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ブログ 2020.12.15

脳を耕せ!農ビジセミナー「メール講座」第70号

脳を耕せ!農ビジセミナー「メール講座」第70号

いつもご覧いただきありがとうございます。

農業パーソナルトレーナーの山下弘幸(やましたひろゆき)です。

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今回は、「クリスマスソングが嫌いになった理由」についてお話します。

 

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【はじめに】

私はクリスマスソングが嫌いでした

なぜなら

年末になると思いだすことがあるからです。

 

私が農業経営を父から引き継ぎ3年目の冬のことです。

私は30歳、娘は4歳と2歳

世間ではクリスマスソングが流れ師走ということで慌ただしく

年末ならではのにぎやかな、浮足立った感じの頃でした

 

「ねえ、子供たちへのクリスマスプレゼントは何にする?」

 

妻からの問いかけ・・・

 

「そうね~」

 

そっけない返事でその場をやり過ごす

 

当時の私にはそんなことを考える余裕はなかった

 

3年前に経営権を得たものの、過剰な設備投資で経営は圧迫され全く利益のでない経営を続けていた。

 

当時はナスの促成栽培で、市場価格は毎年下落し、その年も暖冬の影響で相変わらず

市場価格低迷していた。

 

逆に、越冬するために不可欠な温室内を加温するための燃料(重油)代は上昇し、

去年まで40円/ℓが50年になろうとしていた

※今の価格からすればかなり安い値段だが、当時は値上がり始めていたころである。

 

当時、私の最大のストレスは

農協の口座から年末に引き落とされる支払いができるかどうかだ。

 

作業中欠かさず腰にぶら下げている携帯ラジオから流れてくるクリスマスソングは

私の不安を一掃掻き立てていた

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【はじめて行列に並ぶ】

 

「ね、ドレミちゃんシリーズのおもちゃがいいんじゃない?」

 

妻から子供へのプレゼントの提案だ

 

「うん、そーだねー」

 

またもやそっけない返事。私の心ここにあらず。

 

私の頭の中は

年末の支払いがどうしてもあと30万足らない・・・

どうしよう。

 

その30万のことだけが、私の頭の中をずーっと占領していた

 

「ね、ちゃんと聞いてる?」

 

妻が追い打ちをかけてくる

 

「うん、聞いているよ」

 

妻の怪訝そうな表情を見て我に返る。

 

「あ、そうだね、それがいいね」

 

慌てて取り繕う

 

「だったら、今度買ってきてよ」

「このおもちゃ、限定品だって。トイザらスに売ってあるらしいよ」

 

「うん、わかった」

 

このときテキトーに返事したのがいけなかった

 

結果、12月の中旬にトイザらスのオープン前から並んで買いに行くことになった

 

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【トイザらスで自分の人生を振り返る】

 

openは10時。なのに売り切れるかもしれないからと妻から催促されたため、

家を朝の7時に出て朝の8時にお店に着いた。

 

おもちゃを買うのにトイザらスに並ぶなんて人生初体験。

こんなに早くから並ぶ必要あるのか?って疑問に思っていたのも、

 

秒で払しょくされた。

 

大行列!

 

マジ?か?

 

こんなに朝早くから人が並んでいるなんて・・・

 

世間では子供のためにこんなに一生懸命になっているんだ

私と同じ世代のお父さんたちも頑張ってるんだなーって思いながら

 

私もおとうさんたちの列に並びぶ。

 

何とか子供が喜ぶドレミちゃんのおもちゃをゲットしなければ・・・

もし、売り切れで、手に入れることができなければ妻に言いわけができない

 

でも、本音は

 

俺何やってるんだろ・・・

農場に行って1円でも多く稼ぐために1秒でも時間は惜しいのに・・・

毎朝5時には家を出て午前中に収穫を終えるのが私の日課

今日はそれができないので1秒でも早く終わって収穫しないといけないのに・・・

 

そんなことを考えているうちに

だんだん、腹も立ってきた

 

妻は経営のことは全く知らない。年末おカネが足りないなんて知る由もない

頭の中はクリスマスパーティのことだけ。いいよなーおカネの心配しなくていいやつは。

 

一方俺はというと、

年末の支払いをどうするかしか頭にない

自分一人苦労しているみたいでだんだんばからしくなってきた

なぜ?子供のためにこんなことをしているんだろう?

