天気って「天の気分」なんです

皆さんこんにちは農業パーソナルトレーナの山下です。

今回の、農テラスブログのテーマは「天気」

 

今日は天気の話をします

 

農業に天気は重要です。

これまで我々農家は天気とともに生きてきました。

 

天気が良ければ作物は育つし、天気が悪ければ作物は育ちが悪い

 

作物が育ては豊作となり天気が悪ければ不作となる

 

村人たちは作物が育たないと飢えるので

森の鎮守の神様に田んぼの神様にお願いをし、

五穀豊穣を祈願する祭りを行い

 

生きてきました。

 

まさか、そのころの人々は

未来、天気をコントロールできるなんて

誰が思ったでしょうか？

 

豊作が良かったのは昔の話で

いまや、豊作になれば貧乏になるって話も各地で聞きます。

なぜならば

豊作になれば市場価格は下がり、不作になれば市場価格は上がる

しかし、

 

農業経営でよいのは

不作で価格があがっても物がなければ売り上げは上がりません。

それより豊作で価格が下がってたくさん出荷できた方がいいのです。

もっと良いのは

ほかの人が不作で悩んでいるときに

自分だけは良い

 

当然自分だけ一人勝ちです。

 

そのためには自分のところだけ天気が良いというようにすればいいのです。

 

ほかのところは大雨でも

自分のところは雨が降っていないようようにする？

 

ドラえもんでもあるまいし、

そんなことができるわけない。

 

しかし、それをやっているのが

施設園芸です。

 

ビニールハウスや温室などで

雨をシャットアウトとして

 

自分都合で水をかけることができます。

 

温度もしかり

 

冬場に夏野菜を作ることができれば

そりゃ儲かるだろうって

 

ボイラーで加温しながら夏野菜であるキュウリトマトピーマンを

栽培する。

 

そうすることでその農家は経営を成り立たせてきました。

 

 

でも、どれもこれも今となってはフツーのこと

 

そんなに珍しい技術ではありません。

 

ついに我々は

天気をコントロールして野菜をそだてることができるようになったのです。

 

最近では植物工場なる野菜を屋内で製造する方法が編み出され世界各地で稼働しています。

これはLEDの発達によって実現できました。

 

当初、人工的な光でできた野菜なんておいしくないから絶対に普及しないって

思っていたのですが、

15年前に千葉大学の試験場に行ってみた苗やレタスは自然栽培されたものと全くそん色ない、いやむしろ高品質なものができていたのに驚かされました。

 

とうとう人間は天気をコントロールできるところまで来たんだな。と

 

 

皆さんは植物工場でできた野菜、どう思います？

そんなの食べたくないよ、とか

キレイで安心できるからむしろ助かる～

高いから買わない

イメージが悪いなどなど

 

賛否あるかもしれません。

 

冒頭でお話したように　天気のあがめて

成り立ってきた農業。が、今では天気に左右されない農業にまで発展しています。

 

私は根っからの農家だから天気が良いときには

晴れらした。

おてんとさん

曇らした

雨の降らしたって常に尊敬語なんです。

太陽がが出たとか

雲が出てきたとかではないんです。

 

野菜もつくる

 

ではなく　できるって言います

 

農業ってこれまですべてにおいて受動的なんです。

 

しかし、太陽の光を遮断して温度を管理し

野菜を作る

 

といった具合に能動的に変わっていってるんです。

 

だからどうなんだって話なんですが、

 

天気を気にしながら農業をやる。これが王道であって

天気をあがめながら農業をやる。

 

なんだかこれを忘れると大きなしっぺ返しが来るような気がします。

 

天気って

 

天の気分なんです。

 

天の気分に合わせていた農業。

 

なんだか、農業の本質のような気がします。

＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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