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ブログ 2020.03.26

【農業ビジネス起業】15年で15億の農業企業を作った社長から学んだこと

農業ビジネスを起業して15年で15億の農業企業を作った社長

農業ビジネス起業。多くの企業がこれまで農業に参入してきたが

成功できた会社はどれほどあるだろうか

これまで100社以上の企業、団体、個人の農業参入をお手伝いさせていただいてきたが、

成功している、成功しそうな会社は2割ほどにおさまるだろう。

理由はいくつかあるが

主な理由としてその農業事業をけん引するリーダーのチカラが

大きく影響しているようだ。

私は普通の農家だったが37歳の時に農業ベンチャー企業に中途採用された

経緯については割愛するが

これまで企業というモノを知らなかった私にはかなり衝撃的な出来事であった。

 

そこで出会った社長が凄かったからである。

結果、この会社は農業を始めて15年で売り上げ15億を達成し

いまだに成長を続けている。

これまで

この企業の目的、企業の特徴、生産、販売、経営手法については

動画、ブログなどで触れてきた。

詳しくは

本ブログ内バックナンバー、もしくは

youtube農テラスチャンネルで検索してください

 

今回は当時であった社長から学んだ

社長学について解説したいと思います。

 

目次

1、弛緩

2、アメとムチ

3、伝える

 

動画でご覧になりたい方はコチラ

1、弛緩

普通の農業と違ってベンチャー企業は目的が違う。

根本的に番うのは農業をビジネスとしてとらえてる点だ

この会社もあくまで利益が出る、成長する。だから始めるといった

農業はチャンスととらえて参入している

この社長は事業家であり投資家だ。だから農業を始めるといっても

農作業をするわけではない。

ヒトモノカネを集めて事業を始める。ベンチャー企業の社長だ。

だから、人を集めて仕事をどんどん我々に落としてくる

だから、我々はそのミッションをこなそうと必死に頑張る

役職や給与もどんどん与えてくれる。指示が明確で各々が何を達せすべきか

それぞれが役割を認識している。だからその組織は成長し続ける。

私もミッションを受けた一人である。

その責務を果たそうと必死だった。

私は中途採用されたがすぐに農業を任されるようになり1年後には農業事業部のトップに抜擢された

やがて、別法人として子会社の農業法人の代表取締役にまで託された。

私は部下には厳しかった。目標を達成するにはどうしてもやらねばならない業務があった。

農業は手を抜こうと思えばどれだけでも手を抜くことができる。

逆に手を入れようと思えばどれだけでも手を入れることができる

だから、容赦なく手を入れるように部下に指示した。

これくらいできないと結果を出せないぞと後ろから尻を叩いて回った。

しかし、結末は業績が落ちた。

部下が付いてこなくなったのである。

私は社長から呼ばれこの言葉をもらった

「山下君、弛緩という言葉を知っているかね」

人は締めるだけでは誰もついてこない。緩める、たるむことも大事なんだ。と

自営業だった私はがむしゃらに働いた。その結果個人農業では結果を出すことができた。

だから農業は私と同じようにがむしゃらに働き緩めてはいけない。たるみは経営を悪化させると

しかし、企業の農業は組織で動く。一人一人ががむしゃらに動くのではなく

ロジカルにシステムチックに動いてこそ結果が出るのだと。

計画を立て、実行し、ダメだったところ検証し、そしてカイゼンする。そしてまた計画を立てる

時間がかかるが人を育てるのにがむしゃらやマンパワーで押さえつけたり、強引に動かしたりでは

長続きしないと。

この人材育成術はその後良い結果を生み出した。

最近の言葉でいうエンゲージメントを高めることに成功した。

これまでの圧で仕事をやらせていたのを

皆の話を聞いてそれぞれが自主的にやる気になるように方向転換したからである。

2、アメとムチ

とはいえ、その道のりは簡単ではなかった。

人を使うのがこんなに難しいのか。

その点、人を使うのがとても社長は上手だった。

人をほめるときは、それはそれは気分が良くなるくらいに褒めちぎってくれた。

この社長に褒められるとこの人に一生ついていきますって誰もが誓約するほどだった。

社内では社長に褒めれたくて皆が一生懸命頑張った。

ある意味政治家的な、宗教家的な、カリスマ的存在だった

しかし、叱るときは稲妻のようだった。誰もが心臓が止まるのではないかというほど

追い込まれた。このまま切腹を言い渡されるのかと白装束をまとい覚悟を決めるほどだった

それでも社員の事常に考えてくれた

BBQ大会や忘年会、花見など社内イベントは盛沢山だった

そのときの催しも特徴があって社員の能力を引き出す仕掛けを作っていた。

例えば出荷用の段ボールを誰が一番早く作れるか大会や

ベビーリーフ(自社商品)のグラム当てゲームなどだ

これらすべて日頃の業務の一環だ。これをやることで技能は上がるし

社員それぞれに競争心が生まれる。

それになんといっても場が盛り上がる。一石三鳥だ。

3、伝える

私が社長からの学びは多い。人の使い方、組織のまとめ方はもちろんだが

伝え方については特に勉強になった

メールにしても文面が長いと叱られた

内容も分かりにくいとダメ出しされる

結論ファーストでなければ話は聞いてもらえない

端的に話せ。報告書はポイントをまとめろ。

資料作りがしごとじゃないだろ!

会議は結論を出せ。そして結論だけ報告しろ。などなど

普通の農家、家族経営だった私は何一つできなかった。

が、今ではこうして人に伝える仕事をしている。

社長には感謝しかない。

株式会社果実堂にいた5年間は私にとってとても中身の濃い

時間だった。

そして昨年秋に社長は代表を退かれた。

次のベンチャー企業を立ち上げるためだ。

 

社長からの学びをこれからも生かして

農業コンサルタントとして後進の育成に役立てたい

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