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ブログ 2020.09.11
農業ゲームの勝者になる
こんにちは農業パーソナルトレーナーの山下ひろゆきです
今回は
農業ゲームの勝者になる方法というタイトルで
お話します
先日、視聴者よりご質問いただきました
反収を上げることを頑張っています。
でも反収を上げても市場相場が安くて利益が残りません。
だから、
更にハウスを増やして規模拡大をやろうと思っています・・・
このような質問をいただきました
この方は根本的に農業ゲームのルールを間違っているようです
ゲームのルールを間違っているいると
そのゲームでは絶対に勝てません
そもそも農業をやっている方で反収をあげること
だけに
執着してる人はこのゲームでは勝てないのです。
例えば
設備投資を検討していますが、規模拡張したところで、
売上が倍になるとは思えません
仮に売り上げが倍になったとしても
利益は2倍になるでしょうか
今回は農業ゲームのルールに2つの面から
解説したいと思います
- 反収を上げる目的とは
- マーケットが求めていること
まず1番目からです
あなたが反収を上げる目的は何でしょうか?
・世の中の人がおなかをすかしているから ×
・周りのライバルに勝つため
・no1を目指したいから
・売り上げを上げたいから
・普及員から反収を上げる技術を教わったから
・反収を上げる農業こそが我々の役割だから・・・
・マーケットが求めているから ×
では、次に2、マーケットが求めている3つのものについて
答えは
必要な時に必要な品質を必要な分だけ欲しい です。
必要な時とは?
入荷が少ない時、天候不順が続いたとき、どこかの産地がやられたとき
逆に要らないときは
入荷が多い時、天気が順調な時、どこの産地もフツーにできているとき
必要な品質とは?
小売業者であれば
鮮度が良くて、規格が揃っていて、見た目がきれいで、生産履歴が追えるもの
加工業者であれば
加工工場の稼働に合わせて材料供給してくれる
もしくは加工する機械の規格に合っているサイズ、色カタチのモノ
給食業者であれば
安心して食することができる根拠裏づけがあるもの
または農薬化学肥料が極力少ないもの、それを証明できるもの
更には必要な分の材料を納入してくれる。
つまり食品ロスが出ない入荷の仕方をしてくれるもの
道の駅などの直売所は
お客さんが新鮮だと一目でわかるもの
顔、名前を表示してくれるもの
定期的に持ち込んでくれるもの
食べ方提案など消費者目線でPOPなどセットで持ち込んでくれるもの
輸出したい業者は
G-GAPなど国際規準を満たすもの
日持ちテストに合格したもの
輸出先の検疫検査をパスできるも(放射能、異物、鉱物など含まない)
さて、私たちはなぜ反収を上げる努力をそこまでやってるんでしたっけ・・・
誰から反収を上げてほしいって求めらえているんでしたっけ?
そうなんです。
マーケットは
必要な時に必要な品質のものを必要な分だけ欲しいので
いつでも対応してもらうために農家さんに頑張ってもらいたいって
思っているだけです
だから、農家が圃場で作りすぎて余ったところで
マーケット側からすれば要らないもになるのです
では我々が
反収を上げる目的は何なのか・・・
それはたった一つ・・・
コスパをよくするためです
10の投資で10獲れるより20獲れる方が良い
しかし、
20の投資で20獲っている農業をやっている人が多い気がします
本当にすごい農業をやている人は
利益率にコミットします
少ない投資でどれだけ多くとれるか
これが私たちがやっている農業ゲームです
間違ってもたくさんとれた人が勝ちではない
あくまでも投資に対してどれだけ獲れたか・・・
利益率の高い方が勝ちです
例えば
①10億売り上げて
5000万の利益を出したところで
利益率は5%です
しかし
②1億売り上げて2000万残したら
利益率は20%です
③1000万の売り上げで
300万残したら
利益率は30%です
どれも今の農業ですが
一番難しいのは③の農業です
目指すべきは
2000万の売り上げで
600万の所得を上げる利益率30%農業
その600万から保険、税金、社内の蓄えを残して
手取りで360万を残せば
農村ではかなり豊かな暮らしができるはずです
反収UPはあくまで利益率を上げるための手段であって
目的ではない
なぜなら、
私が思う農業ゲームのルールは
利益を残したものが勝者だから
つまり、私が考える農業ゲームでは
いくら反収を上げたところでゲームの勝者にはなれない
私はそう思っています。
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