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ブログ 2021.05.01

ゴールデンウィークなのに毎日朝早くから農作業をやる農業者の皆さん、本当にご苦労さまです。

こんにちは脳を耕す農業講演家の山下弘幸(やましたひろゆき)です。

今回の、農テラスブログのテーマは

ゴールデンウィークなのに毎日朝早くから農作業をやる農業者の皆さん、本当にご苦労さまです。

やっと市場価格が持ち直してきましたね。

日本農業新聞の野菜主要14品目の平均㎏単価市況によると30日の「日農平均単価」は

165円でした。

今年1月初旬に比べると30円くらい上昇しています。

 

とにかく昨年秋から今年の春までの野菜の相場は低迷していたのでちょっとホッとしました。

 

これまで市場相場が高かったのはネギとピーマンとじゃがいも。

その他の根物葉物なり物はすべて低迷していました。

 

市場価格低迷の要因は・・・

 

要因は、需要に対して供給量が多かったからです。

 

これは誰でも理解できると思います。市場の原理原則ですから。

 

しかしちょっと需要と供給について掘り下げてみたいと思います。

 

まずは需要。

需要とは欲しいって思っている「要求量」です。良く勘違いされるのが

「消費量」です。

 

実は需要は消費量ではありません。

あくまで農産物で商いをしている人たちの「要求量」のことです。

 

この要求されている量に対して

供給量が足りていなければ市場価格は上がっていくし、足りていれば市場価格は下がっていきます。

 

でも、今、コロナ禍でスーパーマーケットでは連日内食向け需要が増して

じゃんじゃん売れているはずでしょ?って思われるかもしれません。

 

でも、一方では外食自粛で飲食業(外食中食)が減っています。

 

なるほど、いくら小売り店舗で売れても

外食需要がないから結局は供給量が多すぎて相場が低迷していたんだ!

 

いやいや、ちょっと待ってください。

 

日本人の胃袋は変わりませんよね。コロナだからって毎日食べる食事を制限している

わけではありませんよね。

 

農産物の市場価格が下がるってことはそんな単純な話ではなさそうです。

以前ごぼうの価格が高騰したってニュースでは有力産地の青森産が不作だったからって報じていました。

国内の有力な産地が不作だとその他の産地の市場価格は高騰するのです。

 

同じようにアスパラガスが値上がりしたってニュースがありました。理由は輸入国である

メキシコで大雨が降って不作になったから。だから入荷量が減った。って。

 

昨年4月コロナで中国野菜が入ってこなくなったとき一瞬野国内野菜の相場が上がりました。

しかし、日本の外食業界が自粛してお店を閉じちゃったのでまた市場価格は下がりました。

 

お気づきだとは思いますが今日本の農産物の市場価格はは国内産地の動向だけで決まっているわけではありません。

 

外国の農産物の輸入動向で決まるのです。

 

あまり話題になりませんが国内農業の算出額は約8.89兆円。

農産物の輸入額は6.59兆円です。

つまり国内に流通している農産物の総額は15.45兆円あるんです。

その内訳が国産57.5%。輸入されている外国産が42.5%って計算になります。

(農林水産省基本データー集より)

ちょっと驚きでしょ。

 

何を言いたいかというと

日本農業は期待されているけれど「あて」にされていないってこと。

これって今始まったことじゃなくてずーっと輸入は増え続けてきているんです。

 

余りこういう話をすると誤解されやすいので

先に言い訳をさせていただくと、これは日本の農家がダメだからではないのです。

ましてや国産野菜を食べずに輸入野菜を知らず知らずに食べている消費者が悪いわけでもありません。

 

先に述べたように需給バランスでカギを握っているは

要求している「要求者」(生鮮野菜を材料にビジネスをしている業者関係者)なんです。

 

つまり、需要とは経済活動を行っている人の「要求」であり、

その人たちの「ビジネス要望」に応えることができているか否かってことなのです。

 

つまり我々農家は大きなビジネス(経済活動)の中に組み込まれています。

私たちはそのビジネスの中の一つのサプライヤー(材料供給者)として見られているのです。

 

だから、○○産地が災害や不作ならば、別の産地から仕入れるだけです。

すると、そこの産地に要求が集中するからその産地の農産物は高騰します。

 

でも、その産地でも供給できる量は決まっているからそこから仕入れができない業者は

どうするか?というと

外国産を仕入れるしかない。ってことになります。

 

そいういうことが繰り返されると、ある一定の業者は

 

国内の狭いところで材料を取り合うよりは

最初から外国産を仕入れて売った方が経営は安定する。って考えるようになるのです。

 

こうやって知らず知らずのうちに輸入農産物は増え続けています。

 

ビジネスマンの視点で考えれば自分たちが生き残る方法を考えるのは当然です。

本音は国産を仕入れてたいって思っていても、不安定な国産よりは安定している外国産の方がまし。

そう考える業者が多いのです。

 

でも、スーパーとかでは国産ばかりが並んでいますよね。

そうなんです。

 

小売量販店では国産野菜が主ですが

外食産業は材料産地表示義務がないので積極的に外国産を使っています。

 

だって世界の先進国の中でランチを500円で食べることができるなんて

日本だけですよ。

 

諸外国ではランチやディナーは最低でも1500円くらいするでしょう。

小売りで並ぶ農産物は産地表示の義務がありますが、飲食で使われる材料の表示義務はまだありません。

 

いずれにしても農業は経済社会(ビジネス)の中にあります。

 

そこで供給者である我々農家はどのようにすればよいのか。

 

毎日毎日いいモノ作れば救われると信じて汗を流し続ける農家の方たくさんいらっしゃいます。

 

それは決して悪いことではありません。

しかし、私たちも「経済活動」としてのビジネス農業をやるべきだと思っています。

ビジネス社会で動いているなら我々もビジネスとして取り組む。

 

実は成功している農業者農業法人はすべてこの思考で

農業をやっています。

 

しかし、残念ながら

世の中の人はほとんどがビジネス・経済活動をやっているのに

農村農家だけが「がむしゃらに汗を流しながら市場価格のしわ寄せをこうむっていいる」気がしてなりません。

 

だから、私にできることは農業者の方にも経済活動をしてもらうことを促すコトです。

農業もビジネスだってことを一人でも多くの人にわかってもらえることです。

 

じゃないと農家は報われない。ってそう思っているからです。

 

市場相場に振り回されながら、天気に振り回されながら、

ゴールデンウィークなのに毎日朝早くから農作業をやる農業者の皆さん。

本当にご苦労さまです。

 

農家、農業者、農業パーソンが一番報われる。そんな時代を創りたい。

これが私の目標です。

 

農業界を明るく照らす

これが私の使命です(^^♪

山下弘幸(やましたひろゆき)プロフィール
https://drive.google.com/file/d/1Oa6FE0L4Ub6VyUMznSUZItocqbXEUtt6/view?usp=sharing

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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