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コラム 2021.01.15

初めて雇用するときは「辞めさせる」こと考えておく

初めて雇用するときは「辞めさせる」こと考えておく

こんにちは農業パーソナルトレーナの山下弘幸(やましたひろゆき)です。

今回の、農テラスコラムのテーマは 雇用型農業について

 

先日農テラス会員のメンバー(農テラスでは若手農家の農業パーソナルトレーナとして

定期的にサポートするサービスを行っている)から雇用型農業について相談を受けたお話デス

 

相談内容は次の通り

正月に親が作業中にケガを負って入院。かなりの重症でおそらく歩けるようにはならないだろう

春からの作付けに親の労力をあてにしていたので今後どうすべきか?

各地の農業者の大半は家族労働。親と一緒に作業をしている。

親が引退する時期はその経営体で異なるが、親が元気なうちはついつい

当てにしてしまう。

 

私の場合は親が急に議員に出馬すると言い出したため

突然親の労力を失った。地元の目を気にして我が家の仕事より

地域の仕事を優先せざるを得ない立場となり

わが家の仕事が出来ない状況になったのだ。

 

私は親とは対立していたため、願ったりかなったりで

自分の思い通りの農業ができるから親が現場に来なくなることで

気が楽になった。しかし、親がやっていた作業は誰かがカバーしなければならない

 

そこで家族以外の雇用を始める

最初は労力としてのパートさん。おばちゃんを3名ほど雇った

これまで人なんて使ったことはないのでかなり戸惑った

自分より年上の方だったし気を使いまくった

次に社員を入れた。社員はなかなか続かなかった。

私が頼む仕事の1/3しかできないのにイライラして

強く当たっていたからである。

 

家族以外の雇用を始めると

これまで気を遣わなかったところに気を遣うことになる

だから、親世代はヒト雇うのを嫌がる

 

お父さんが大変な時期だから

この時こそ、家族が一丸となって協力すべきだ

場合によっては規模を縮小してでもこの難局を乗り切るべきだ

 

そう親は願う

 

しかし、果たしてそうだろうか?

この「親」という労力はいずれなくなるのは目に見えている

これが早く来るか、後に来るかの違いである

 

私はこれが早く来た。だからよかった。

迷わずに雇用を始めた。そこでいろんな失敗を繰り返し

ヒトを使うのが上手になった。

 

そう、人を雇う、人を使うのも練習がいるのだ

ヒトを使うのが上手にならなければこれからの農業は難しい

家族だけでやる農業も理想だが家族以外の人に頼る農業は

これからますます主流となる

 

親の代わりに雇用を始めることを代替え雇用と呼んでいます

代替え雇用をされる農家さんに3つポイントをお伝えします

1,求人募集

求人募集する際、近隣から募集するよりちょっと距離のある所からの方が

しがらみが少なくて良い。地域トラブルに巻き込まれると仕事以外のエネルギーを取られます

2,面接

頼みやすい人柄という基準で採用する。仕事を頼みにくいタイプやブスッとしているタイプの人と

毎日顔を合わせるとエネルギーを吸い取られます

3,入社

雇用契約書は必ず準備する。雇用契約書の中で雇用期間を明確します。3か月すれば

その人がどういう人か大体わかります。もし合わないって思ったら契約継続しないようにしましょう

入社当日にそれを伝え理解納得してもらいます。

万一、自分とは合わない人だった時、辞めさせるのにかなりのエネルギーを使います

 

このように雇用は始めるより、辞めさせることがかなり難しいことを知っておきましょう

結婚より離婚が大変ってよく言いますが、

これと同じです(笑)

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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