なぜ?一生懸命にがんばっているんだろ?

誰のために頑張っているんだろう?

 

こんなことなら親から経営権を奪ったりしないで

小遣い(給料)もらっていた方がましだったよな・・・

 

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【まじめ過ぎがあだとなっていたなんて】

 

人はおカネに余裕がなくなるとよからぬことも思います

 

年末になるとTVのニュースで必ず出てくる強盗事件

 

“会社の社長が資金繰りに困って郵便局に包丁を持って押しかけて

御用となりました。この社長は年末従業員に払う給料がないからやったと供述しています“

 

このニュースを一緒に見ていた妻がこうつぶやきました

 

「なんで、たった100万くらいで人生を棒に振るようなことしちゃうんだろうね・・・」

 

でも、私にはこの社長の気持ちが痛いほどわかります

1億2億足らないよりも10万100万足らないくらいが一番つらいってことを。

もし私に勇気があったら同じ行動をとっていたかもしれません。

 

しかし次に行った彼女の言葉にハッとさせられました

 

「この人まじめすぎるんじゃない。

世の中にはおカネ借りてもひょうひょうとしている人もいるのにね」

「っていうか、この人、社長のくせに年末までおカネが足らなくなること気づかなかったのかな~」

 

何気ないこの一言で目が覚めました

 

俺はまじめすぎたんだ!!!

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【クルシミマスソングが身に染みる)

 

真面目にやることは良いことだけど

まじめに取り組むことが違うんだってことを

 

毎日ナスのハウスに入って真面目に栽培管理を徹底して誰にも負けないくらい

作業をやっていたが、

 

おカネの計算は全くやってこなかった・・・

資金繰りをどうするか?毎月おカネの出入りを帳簿につけたり、先

の支払い、経費などの予算を立てておカネの流れを視える化したりなんて

全くやっていなかった。

それどころか、

売り上げ試算もやってこなかったし、今年もいつもと同じ年のように

高値もしくは昨年同様の値段で売れると何の根拠もなく漠然と考えていて

 

全く先のことを予想なんてしていない、

まるで「計算」をしていなかったのです。

 

俺はまじめにおカネの管理をやってきたか?

 

いや、やってこなかった

 

どんぶり勘定だったんだ・・・

 

分かってはいるけど人は追い込まれないと動かない。

本当にヤバいっていう状態になってからしか動かない。

 

私もこの一言でやっと気が付きました。

 

“一生懸命に頑張ることは良いけれど、頑張るポイントがずれていると

人生は好転しない“

 

この出来事は

クリスマスソングが流れるたびに思い出します。

 

私の経営者としての戒めとして・・・

 

この年のクリスマス。私は無事に

 

娘たちには見えない「サンタクロース」になることができました

 

年末の支払いも

 

一部翌月に回してもらったり妻におカネを借りたりして何とか乗り切りました。

 

自分の変なプライドを捨てて、ダメダメ経営者であることを

取引先にも妻にもカミングアウトして頭を下げました。

 

それから心を入れ替えて「真面目」に農業をやり始めました

数値管理に真面目に取り組む農業を。

 

おかげでクリスマスソングを聞いても嫌な気分になることは

もうありません。

 

クリスマスはクルシミマスなんて

 

もう、卒業しましょう!

 

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【まとめ】

最後までご覧いただきありがとうございました

 

最近、野菜の相場が下がって大変なんです。助けてくださいって

駆け込み寺のように人がやってきます

 

その人達はまるで20年前の私の姿です

 

市場価格が暴落する予測は立てていなかったんですか?

