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コラム 2019.12.23

農業もダイレクトマーケティングの時代になる

今回のテーマは「農業マーケティング」について。

それもダイレクトマーケティングについてです。

これは第13回農ビジセミナーでお話させていただいた内容です。

農業をやっている方の中には、
自分で自分の農産物や加工品を売りたいって
思うかたが全国にたくさんいらっしゃいます。

しかし、
自分のモノを自分で売るというのがなかなかできない環境の農業界において

農家がお客様へ直接販売するってかなり画期的なことなんです。

一方、普通の消費者の方々(生産していない方々)は
農家さんからお米や野菜などを「直接農家から買いたい」って思っている方も

たくさんいらっしゃると思います。

そこで、その互いの「思い」をつないでくれたのが

道の駅など「直売所」って言われる

消費者と生産者が互いに歩み寄ったプラットフォームです。

ですから週末になると、どこの道の駅でもかなりたくさんの
お客様で混雑していますよね。

また、楽天やAmazon、オイシックスなど
ネット上で消費者が生産者から直接農産物を購入できる
サービスを行っているところもかなり人気です。

しかし、これはダイレクトではありませんよね。

この販売法には
中間業者やプラットホーム業者が中に入っています。

当然その中間業者から手数料を10%から20%引かれてしまいます。

結果、手取りが少なくなるので、単価を上げざるえなくなるのですが、

値上げするれば、お客さんに買ってもらえなくなるのでお値段据え置きで

利益が少ない割には忙しいネット販売や直販所販売をされていらっしゃる方
も数多くいらしゃいます。

ダイレクトマーケティングはこれとは異なり、

本当に直接やり取りする販売のことを言います。

私が思うに

農家は直接お客さんに売りたがっているし、
消費者であるお客さんも直接農家から
買いたがっています。

ということは

農家が自分でお店を開いて
消費者に売れば、農家もうれしい、消費者である
お客さんもうれしいのではないだろうか?って
思っているんです。

これこそが本当のダイレクトマーケティングですし、
これからの農業のトレンドになると思っています。

特に、中間産地や規模拡大が難しい地域などは
積極的に取り入れるべきマーケティング手法だと思っています。

でも・・・・

私も農家だからわかるんですが、

農家が一番苦手とすることが

「消費者から直接お金をいただくこと」なんです。

つまりダイレクトにお金をいただくことに慣れていないのです。

例えば農協に出荷すると
自動的に出荷した分のお金は(手数料を引かれて)自分の口座に振り込まれています。

また、直接市場(卸売市場)に出荷しても同様です。

農家は自ら出荷したものに値段をつけて請求するという
文化がもともとありません。

出荷したものに対して評価された分をいただくという
独特の文化が根強くのこっています。

ですからダイレクト販売をやりたくても
まずは直接お金をくださいって言えるマインド(意識)から
変える必要があるのです。

最近では
青果業者さんと卸価格を決めて直接取引を行う
相対取引と呼ばれる契約栽培を行っている生産者も数多くいらっしゃいます。

また、道の駅や、ネット上のプラットフォームを使って
販売を委託されている農家さんもたくさんいらっしゃいます。

これらの方々は中間業者と呼ばれる方々を介して
取引を行っていますのでダイレクト販売とは言いませんが、
少なくとも自分で自分の農産物に値段を決めて請求できる新しい文化を持った
農家農業者の方々です。

そしていよいよ

次なる文化が始まりました。それが何度も出てきますが
「ダイレクト販売」です。

その手法がダイレクトマーケティングです。

つまり、
本当に直接農家と消費者がつながる時代が到来したのです。

農家が
自分で自分のお店を持ち
自分で自分が作った農産物(商品)に値段をつけて
自分で直接お客様(消費者)にお届けする農業ビジネスの
スタイルです。

そしてこれを可能にしたのが
インターネット、sns、そして個別配送をしてくれる物流の進化です。

でも、自分のお店を持つってなるとかなりハードルが高そうって
思われるかもしれませんが、

自分でお店を持つって
実際に自分の農場に店舗をつくっても良いのですが、

今は、
自社農園のサイトを作ってそこにお客さんが集めることが
できるんです。

そこはあなたのお店、あなたが店主
あなたが自由に好きなお客様と交流できる

あなたが主役のスペースです。

これを作れば

自分のモノを自分で値段を決めて
自分のモノを欲しいってお客様に直接販売して
そのお客様からダイレクトに

「ありがとう」って言ってもらえるんです。

私はこの農業ビジネススタイルは今の農業の中で

完成形だと思っています。

ですから、

このダイレクトマーケティングは
これまでの農業のやり方とは全く異なります。

それはBtoBではなく「BtoC」のビジネスになるからです。

さらにはあなたのファンになってくれる方から

農産物を購入するわけですから

隣のスーパーの値段が安かろうが、景気が悪くなろうが
雨が降ろうが

関係なく、あなたのモノが欲しいってお客さんと
つながることができるのです。

さあ、これからはいよいよお客様とつながって
直接お客様と触れ合う時代が来ます。

そのための準備を始めましょう。

そのための準備とは情報発信です。

ダイレクトマーケティングの最大のポイントは

「集客」

集客をするためには

「チラシ、宣伝」をしなければなりません。

でも、昔みたいにビラを配るのでは効率が悪すぎます。

これからはSNSを駆使するのです。

お金は一切かかりません。

SNS自体がタダで利用できるのですから。

そのSNSの活用の仕方が集客に大きく影響を及ぼします。

そしてそのSNSの発信のポイントが

ヘッドラインであり、文字数であり、頻度です。

そして内容は共感であり、検索キーワードであり、物語です。

この手法は前回のセミナーでたっぷり講義を行いましたが、

まだまだポイントはたくさんあります。

またまた長くなりましたが、最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

令和2年も、この農業ダイレクトマーケティングについて
農ビジセミナーで情報提供していきますので

よろしくお願いいたします

最後になりましたが、よいお年をお迎えください(^^♪

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