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コラム 2021.01.07

若手農家は担い手になんかなるな。経営者になれ!

若手農家は担い手になんかなるな。経営者になれ!

こんにちは農業パーソナルトレーナの山下弘幸(やましたひろゆき)です。

今回の、農テラスコラムのテーマは 「担い手なんかになるな」です

 

よく農業用語で「担い手」なんて言い方をしますが

一体我々に何を担わせようとしているのでしょうか?

というか、

私たち農家は何を担うべきなのでしょうか?

 

私がこれまで農業を32年間やってきて感じてきたのは

おそらく

農地、地域、そして日本の食の供給を担うこと・・・

 

荷が重い・・・重すぎる・・・(笑)

 

まずは農地

農地は国土保全、治水、防災など

耕地面積は437万ha。田んぼが237万ha、畑が200万ha

全年に比べて2.5万ha減少

平成23年456万haだったので、10年で約20万ha減ってきている。

これを解消してほしい。その役を担ってほしい。

 

次に地域

『週刊東洋経済臨時増刊「都市データパック 2019年版 新装刊」

によれば2045年の推計人口が1万人を下回る市が23市あるほか、

2015年の人口に比べ50%以上の減少となる予測の市も49市あるとのこと

現在1724の市町村がある中で、基幹産業が農業であると位置づけている

地域は多い。その農業を担ってほしい

 

そしてもう一つは食料

食料自給率39%という謎の数字

だから農家は頑張れと・・・

野菜価格、米価格が暴落している昨今、

いやいや、農産物余ってますけど・・・?

って突っ込みたくなります。

 

日本の食料自給率は、

畜産物において「輸入飼料を使って生産されたものは国産として算入されない」

とあるため外国飼料で育った畜産物はカウントいないとか、

カロリーベースってそもそも意味あるの?とか

 

この数字何の役に立っているの?とか

ずっと不思議でした。

でも、私たち農家にはこの国内自給される食料産出の役割を担ってほしいと・・・

 

私たち農家はかなり大きなものを担わされています

それに志願する若者も多くいますし、

その日本の国土保全と、地域と、食料供給を担いたいという企業も現れています。

 

 

私は、これらを担おうなんて考えたことは一度もありません。

私にとって大事だったのは「我が家の経営」

なぜなら、「我が家の生活」が1地番大事だったから。

 

だから、周りから農業やっているんですね

凄いですね、

頑張ってください

偉いですねって

 

言葉に違和感しかありませんでした。

 

いやいや、自分の生活のためにやってるし・・・

 

結果として自分の生活、暮らしをよくするために

一生懸命にやり始めると、農業も経営だということがわかるし、

農業もビジネスなんだってことがわかる。

さらには

 

農業も経済活動の一部なんだってことがわかる。

 

そうなると我が家の経営はうまくいくようになり、

結果、規模を拡張し売上が上がる。

当然雇用を知はじめ、税金を納めるようになるのです

 

売上が上がっているってことは需要に対して適切な供給ができていること

規模を拡張するということは農地を利用しているということ

雇用して、納税しているということは地域に貢献しているということ

 

つまり、我が家の経営を一生けん命にやれば

おのずと

 

農地、地域、そして日本の食の供給に貢献していることになるのです

 

ということで「担い手なんかになるな」って過激な言い方でしたが

農家は自社の経営に一生けん命になればそれでいいんです。

 

それが社会の役に立っているんです。

それが日本の役に立っているんです。

 

あなたが経営を頑張ることが農業の担い手になるということなのです

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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