⇒たぶん、今年も今までの値段ぐらいだろうって思っていました

 

経費はどれくらいかかっていますか?原価率は?

⇒えーっと、いくらくらい?か・・ちょっとすぐにはわかりません。

 

利益が出ていないのは相場が下がって売り上げが下がったからだけですか?

⇒実は補助金からみでちょっと設備投資と大型機械を買った支払いが大きくて・・・

 

契約栽培とかやりたいんですが、どうやればいいですか?

⇒いままで相対取引されたことあります?価格の安い時に相対取引交渉は不利だということはわかりますよね

 

先生、助けてください。どうすればいいですか?

⇒まず、おカネがいくら出て行っているのか?いくらはいってくるのか?いくら残っているのかから始めましょう

 

以上が最近多い相談です。

 

お分かりですよね。今あなたに起きている出来事は今スグにどうにかできることではありません。しかし、また同じことを繰り返さないように今から始めるべきことはたくさんあるのではないでしょか

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【自分の経営を根本から見直したい農業経営者の皆さんへ】

今回の方のように

今回のような野菜の市場価格暴落はまた起きます。

この苦労が通り過ぎても同じようなことがまた起こる。

だから農家は不安から抜け出せないんです。

 

では?安定した農業経営をやるには?

穏やかで、不安のない農業経営をやるには?どうすればよいか

 

それは

 

これから起きる事態を予測して備えながら経営を行うことです。

 

具体的には5つあります

  • 営農計画ではなく、事業計画を立てる
  • 売り上げの安定を図る取り組みを行う
  • 安定生産できる仕組みをつくる
  • 安定的に栽培してくれる人を確保する
  • 常に収支を把握し利益の動きを観察する

 

これらを実行することを

 

一般的に「マネジメント」といい、

これができる人をマネージャーと言います

 

農家の中には栽培管理はできるけど

この5つの管理ができていない人が多いようです。

 

このやり方がよくわからないといつまでたっても安心できる農業経営には

なりません。

 

私はこの「マネジメント」という管理技術をマスターすることによって

赤字経営を3年で黒字経営に更にはそれ以降ずーっと

安定した利益を上げる農業経営を実践することができるようになりました。

 

このノウハウを身に着けることができるか否かで今後10年、20年と続けていく農業経営が不安なく安心して家族を養うことができるものになるか、いつも不安を抱えたまま

野菜の市場価格に一喜一憂するような不安定な農業経営になるかが決まります。

 

農テラスが主催する農業ビジネススクールでは

そのような今の農業経営に行き詰まっている若手農家や、経営を継承したが先々どのような農業経営をやればいいのかわからない農業経営者の方、また、農業を始めたばかりで

所来が不安だと感じている新規農業者の方などを対象に

 

農業マネジメント講座を開催いたします。

 

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【農業ビジネススクールのご案内】

 

本日より、農業マネジメント講座受講生募集します

 

第1次受講生受付の締め切りは12月31日まで

 

【期間】

2021年2月13日~3月6日 毎週土曜13:30~16:30

全4回計8講座

 

受講料金:98,000円(税別)

※農テラス会員の方は無料

 

 

今12月30日までにお申込みいただくと

5つの“特典”プレゼント!がついてきます!

 

【受講お申込みの方へ5の特典】

  • 稼ぐ農業者になるための「農業ビジネスの教科書」19,800円(税別)を無償で

提供いたします

2、受講修了者には反復学習できる「講座収録動画」をプレゼントいたします

3、.販路開拓したい方には農業マーケティングを個別指導!必要に応じて販売先を

ご紹介いたします

4、受講修了後も継続して90日間、農業経営、農業ビジネスに関するごコンサル相談

サービス(75,000円税別分)を受けることができます

5、.受講後、受講前の自分と変わらないと感じられた場合は頂いた受講料金を

全額返金致します

 

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