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コラム 2021.02.08

ヒロイン農家

こんにちは農業パーソナルトレーナの山下弘幸(やましたひろゆき)です。

今回の、農テラスコラムのテーマはヒロイン農家です

俺は農業一筋だから、売るのはお前に任せる!

って言われたので「売り方」を教えて下さい。

 

という農家の奥様からのご相談が多いんです。

 

私のセミナーの1/3は女性の方で埋まります

 

ご主人はバリバリのやり手農家。

奥様は元々OLさんだったり違う仕事をされたりしていて

たまたま出逢った人が農家だったってパターンです。

 

実は私もこのパターンなのですが、

 

このパターンの最大の悲劇は

 

話が合わない(笑)

 

 

農家には農家の価値観があるし

奥さんには奥さんの価値観がある。

 

この価値観は基本的には合わない(笑)

 

例えば農家であるご主人は休みなく働くのをフツーだと思っている

しかし、日曜日は休みだと思っていた奥様からすれば

 

それは“衝撃的”すぎる

 

えーーーーーーっつ。休みがない?ってどいうこと?

 

更には定期的な給料やボーナスがなかったりする。

 

 

えーーーーーーーーーーっつ。どうやって生活していけばいいのーーー?

 

 

農家である私が持つ価値観(優先すべき事項)の

 

根底にあったのは次の5つでした。

 

1、家業(山下家)の存続。

2、家族の存続。

次に来るのは

3、地域との調和、秩序

更に

4、季節、天気、お天道様のご都合に合わせて

 

更に、更に、

 

5、親の顔色、ご機嫌を優先させる

 

まさに自己都合ではなく家族や社会や天に自分を合わせる

自己犠牲の精神!!!

 

当時は、この価値観を自分の生き方だと信じ

これこそがわが生涯を生きる道だと信じていた。

 

そんな私に対して

 

奥様は悪魔のささやきを投げかけてくる

 

ねえ、ねえ、今日は日曜日だか映画みに行こうーよー♡

とか

 

今度の連休は何する=♡

 

などと自分の生活、自分の時間を軸とした「緩~~い」問いかけを

投げてくる。

 

この甘い誘惑に対して

 

なんと応えるかで私の人生は変わる

 

 

いいねー、今度の日曜は子供たちと

今話題の映画 えんとつ町のプペルでも見に行こうっか~

 

いいねー、今度の連休は子供たちと動物園にでも行こうか~

 

あの当時、そんなことが言えたらどんなに良かっただろうか。

 

 

当時の私の応えは

あーだめだめ、今度の日曜は次の週寒くなるから防寒対策やんないといけないから無理。

親に作業させて俺たちだけ映画になんて行けないよ

 

あーだめだめ、今度の連休は地元の祭りの準備があるから。実行委員になっているから。

それ休んでどっか遊びに行くなんてできる訳ないだろ?

地域の人にばれたら村八分だぞ

っていうか、農家のこと全然わかってないね。

 

 

 

そんなこと言われたら

私は何にも返す「言葉」はないんです。

私が間違っているんでしょうか。

先生、教えてください。

 

 

 

奥様はただ自分の家族の時間を大事にしようとしただけ。

でも、忙しそうにしている、頑張っている旦那の姿を見ると

なんだか自分がわがままを言っているような気すらしてくる。

 

でも、奥様の葛藤はおそらくご主人には届いていない。

その現実が、なおさら自分を追い詰める。

 

相談する相手昔の友人。昔の友人はフツーのOL。会社員の人と結婚しているので

 

農家に嫁いだ私の苦悩をなかなか理解して、もらえない。

 

いいわよね。○○ちゃんは農家に嫁いだから野菜買わなくてもいいんでよ

などと、逆に農家に嫁いだことをうらやましがられたりする。

 

私の経験上、この後の展開は大きく三つに分けれる

 

一つは離婚

 

価値観の違いは夫婦仲に大きな溝を作る。

私も何度も家族と離れ離れになりそうなった。私の周りにも価値観の対立で離婚した

農家の仲間はかなりいる。

 

 

二つ目は

ご主人が譲歩する。

 

「これまでお世話になりました」

 

朝起きたらテーブルの上にこう書かれた紙が一枚残されていた。

 

その時初めて知った。妻と、娘たちと自分の距離を

あの時なぜ、時間を割いて映画にいかなかったのだろう?

なぜあの時、地域の人の目なんか気にせずに動物園に行かなかったのだろう?

後悔しても効果しきれない・・・

 

ごめん。もっと家族の時間を大事にするから・・・

帰ってきてくれ。

 

妻のフツーの価値観を否定していた自分を反省し、自分の価値観を押し付けようとしていた価値観だけがただしいんじゃないんだってことを気づきました。(私の話)

 

 

そしてもうひとつは

奥様が旦那に譲歩する。

 

よし、わかった。それならば旦那がやっている農業で

私にできることで旦那を応援しよう!って

 

今、私のところに相談に来られる方はこのパターンの方です。

 

価値観を旦那さんの価値観に切り替える。すごい!

でも、こういう奥様だからこそご主人も奥様の価値観を尊重していらしゃる。

素敵ですね。

 

 

実は今の日本の農家は農業に理解ある奥様で成り立っている気がします。

 

そしてそのヒロインたちは内助の功としてではなく表舞台に立ち始めています。

山下弘幸(やましたひろゆき)プロフィール
https://drive.google.com/file/d/14fXAndWHIsvojJLG_lhzU9ET_l8jAibR/view?usp=sharing

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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