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ブログ 2026.08.27
経営スピードを上げる最強アイテムとは?
こんにちは。脳を耕す農業コンサルタントの山下弘幸です。
経営を、ロールプレイングゲームだとして考えてみる。
経営者になる扉、数字に強くなる扉、お客様と繋がる扉、時間を操る扉、人に任せる扉、投資する扉。ここまで一つひとつステージをクリアしてきたとして、最後にもう一つだけ、手に入れてほしいアイテムがあるとわかった。
それは「何でも教えてくれる巻物」だ。
「何でも教えてくれる巻物」の正体
もちろんファンタジーの話なので、実際にそんな巻物は存在しない。リアルに言い換えると、これは「何でも教えてくれる人」のことだった。
37年間農業をやってきて、600件以上の経営相談を受けてきて気づいたのは、成長が早い経営者ほど、この巻物を持っているということだった。分からないことがあれば、すぐにその人に聞きに行く。それだけで、数年後の差はかなり大きくなっていた。
分かれ道はどこにあるのか
先日、東日本大震災の当日を描いた新聞記事を漫画にしたものを読んだ。
揺れが収まった直後、周りは「大した被害じゃなさそうだ」とのんびりしていたそうだ。誰も慌てて逃げようとはしなかった。歩いているうちに突然、津波が押し寄せてきて、みんな動けなくなった――そんな内容だった。
実は、危険を感じていた人もいたらしい。ただ、周りが落ち着いているのを見て「自分だけ騒ぐのは違う気がする」と、一歩を踏み出せなかった。
【図解1:分岐点のイメージ図】

これは震災に限った話ではなく、経営でも同じ構造が起きているとわかった。「これ、まずいかもしれない」と感じても、周りが動いていないと、自分も一緒に流されてしまう。地域や組織にいる以上、これは誰が悪いわけでもない、ごく自然な力学だ。だからこそ、自分の外側に「何でも教えてくれる人」を持っておくことが、この流れから抜け出す一つの手がかりになる。
インターネットがなかった時代、本屋に通った日々
自分が経営で行き詰まっていた頃、まだインターネットがなかった。困ったときは本屋に足を運んでいた。本棚の前に立てば、経営もマーケティングも、知らないことがひと通り並んでいた。
今なら、SNSやYouTubeで検索する感覚に近いかもしれない。ただ当時は、「これだ」という一冊に出会うまで、何軒も歩き回っていた。
【図解2:聞く人と聞かない人の成長曲線】

もう一つ続けていたのは、周りにいた「何でも知っている人」に会うたびに質問することだった。忙しそうにしている相手に聞くのは、正直今でも気が引ける。それでも、そういう人が出てくる飲み会や集まりには必ず顔を出すようにしていた。行けば行ったで「今しかない」と思って、同じ人に何度も同じことを聞いたこともある。
巻物を手に入れる人、手に入れられない人
聞く相手は、できれば俯瞰的に物事を見られる人がいいとわかってきた。農業だけの話に詳しい人ではなく、政治や経済、地域社会の動き、時には家庭や心の話まで、幅広く見えている人。そういう人がそばにいると、自分の成長度合いが変わってくることに気づいた。
成長が早い人と遅い人を分けるのは、才能でも資金でもなく、分からないことを分からないままにしているかどうか、それだけだった。
発信を続けている理由
今この発信も、その延長線上にある。合っているかどうかはわからないまま、自分が知っていることを淡々と話しているだけだ。それでも「これでいい」と感じてくださる方が、農ビジ会のメンバーになったり、コンサルの相談に来てくださったりしている。
最近はYouTubeでも学べることが増えた一方で、有名人になりすました偽の動画も目立つようになってきた。情報を選ぶ目も、これからは必要になってくる。
もし「知らないことを知らないままにしている」と感じることがあれば、無料相談や農ビジ会で話を聞くこともできる。何でも聞ける相手を持つことが、経営スピードを上げる一番のアイテムになる。
