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ブログ 2020.11.01

脳を耕せ!農ビジセミナー「メール講座」第64号

新型コロナウイルスが農業に与える影響2

 

脳を耕せ!農ビジセミナー「メール講座」第64号

いつもご覧いただきありがとうございます。

農業パーソナルトレーナーの山下弘幸(やましたひろゆき)です。

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さて、今回は、前回に引き続き「新型コロナウイルスが農業に与える影響」についてお話します。

この話は 先日講演させていただいた時の内容を簡単にまとめさせていただいたものです

 

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10月19日に九州経済連合会という経済団体の農林水産委員会という会合で

講演をさせていただいた時に話をした内容なのですが、

講演の依頼を頂いたテーマが

「新型コロナウイルスが農業に与える影響について」

 

前回は生産栽培に関する影響についてでしたが

今回は市場・経済に関する影響について解説したいと思います

 

動画でもUPしていますので

YouTubeでご覧になりたい方はこちらからどうぞ

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さて、新型コロナウイルスが農業に与える影響についてですが

前回は

 

生産・栽培に関する影響についてお話させていただきました

 

そして今回は

市場・経済に関する影響についてです

 

先に結論を申し上げます

新型コロナウイルスが与える影響は

 

国内マーケットだけで観る視点から国際マーケット、「海外マーケット」を見る視点に変わるということです

 

まず、現在日本の国内マーケットは約9兆円です

 

いきなり「兆」って数字を出されても困るかもしれませんが、

日本の国家予算は約100兆円

GDPは約550兆円です

 

兆って・・・??

 

ってそう思われかもしれませんので

余談ですが1兆円ってどれくらいかを言葉で解説すると

 

毎日100万使っても300年かかる金額だそうです

 

とてつもなく大きな金額ですよね

 

その国内農業算出額が9兆円

それ以外に国外から輸入している農産物の額は6兆円です

合計15兆円が日本国内で消費されている農産物の売り上げなんです

 

それで、農家の数が200万人

9兆円÷200万人=450万円

つまり農家一人当たりの算出額(売上)は450万円/年です

 

え、少ない!ってそう思われたかもしれませんが

売上1億以上の農業者も全国にたくさんいらっしゃいますし、

10億以上の売り上げを上げている農業者もたくさんいます。

 

つまり、農業者に落ちてくるおカネはたくさん落ちてくる農家と

少ししか落ちてこない農家の格差がかなり激しいのです

 

更には企業もそのマーケットを狙って参入してきますし

新規農業者もそのマーケットを狙ってやってきます

 

これまでは農家だけでその市場(マーケット)を独占できていたのに

規制緩和で誰でも農業やっていいですよってなってから

 

「競争相手がどんどん増えてきています」っていうのが

今の農業業界の実情なんです。

 

では?なんで?そんなに農家を増やしたがるの?って

そう疑問が生じる方もあるかもしれません

 

この答えは

 

農家が減ると困る人たちがいるからです

細かくは言及しませんが、本来はライバルや同業者は少ない方が

マーケットのシェア争いが楽になるので

 

同業者が増えることはよくないことって考えるのが

ビジネス界の常識です

 

しかし、農業だけは何とか農業者を増やそうと

自治体は一生けん命になっています

 

このまま国内マーケットだけを見たときは

お米は食べなくなって米は余っているし

食品ロスは大量に排出しているし

農産物が足らなくなるなんて

災害やコロナ禍でロックダウンになる時以外ありえないし・・・

 

国内の農産物は飽和状態なのです。

 

それにも関わらず補助金をだしてまで農業者を増やそうとし続ける政策は

いつまで続くのか?私には疑問でしかありません。

 

ともかく、高齢化が進む農業分野において

チカラをつけた農業者、農業団体は市場(マーケット)のシェア争いが激化し

それに勝ったものが次世代農業の担い手として君臨すると予想しています

 

 

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【まとめ】

最後までご覧いただきありがとうございました。

戦後GHQによって小作人に開放された農地は農家を増やし国内需要に大きく貢献してきました。

 

しかし、その農家もまた力を持つ農家がさらに大きくなり、農家を束ねる農協も巨大かして国内マーケットを牛耳っていきました。

これからは国内マーケットだけではなく国外マーケットに軸を置く農業者が増えてくるでしょう。

 

そのきっかけとなったのが

新型コロナウイルスです。

 

世界的に蔓延するこの騒動で国際物流は制限される事態になりました。

これまで当たり前に渡航できていたのが突然できなくなる。

これまで当たり前に輸出入できていたものが突然できなくなる

 

この事態は国内農産物だけでは農産物が足らなくなることを浮き彫りにしました

つまり輸入農産物が減ると国内相場が上がるということが明確になったのです

また、国内マーケットが飽和であることはこれまで知られていました

そこで国外に輸出するビジネスチャンスもコロナ禍で築かれた方も多いのではないでしょうか

 

新型コロナウイルスが農業の与えた影響とは

市場、マーケット、経済は日本だけでなく世界とつながっているということに

良くも悪くも気が付いたこと

 

このチャンスに気が付いているところはすでに行動を始めています

まだこのチャンスに気がついていないのであれば

早く気づいて行動に移すべきです

 

具体的には新たなマーケットに気付いてその市場に対するアプローチをすること

これからは更にその新しいマーケットに対する対応の仕方について

どんどんお知らせをしていきたいと思います

 

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