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ブログ 2026.08.03

品質を上げても売上が伸びない本当の理由

こんにちは。農業コンサルタントの山下弘幸です

 

「胃袋の取り合い」時代に選ばれる農家の壁

「うちは品質を上げてるから大丈夫」

そう思っている農家さんほど、実は危ない。

今日はそんな話をします。

日本の胃袋は、あと25年で1/4減る

2010年をピークに、日本の人口は減り続けています。

2050年には、1億人を切ると言われています。

今30歳の人なら55歳、40歳の人なら65歳になる頃には、日本人の胃袋そのものが1/6減っている計算です。

自分の子どもが農業を継いでいる頃には、もっと厳しい時代になっている。

これが今、農業界が置かれている現実です。

「品質を上げる」だけでは、売上は伸びない

ここで多くの農家さんが勘違いしていることがあります。

品質を上げれば、売上は自然に伸びる。

本当にそうでしょうか。

JAに出荷している人なら分かるはずです。JAは共同販売なので、まずJAに選ばれなければいけません。品質を上げるだけでは、選ばれる保証にはならないんです。

お客さんは「置いてある物」しか選べない

僕は九州・熊本の産です。

「北海道の物が食べたい」と思っても、自分がいつも買いに行くスーパーに置いてなければ、手に取ることすらできません。

逆も同じです。北海道の人が「熊本の山下さんのスイカを食べたい」と思っても、その人がいつも行くスーパーに置いてなければ、買えないんです。

つまり、あなたの農産物をそのお店に置くかどうかは、バイヤーが決める。

ここに気づいていない人が、本当に多い。

選ばれるために、努力できることは3つある

①小売に選んでもらう努力
バイヤーに「山下さんのスイカ、うちの店に並べさせてください」と思わせる努力をしているか。JA出荷なら、JAの中で選ばれる努力をしているか。

②直接消費者に届く仕組みを作る努力
スーパーを介さず、北海道の人が熊本の山下さんから直接買える仕組み。そのサイトを、ちゃんと宣伝しているか。

③業務用・加工品業界に選んでもらう努力
飲食店や加工品メーカーに材料を卸しているなら、その人たちに選んでもらう努力をしているか。

結論:選ばれる努力をしているかどうか、それだけ

誰に、どうやって選んでもらうのか。

それが分かった上で、選んでもらう努力をしていれば、胃袋が減っても選ばれ続けます。

その努力をしていないところは、選ばれない。

選ばれなければ、食べられない。余る。売れない。

厳しいようですが、これが「胃袋の取り合い」の現実です。

あなたは今、誰に選んでもらう努力をしていますか。

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