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ブログ 2026.07.14
「売上が1/3になったなら、規模を3倍にすればいい」経営を安定させる、たった一つの原理
農業の経営は、そもそも安定しません
皆さんこんにちは。 YouTube農業大学へようこそ。 農ビジ会を運営しています、農テラスの山下博幸です。
今日は「経営を安定させるにはどうすればいいか」というテーマでお話しします。
まず、身も蓋もない話をします。
農業は、基本的に安定しません。
なぜか。 経営を決めるのは「生産」と「価格」の2つです。
生産は、天候や環境に振り回されます。 植物工場は別ですが、露地栽培や施設栽培は天候次第でブレます。
価格は、市場相場に振り回されます。 自分でコントロールできる部分はほとんどありません。
生産がブレて、価格もブレる。 ブレるものとブレるものが重なるので、常にブレ続けるんです。
【図解1】

実際に起きていること
最近、キャベツや白菜、大根といった重量野菜の価格が、去年の12月ごろからずっと安いです。
去年の1/3くらいの価格になっています。
3000万円の売上が1000万円に。 1000万円の売上が350万円に。
これでは生活できません。 宅配などで補っている方もいるでしょうが、こんな状況が続けば続けられない。 これが今、農業者から聞く切実な声です。
「規模を3倍にすればいい」という答え
「山下さん、どうすればいいですか」と聞かれたら、私はこう答えます。
去年から売上が1/3になったなら、規模を3倍にすればいい。
もちろん、今のインフラのまま、機械も人も増やさずに3倍にするのは無理です。 「そんなの無理に決まっている」と思うでしょう。
でも、安定させる方法は、実はこれしかないんです。
大きな乗り物のほうが安定するのと同じです。 スクーターより大型バイク、車より船のほうが揺れに強い。 規模が大きいほど、価格のブレを吸収できます。
だから、経営の原理として、規模拡大は否定できないと私は思っています。
でも、規模拡大には限界がある
一方で「うちは熊本の中山間地域で、農地が広がらない。規模拡大なんて無理です」という方もたくさんいます。
大規模化ができる土地や条件は、実は限られています。 ほとんどの農業者は、規模拡大に限界があるのが現実です。
そこで農業をやり、そこで安定させなければいけない。
だとしたら、フォーカスすべきは規模ではなく「価格」です。
生産は環境に影響される。 価格は市場に影響される。
規模を広げられないなら、価格のブレを小さくする方向で経営を組み立てる。 直販や契約栽培など、市場相場に左右されない売り方を増やすということです。
【図解2】

自分の環境に合わせて、フォーカスを決める
規模が小さくて面積も限られているのに、大規模農業のやり方をそのまま真似しようとすると、無理が出ます。
逆に、規模拡大でカバーできる環境なのに、価格の安定ばかりに走りすぎるのも、また違います。
理想は、価格を安定させながら、規模も少しずつ拡大していくことです。
自分の農地、自分の環境で、今どちらに力を入れるべきか。 まずそこを見極めることが、経営を安定させる第一歩になります。
まとめ
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農業の経営は「生産」と「価格」の両方がブレるから、そもそも安定しない
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安定させる原理は、規模拡大しかない
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規模拡大に限界がある場合は、価格の安定にフォーカスする
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理想は、価格の安定と規模拡大を両方少しずつ進めること
それぞれの農場ごとに、状況は違います。 「うちの場合はどうすればいいか」というご相談があれば、ぜひお聞かせください。