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ブログ 2020.10.24

脳を耕せ!農ビジセミナー「メール講座」第63号

新型コロナウイルスが農業に与える影響

 

脳を耕せ!農ビジセミナー「メール講座」第63号
いつもご覧いただきありがとうございます。
農業パーソナルトレーナーの山下弘幸(やましたひろゆき)です。
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さて、今回は、「新型コロナウイルスが農業に与える影響」についてお話します。
この話は 先日講演させていただいた時の内容を簡単にまとめさせていただきました

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先日、九州経済連合会という経済団体の農林水産委員会という会合
講演をさせていただいた時に話をした内容なのですが、
講演の依頼を頂いたテーマが
「新型コロナウイルスが農業に与える影響について」
おー、すごい、私にそんな話できるだろうか・・・って
悩むところですが、

頼まれごとは試されごと

二つ返事でお引き受けしました

しかし、当日は
農業のみならず、林業、水産業のそうそうたる方が講演、事例発表をされ
いよいよ最後が私の出番。

おおトリを務めるなんて・・・・
という、プレッシャーを感じながら話した内容が今回のお話です

動画でもUPしていますので
YouTubeでご覧になりたい方はこちらからどうぞ
https://youtu.be/y8xHtyp6Chs

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さて、新型コロナウイルスが農業に与える影響についてですが
大きく二つに区切ってお話します

1、      生産・栽培に関する影響
2、      市場・経済に関する影響
※2に関しては次週のメルマガでお話します

まずは最初の生産・栽培に関する影響です
結論を言えば
これからは
光をコントロールできるところが有利である
そしてもう一つは販売単価も上がるが、生産コストはもっと上がります

まず、光コントロールの話ですが、
これは今年の6月、7月に市場最高に野菜の値段が高騰したというニュースです
これまで1977年から統計でこれまで最高値を記録していた1997年を抜いて最高値を更新したということです。1997年は稀な冷夏で不作だった年です

これは冷夏より日照不足の方が野菜市場相場に与える影響が大きいということです
しかし、このあと輸入が増えてきますここ数年、生鮮野菜の輸入は増え続け
産地に災害があっても、気象災害があってもそこまで相場が大きく変動しなくなっていました。これは農家ではなく販社である青果業者が自社を守る戦略です

昨年10月の台風15号、19号が関東に上陸し農産物への甚大なる被害を出したにもかかわらず市場価格にあまり影響を受けなかった背景がそれにあたります。
青果業者は輸入することでその被害による農産物減を補てんしたのです

しかし、今回の日照不足で市場相場は跳ね上がりました
なぜか?

それは
コロナ禍において外国からの輸入が制限された。つまり船便、空便が規制されたからです
国内需要は飽和状態であるにも関わらず輸入が少なくなれば需要に対して供給量が足らず、結果として市場相場は上がったのです

また、
船便空便が閉ざされるとその他多くの輸入品も入ってこなくなりま
例えば肥料農薬の原料です
日本の農業資材の原料は肥料で約93%、農薬で約38%を輸入しています。

そのうち肥料で5割、農薬の4割程度を中国に依存しているそうです。
このまま新型コロナウイルスが広がると日本の農業はかなりのコスト高になるかもしれないというのが私の予測です。

つまり、新型コロナウイルスが農業に与える影響
生産・販売に与える影響としては、資材費も上がる、市場単価も上がるという仮説を
立てています

ではこれに勝てるところはどこか?

それが、光をコントロールできるところです。

つまり光をコントロールできるのは屋内栽培にて人口光を使って栽培を行う
植物工場と呼ばれるところになります

いやー、植物工場はコストが高くて採算合わないって思われているかもしれませんが
最近は植物工場も生産コストは下がってきているんです

更には、マーケット側も天気に左右されない屋内型生産企業からの仕入れを強化したいって動きが盛んになっているようで、
新型コロナウイルスの影響と自然災害、気象災害のwパンチは
これからの農業生産・栽培に大きなインパクトを与えるのではないでしょうか

【まとめ】
最後までご覧いただきありがとうございました。

このような話は一般的な農業者の方にはあまりピンと来ないかもしれませんよね
これから植物工場に風が吹くなんて話をされても

そう簡単に誰でもできることではありませんよね

実はスマート農業も同じことがいえるのです。
確かに無人で働くトラクターが普及しても実際に使えるのは大きな農場を持っているところに限られます
小さな面積で農業をやっている人たちからすれば
その無人トラクターを移動させる手間の方が大変です。

つまり、大規模経営のところは更に大規模化が進み、自動化、無人化が可能になります
また、屋内型栽培可能な植物工場にはマーケットからの注文が押し寄せ
更に植物工場を増やしていくことになるでしょう。

この現実離れした農業は着実に進んでいきます

ということはこれまでの普通の農業とどんどん農業者としての「格差」が激しくなる
という仮説を立てることができます。

では、その仮説に基づいて
私たちフツーの農業者は何をやるべきか?

答えは堅実経営です

世間で言われているスマート農業だとか植物工場だとかの情報に惑わされることなく
今やるべき経営をしっかりとやる

例えば
自社の経費を見直してムダな出費はないか?
浪費していないか?
また、
販売先と信頼関係を気づくにはどうすればよいか?
ネット販売の基盤づくりである顧客リストはできているか?など

今できることはたくさんありますよね
これら一つ一つを着実に実践する

これしか、10年後もちゃんと生計を成り立たせることができてい
農業者として生き残る道はないと思っています

現在、新型コロナウイルスにより混乱していますが
やがて落ち着きを取り戻し新しい価値観で時代は動き始めます

しかりと世の中を見つめ、「今だけ」にあまり振り回されないようにしましょう

次週は
新型コロナウイルスが農業に与える影響
2、      市場・経済に関する影響について

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