私が理想とした「稼げる農業ビジネス」が完成した。

注文はサイゼリアが店舗拡張すればするほど伸びた。

最初は日量100㎏だったがやがて日量1000㎏まで伸びていった。

 

 

このビジネスモデルは最強だったが、その後、更なる効果を生み出した。

それは

サイゼリア以外からの注文が入るようになったのだ。

 

さあ、ここからがビジネス(交渉)の始まりだ。

 

当然、相手は325円㎏程度でほしいのはわかっている。

だが、こちらは価格交渉を500円㎏から始める。

 

こちらとしては別にその注文を受けなくてもサイゼリアだけで充分利益も出るしやっていけるので強気の交渉ができるのだ。

 

その注文を受けるか受けないか主導権はこちらにある。

そして交渉の結果350円㎏で受ける。

取引相手は大喜びだ。

 

なぜなら他の産地や市場から仕入れるならば400円㎏~500円㎏だから。

しかし、わが社もさらに儲かる。

 

なぜならば原価は150円/㎏。卸単価が上がれば原価は下がり利益率が上がる。

 

さらに他の業者からの注文を受ける。

当然その時は375円/㎏で交渉する。これがどんどん決まる。

結果わが社の商品卸平均単価は370円/㎏となり

原価率40%粗利率60%の超儲かるビジネスモデルが出来上がった。

 

農業は実に面白い。

お客様に喜ばれて、自分も儲かる。

 

今から20年前のこの出来事は

儲からない農業をやっていた私が稼げる農業に変わった

ターニングポイントとなった。

 

それは私が「サイゼリア式農業」を始めた瞬間だった。

山下弘幸(やましたひろゆき)プロフィール
https://drive.google.com/file/d/11Lbb9O4FTIGPBbRV7bhg_2xkx8HzcBpZ/view?usp=sharing

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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