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ブログ 2021.04.02

従業員10名前後の農業社長さんの従業員教育の仕方

こんにちは農業パーソナルトレーナの山下弘幸(やましたひろゆき)です。

今回の、農テラスコラムのテーマは

従業員10名前後の農業社長さんの従業員教育の仕方

 

従業員にどうなってほしいの?

 

先日農テラス会員のメンバーからこのような質問をいただいた

 

山下先生

社員を教育したいんです。

 

従業員を10名抱える社長さんは

売上を上げるために事業拡大を視野に入れている。しかし今のままでは

まだまだ自分のチカラで持っているような気がしている。

 

だからこれ以上広げても自分の負担が大きくなるだけだ

と感じている

 

そうだね。

まず、従業員を教育するには3つあるんだ

 

  • 新入社員の新人研修
  • 既存社員のスッテプアップのための教育
  • 農場長などの管理職の右腕化

 

新人社員を研修するには仕事や作業を覚えてもらう

そのためにはまずyesマンになってもらう必要がある。

 

素直に指示に従ってもらうんだ。

 

最初から自分で考えて行動できる人はいないからね

 

次に社員として定着した人には次のステップが必要になる

それは「当事者意識を持つ」ということ

 

就職した人の目的は農業が好きだからでも、栽培をしたいからでも、あなたの会社をさせるためでもありません。

社員があなたの会社で働くのは

「自分の生活のため」なのです。

これに気が付かないままだとあなたが苦しみます

ではどうやって意識付けをするか?

これは仕事に役割と責任を与えいるしかありません。

 

そしてその中から一番役割と責任を果たしてくれそうな方が

農場長になるはずです。

 

しかし、農場長は役割と責任だけではダメです。

今度は部下を指導したり、計画を立てたりできる能力も求められます

 

これができればあなたの右腕といってもいいでしょう。

 

ここまでくれば従業員の人財育成もできたと言えるでしょう

 

人材育成のポイントは教育される側の問題だけでなく

会社側、経営者側にもやるべきことがあります。

 

それは

評価できる数字を持つことです。

 

どれくらいできたかの指標がなければいけません。

わかりやすい指標は

 

生産量。つまり反収です

 

ハウスごと、圃場毎でどれくらいの収量を上げるべきか

予め基準を作りましょう。

 

基準を作ることで従業員に明確な目標が生まれ

今度は目標達成したなとか、目標に届かなかったなどゲーム的な要素を生むこともできます。

 

社員従業員がワイワイ楽しみながら農業をやる現場ができれば

あなたの農場はもっと良くなるでしょう。

 

そんなこと言ったってうちの社員さんはそんなレベルではない?

そんな理想的な職場は程遠い?なんて嘆いている農業社長さんも多いかもしえれません。

失礼な話かもしれませんが

農業の会社にそこまでレベルの高い人材が集まってくるとは

考えにくい。

仕事は不定期、作業の波は大きい。仮に仕事が定期で作業の波がなければそれはそれで

ルーティーン化、パターン化し、仕事がマンネリ化してしますからです。

 

これらを打破するにはやはり

 

当事者意識を持たせることが重要なのです

 

私は農業で人を雇う時はいかに自分の会社、自分の栽培、自分の商品にしてもらうかが

大事だと思っています。

 

最初からそういう意識で入社する人はいません。

その人をその気にさせる。これが人財育成、社員教育だと思っています

 

では具体的にどうやって社員従業員に「当事者意識」を持たせればよいか。

 

これは先に述べたように役割と責任を持たせることから始めます。

 

例えば

この圃場の責任者は○○さんです

この作業場の責任者は○○さんです

この機械の責任者は○○さんです

この仕事の責任者は○○さんです。とか

この作業の責任者か○○さんです。

今度の懇親会の責任者は○○さんです

といった具合に仕事や作業一つ一つに責任者を名指しで明確に決めるのです

その後、その責任をとやらを明確にしてやる必要があります

 

○○さんはここをいつまでにどうしてください

○○さんはこの作業が終わったら私に報告してください

○○さんはいつまでに懇親会の段取りをしていついつまでに私に報告をしてください

 

そして社長の仕事はその責任者がその責任をもってやっているかどうか

チェックして評価しなければいけません

 

○○さん。あなたの管理している圃場はきれいに整備されているね

○○さんのおかげで作業場がいつおきれいになっているよ

 

この繰り返しをすることでだんだん当事者意識が芽生えてきます。

人は多少個人差がありますが役割を与えられえるとおのずとその責務を果たそうとします。

 

そうやっていつも与えられた役割を意識するようになるのです

 

こうやって誘導していく。

これが従業員教育です

 

この従業員教育を進めていくうちで壁となるのが

頼み事のバランスです。

 

ついついできる人に頼み事が増えていきます。

そうなると

 

なんで社長は自分にだけ頼んでくるんだよって思い始めます。

そもそも向上心の高い人はそのことを悦びに変えることができますが

大半は不満に変わります

 

そこで会社としてはその人に対価を払うことが必要になります。

この対価は昇給や賞与のことです。

 

しかし、ここでまた問題が生じます

 

その対価をもらえる基準を作っておかないと

貰える人ともらえない人の差が生まれまたそれが不満を生みます。

 

結論を言えば少ない人数の組織の中で全員のバランスをとるのはかなり難しくなります

よほど大企業の方がやりやすい。

 

少人数の場合は隣の社員がすべて見えるから

何をやっても不平不満につながるからです。

 

そこで最後に社長の心得のまとめです。

 

社員従業員10名前後の中小零細農業の社長の社員教育は

  • 社員さんにその気になってもらうことが大事です
  • そのためには役割と責任を与える
  • その役割は何するのかを明確にし、
  • チェックして評価する
  • 与えた役割が多すぎる時は対価を払う
  • 対価にも基準を設ける

 

これにより役割と責任を他より多く遂行できる人財があなたの右腕へと

成長して行くのです

 

 

 

 

 

 

山下弘幸(やましたひろゆき)プロフィール
https://drive.google.com/file/d/11Lbb9O4FTIGPBbRV7bhg_2xkx8HzcBpZ/view?usp=sharing

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