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コラム 2020.03.05

農業後継者はあてにされていない?

担い手不足、後継者不足が言われ始めて30年にもなります。

30年前に私が就農したときからこの話題で持ちきりでした。

しかし、

当時は、世間ではそんな話は全くなかった気がします。

 

私は熊本の益城町というところに生まれ育ち

家業である農業を継ぎました。

平成元年です。

 

そのころは農業後継者というだけで

ちやほやされました。

 

これからは君たちの時代だ

これからの農業は君たちが作るんだと

 

しかし、この状況はいまだに変わっていません。

いや、さらに深刻化しています。

なぜなら、

農業後継者や新規農業者に補助金を出して

頭を下げて農業の担い手になってくれって言っているからです。

 

 

就農当時、何となくですが、

私たち若手農家に期待されている感じはしていたのですが、

 

「あて」にされていないような気がしていたんです。

 

理由は明確にはわからないのですが、農協の会合や農政課が主催する

勉強会に行っても

なんだかしっくりこなかった。

なんかもやもやしてたんです。

 

おそらく、

必ず最初に出てくるお偉いさんの話を聞いていても

全くわくわくしなかった。

理由は

誰も未来の農業の姿をイメージできていなかったからです。

 

未来の農業が深刻化するのはわかっていても

その未来に対する対策は誰も教えてくれなかったんです。

 

私は当時から未来の農業を模索してきました。

 

そして予想どおりの展開になったんです。

 

それは企業の農業参入です。

これまでの農業は農家の農家による農家のための農業だったのが、

 

2009年ついに

農地法が一部改正され、

 

誰でも農地を借り入れて耕作することができるようになったのです。

 

現在3300社近い企業が農業に参入していいます。

 

農家以外にも農業という門を開いた。

これは

 

農業の規制緩和です。

 

いよいよ農業も競争社会に入ったのです。

 

農業後継者はあてにされていません。

 

いや、農業後継者だけにあてにされていた時代はとっくに終わっているのです

 

 

 

 

 

 

 

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