新着情報
What’s new
コラム 2020.12.29
賢い農家の設備投資術
皆さんこんにちは農業パーソナルトレーナの山下弘幸です。
今回の、農テラスコラムのテーマは設備投資の考え方についてです
設備投資をしようかどうか悩む経営者はとても多いですよね
農業でも設備投資の仕方で経営が飛躍的に伸びるところも
ガクッっと下がるところもあります
さて今回はその設備投資の仕方について解説します
結論を先に言いえば、
自分が目指す農業のスタイルがどこかで変わるということです
今回の考え方は2つあります
1つはスモール農業型
私は「ぼちぼちでいいから自分の生活が何とかなればいいや」
ってくらいにしか思っていなかったのに
27歳の時に5000万近い温室建設の投資に踏み切りました。
当時の売上1600万/年 しかないのにも関わらず・・
これって明らかに過剰投資ですよね
ただ、私が当時、売り上げ目標を1億円くらいの事業規模をイメージしていたら
話は別です。
あくまで初期投資額が5000万で
随時規模拡張していき、おそらくを投資を続け、
合計1億程度の投資をして
売上1億の事業を展開していたかもしれません。
しかし、当時の私はそこまで思っていなかったにも関わらず
過剰に投資をしてしまい
結果、その投資は負債となって年間500万づつ償還し続ける
ことになったのです
売上1600万の農業所得は約400万つまり
農業所得の分すべて支払いに回すことになったのです
今なら、就農給付金などが支給されるので生活ができますが、
その当時そういった手当などなくただただ必死に
支払いを続けるという地獄の10年を過ごしました
設備投資で気を付けなければいけないことは
もう一つあります
それは便利な設備投資です
例えば換気を自動で行ってくれる自動開閉装置。
家族経営で家族が暮らしていくための農業をやる場合は
その自動開閉装置はムダです
どうせ毎日農場に行くわけですから
手動で開け閉めすればいい。
でも、休みの時とか、家族で旅行するときとか、
自動開閉装置があったら便利じゃないですか?
確かにそうです。
いつも、温室の換気がどうなっているかを気にかけていなければ
いけないので、いっそのこと自動になればいいなーって
思われるかもしれません
しかし、自動換気に丸投げしなければならない日って
1年のうちに何回あります?
そんなに家族総出で出かけたり
毎回家族に冠婚葬祭あります?
家族でぼちぼちやっていく農業をやるならアナログでもいいから
過剰な投資はすべきではありません
なぜなら、
規模を大きく、していこうというビジョンがなければ
設備投資はすべて負債になるからです。
次に
設備投資の考え方で大規模にやろうって思うっている方の場合。
逆に規模拡張、売り上げを伸ばすぞーってことを視野に入れているのであれば
中途半端に投資するより思い切ってつぎ込んだ方が良いです。
中途半端は一番ダメです
やるならやるで周りの反対を押し切ってまで突き進むべきです
温泉を掘るって決めたら例え途中では温泉が出なくとも
あと1m掘れば出るかもしれません。
諦めたらそれですべてが終わります
あきらめずに掘り続ける
あきらめなければ必ず温泉は出ます
例え、一生温泉が出なくとも
命は奪われません
ただ、設備投資をするのに勇気がない
そんな始める前からビビっている人は絶対に投資なんてしちゃだめです
ローリスクハイリターンなんてこの世にあるわけないんです
大きく稼ぎたいなら
大きく投資する
農業は残念ながらそういう事業なのです
だから、しっかりと事業計画を立てて、数字と向き合い
何度も事業をシミュレーションしなければいけません。
農テラスではこの設備投資ができるようになるための
事業シミュレーションのやり方を
農業ビジネススクール農業マネジメント講座でお教えしています
ご興味のある方はこちらをご覧ください
https://notera.co.jp/course/%e3%81%8a%e3%81%8a%e3%81%8a/
最後まで読んでいただきありがとうございました。
農を耕すことも大事ですが、脳を耕す農家を作る!
ということで、
新しい農業者、新し思考を持った農業先駆者のために
毎週メルマガ(無料)を発行しています。
ご興味ある方はこちらからご登録のほどお願いいたします。
一緒に脳を耕しましょう!
脳を耕せ!農ビジセミナー「メール講座」の
メルマガ登録フォームはこちらからどうぞ
https://notera-seminar.com/mz.html
山下弘幸著
稼げる新農業ビジネスの始め方(すばる舎)
重版決定!
まだお求めでない方はコチラ