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規模拡大するとき気を付けなければいけない視点

2021.04.05 ブログ

こんにちは農業パーソナルトレーナの山下弘幸(やましたひろゆき)です。

今回の、農テラスコラムのテーマは「規模拡大するとき気を付けなければいけない視点」について

国内にメガファームが誕生している

茨城県では農業を成長産業とするため30~40ヘクタール程度の農家や農業法人を100ヘクタール規模に

育成しているとの記事が日本経済新聞で取り上げられていた。

 

私も以前在籍していた農業法人でメガファームを目指したことを思い出す。

 

今から15年前である。

入社したての頃、当時社長から

 

「国は国際競争力のあるメガファームの誕生を促進している」だから私たちもメガファームを目指す!と

言われ続けた。まだ経営規模は2ha程度の頃だ。

 

当時は

政府の規制改革は業界の競争を促し大規模な企業を作る、つまり国際競争力のあるグローバルカンパニーを作ろうとしている時代だった。

金融の規制緩和でメガバンクが誕生していたころの話です。

その後電力の参入も緩和されメガソラーも誕生した。

大型店舗の規制緩和で大型ショッピングモールも次々にできていた。

その結果、イオンは世界で戦えるグローバルカンパニーになった。

 

日本にメガファームが誕生するのは大賛成だ。

メガファームは農地を集約し大規模農場を作ることで効率化を図りICT活用などスマート農業にはうってつけだから。

私も大規模化できれば農業は楽なのになーって個人農家の時から思っていた。

 

以前私が渡蘭した際に見た光景も同様だった。

オランダでは10ha~20ha程度の施設を経営している農家を特区に集め50haから100ha規模の施設経営へと

発展させていた。

そこにはマイクロソフトや物流大手企業などソフト、ハード、物流と。

まさに農業版シリコンバレーのようだった。

 

おそらく国際競争力のある農業を目ざす上で

このオランダモデルは少なからずとも国の政策に影響していると思う。

 

私も経験したが規模が3倍5倍10倍になると拡大する前には見えなかった風景が見えてくる。

しかし、規模を拡大すれば問題が解決するわけではない。大量生産をすれば市場価格は下がるのは避けられない。

 

私が訪問したオランダ農家は嘆いていた。

 

オランダのトマト農家は反収を究極まで上げた。

しかし、取引価格は毎年下がっていったという。

需要に対して供給量が増えすぎたからだ。

だからまた収量を増やす。そのためにまた新たな技術を取り入れたり、規模を拡張したりする。

 

規模拡大、メガファーム構築の目的が農家の所得向上のためであるならむしろ逆効果になっていた。

 

 

規模拡大する農業は目的を誤ってはいけない。

 

国が食料自給農地保全を目的に農地集約を目指すのは理解できる。

地域社会、国にとっても良いのはわかる。

 

しかし、国が進める規模拡大政策は

プレイヤーである農業者に本当にメリットがあるかは疑問である。

 

私が以前いたベンチャー企業がメガファーマーを目指したのにはきちんとした

理由があった。

 

それは

当時マイナー野菜だったベビーリーフという商品を多くの人がいつでも気軽に

一袋100円で買えるようにしたかったから。

 

そのために全国のスーパーに並べる必要があった。

だから大量生産する必要があり、全国に農場を作りメガファームを目指した。

 

 

ではなぜ?ベビーリーフを気軽に変える商品にしたかったのか?

 

それは、ベビーリーフという発芽して間もない幼い葉っぱは成長した大人の葉っぱより

栄養素が高く、更にいくつかの種類をミックスして食べれば抗酸化作用を抑制するなどの

体に良い食べ物だから。

 

この会社には自社でラボを持っており自社の研究データを持っていた。

その結果、機能性食品としてリーズナブルに供給できれば社会貢献できるとの

企業理念があったのです。

 

社会に必要な企業になるには消費者に貢献しなければいけない

 

この会社のキャッチコピーは「健康のある場所」

私たちは農業をやっていたが健康産業であり、食品メーカーのつもりだった。

だから社員はみな

うちの商品を多くの人に食べてもらいたい。そう願っていた。

 

国のためとか地域のためとか国土保全とかは全く意識していなかった。

心がけていたのは企業の利益とお客様の利益だけ。

 

その2つの利益を得るために

耕作放棄地を積極的に借り入れ、地域の人を雇用し、地元の地域に納税した。

 

この会社は

企業の目的である利益の追求と消費者に喜ばれるというビジネスの視点があったおかげで

今では国内大手のベビーリーフメーカーに成長した。

 

今では100ha以上のメガファームになっていると聞いている。

 

農業事業の規模拡大は目的を見誤ってはいけない

 

スマート農業をやりたいからった大規模になったり、

耕作放棄地を何とかしようって必要以上に拡張したり、

人を雇ったからって無理に栽培面積広げたり、

補助金出たからハウスを増設したりして

大量生産できるようになったら利益が取れなくなった・・・って

 

笑えない話である。

 

私は

「お客様に喜ばれる」という視点が全くない農業には未来はないと思っている。

 

 

山下弘幸(やましたひろゆき)プロフィール
https://drive.google.com/file/d/11Lbb9O4FTIGPBbRV7bhg_2xkx8HzcBpZ/view?usp=sharing

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