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コラム 2021.03.19

できる男は資料を残す

こんにちは農業パーソナルトレーナの山下弘幸(やましたひろゆき)です。

今回の、農テラスコラムのテーマは「できる男は資料を残す」について

 

できる男は・・・

今どき男と女で区別するのはナンセンスだが、

この言葉は30年前にお世話になった社長の口癖だった。

 

以前お話したが、就農したての頃、農業はせずにバイトをしていた。

その時に1年間だけイベントを請け負う会社で働くことになった。

創業10年のその会社の社長は45歳。35歳で独立し売上は約1.8億

商圏は九州一円。県内同業者の中でもベスト3に入る中堅の零細企業だった。

時代はバブルの絶頂期。営業しなくても毎日電話で仕事の依頼が次々に

入る。そういう時代だった。

 

入社したその日から私は企画営業をやらされた。

当時21歳。営業なんてしたことはない。さらには社員パート合わせて10名程度の

零細企業なので社員研修などない。

電話の受け答えの仕方を先輩社員がやっているのを見て見様見真似で始める。

 

すると社長はすぐに「ダメだし」をしてくる。

 

電話はコール3回以内取れ、最初にこうしゃべれ、お客様に言われたことをすべて

メモで取れ。そしていただいた仕事は全て取れ、

いただいた案件に対して「できません、ありません」とは絶対にいうな。

 

おかげさまで未だに頂いた案件は断らない癖が見についている(笑)

 

社長の営業に同行させてもらうこともあった。

カバンの持ち方から名刺に渡し方、

お客様との商談の仕方、雑談の仕方など

 

見るもの体験することすべてが「マナビ」となった。

 

私は農家の家庭で育った。親も農家、祖父も農家、近所も農家、親戚も農家。

私の周りに会社員やビジネスマンはいなかった。

 

だから社会のことで知らないことが多すぎた。

仕事はとにかく失敗だらけだった。

 

社会人としても未熟だった

 

私は時間が守れなかった。

伝票の書き間違いが多かった。

約束を忘れたり、準備物が足らなかったり、トラブルが絶えなかった。

 

それでも社長は私を一人前にしようとしてくれた。

 

若い時に社会やビジネスを学んだことはその後の農業ビジネスを始める上で大いに役立った。

もしあの時このような体験をしていなければ社会に順応できない農家になっていたかもしれない。

そう思うと卒業後すぐに親元就農している人は大丈夫かな?って心配になる。

 

この会社では社員一人一人に仕事を任せてもらえる。

自分で仕事を取って自分で段取りをして自分でその仕事をやる。自分で帳簿を付けて

自分で請求書を書いて自分で代金回収までやらなければいけなかった。

 

まるで一人ひとりが個人事業主のようなやり方だ。

仕事が終わると

売上、必要経費、粗利をまとめて社長に報告する。

粗利が低いとめちゃくちゃ叱られる。とにかく成果を求められた。

 

毎週月曜日には営業会議がある。

先週1週間の実績報告と

今週、今月の営業予定、売り上げ計画、粗利計画を報告しなければいけない。

 

甘い見立ての計画ではダメだ。

無理してでも上の数字を言わなければならない。

そして未達だったときはめちゃくちゃしかられる。

入社したての私にも同様だった。

 

毎週月曜のこの会議がとにかく嫌だった。

 

だから、この会社にいたものはどんどん辞めて独立していった。

 

独立した先輩社員は同業者となり連携する。

そういうカタチができていた。

 

社長は寛大な人で独立した元社員に寛容だった。

そして私にはいつもこういっていた。

 

いいかい山下君。できる男は資料を残す。できる男は資料を残すんだ。

 

君もチカラがついたら独立するかもしれない。でもその仕事の記録が残っていれば

うちの会社は次の社員に引き継ぐことができる。

 

君も資料やデータをも残すことができれば自分のスキルがあがり独立してもやっていける。

自分がやった仕事は次の人のために記録や資料を残してあげる。

 

これがいい仕事というものなんだ。

だから、できる男は資料を残す。

 

この言葉は30年来胸に刻んでいる。

 

私が記録やデータを残す癖はそのころ培った。

 

その後バブルがはじけ不況となった。イベント事業は最初に不況の影響を受ける。

この会社も売上は半減し大きく傾いた。

 

独立していた元社員がやっていたイベントの会社不況のあおり受けて

すべてなくなった。

 

しかし、この会社は現在、同業で県no1になっている。

規模も3倍ほどになり県下の優良企業として取り上げられる。

 

当時の社長は会長になられている。

 

そして、先日久しぶりにお会いした。

 

山下君、がんばっているようだな。ところで記録は取っているか。

 

はい、資料も記録も取っています。

 

ほー。君もやっと「できる男」になったか~

 

 

山下弘幸(やましたひろゆき)プロフィール
https://drive.google.com/file/d/14fXAndWHIsvojJLG_lhzU9ET_l8jAibR/view?usp=sharing

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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