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ブログ 2021.05.15
②営農と経営の違い
こんにちは脳を耕す農業講演家の山下弘幸(やましたひろゆき)です。
今回の、農テラスブログのテーマは営農と経営の違いについて
私が受け持つ大学での特別集中講義の内容の一部を連載でお届けしています
講義の主なテーマは次の5つです
・経営戦略
・経営者としての心構え
・マーケティングの基本
・販売戦略
・事業戦略
これらの内容は自社で開催する農業ビジネススクールでも受講できます。
詳しくはコチラまでhttps://notera.co.jp/school/
まずは経営戦略について
この講義は日本農業変遷により農業の経営戦略は大きく変わったことを受け、
これからの時代に合わせた経営思考、経営能力を身に着けさせることが目的です。
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今回は②営農と経営の違いについて
経営は利潤の追求であると先日書きましたが、農業農村社会に長く根付いているのは
「営農」です。
営農とは農業を営なむことであり、「農家が暮らし」が主軸にあります。
経営は利潤の追求ですので「お客様」が主軸にありますので営農と経営は似て非なる。
まずこのこと知ることから始めなければいけません。
誤解、勘違いしてほしくないは営農を否定しているとか経営だけがすべてだ。といっているのではありません。
あくまで経営と営農が違うということです。
これがごっちゃになると営農指導だけで経営が良くなると勘違いされる方がいるからです。
農家も確かに利益を追求しています。しかし、その大半は自分もしくは自分の家族の暮らしが良くなるために利潤を求めています。
経営とは社会に貢献していなければ利潤は生まれないことの前提に立っています。
つまり経営が悪化して倒産する会社は「世の中から不要なモノサービス」を提供していたということになります。
毎日のように会社は倒産しています。
例えば名古屋にある有名な子ども服を売る会社が67億の負債を抱え先日潰れました。
これは競合他社よりサービス、もしくはコスパで劣っていたこととネット販売への移行ができなかったのが要因です。つまりそのお客様から選ばれなくなったのです。
つまり、
常にお客様のことを考え、お客様から選ばれる努力をする。これが利益の追求です。
決して「高くうりつけてやろう」とかではなく
「いいモノをリーズナブルな価格でお客様に提供できるにはどうべきか」を考えているのです。
一方営農はというと。
農家の暮らしが主軸ですから、「どうやったら農家が作った農産物が高く売れるか」が
先に来ます。
そうなることが農家の暮らしが良くなるからです。
農家の暮らしが良くなれば、後継者が育ち、農村に若者が残り、地域は活性化します。
若いチカラがあれば意欲的な農業がおこなわれ、耕作放棄地もなくなるでしょう。
耕作放棄地がなくなれば、地域環境は保たれ、しいては治水環境の悪化を防ぎ大雨などの災害を防ぐことも可能になります。また地域を守る消防団など地域活動を行う人がいるので防災や防犯にもつながります。
農家が農業で営みができれば環境保全、国土保全、地域活性化、少子高齢化など
あらゆることが解決されるのです。
つまり、
農家が農作物を作る「農作業」をするだけで農家の暮らしが成り立てば
日本はもっと元気になれるのです。
だから、国家予算の中から補助金、助成金、交付金を歳出し、行政自治体の農業普及員は
無償で営農指導をしてくれています。
全国に約30万人もの農業指導に関わる人たちがいるのに日本の農業はシナリオ通りには
言っていない。
その理由が「営農」だけでなく、「経営」の視点が足らなかったのではないかと思っています。
そこで、学生の皆さんにはこの「経営」の視点を持ってもらうことが
これからの農業に不可欠であるということをわかってほしいのです。
ということで次回は「経営に大事なことはヒト・モノ・カネである」
というお話をします。
山下弘幸(やましたひろゆき)プロフィール
https://drive.google.com/file/d/1Oa6FE0L4Ub6VyUMznSUZItocqbXEUtt6/view?usp=sharing
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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