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ブログ 2020.10.08

脳を耕せ!農ビジセミナー「メール講座」第61号

理念はあるか?

いつもご覧いただきありがとうございます。

農業パーソナルトレーナーの山下弘幸(やましたひろゆき)です。

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さて、今回は、「 理念はあるか? 」についてお話します。

 

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今年の春からまた新しい農業生産法人の立ち上げをお手伝いさせていただいています。

これも企業の農業参入です。

 

代表取締役は74歳。

これまで40年近くご商売をやってこられた方です。

今年5月にご子息に会社を譲られ、自分で新たに会社を興された。それが農業の会社です。

もちろん農業は全くの素人。

 

この会社の基本理念は

「世の中の変化に対応し常に仕事に強い情熱と意欲を持ち、目的遂行のため実行していく。

会社を通じて社会に貢献する」

 

社長が常日頃から言われている言葉でとても力強い。

 

基本方針は次の4つ

  • 稼げる農業を目指す
  • 誰でもできる農業を目指す
  • ITテクノロジーの積極的活用
  • 省力化・効率化の追求

 

大胆な方針ですよね

稼げる農業とか、誰でもできる農業を目指す!

 

既存の農業者さんからすれば

「そんな素人の会社がそう簡単に稼げる農業なんてできるもんか」

「何が誰でもできる農業だ!」「農業を甘く見るんじゃない!」って

一蹴されると思います。

 

社長は昔から農業をビジネスとしてやりたいという夢を持っていらっしゃいました

その夢を実現しようとこの春立ち上がられたのです。

 

私は74歳にして新たなことに挑戦されるこの社長が大好きです。

 

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さて、今回は「会社の理念や方針」について考えてみたいと思います。

 

皆さんの会社(農園)に理念はありますか?

 

私も10年前42歳で「農テラス」という会社を興しましたので

改めてどういう思いで会社を興したのか、これまで何をやってきたのかを

ちょっと振り返ってみたいと思います。

 

農テラスの企業理念は

「農業・農家・農村の課題解決をサポートする。

農業パーソンの人財育成を通じて社会に貢献する」

 

キャッチコピーは

「農業界を明るく照らす」

 

基本方針は

「稼げる農業者育成」

「農業地域の活性化」

 

会社(農園)の理念とは「なぜその会社を作ったのか?誰のために頑張るのか?

なぜ?その商品を作っているのか?誰のために作っているのか?など

創業者の思いを言葉や、文字にして表したものです。

 

経営をやる上でなくてはならない重要なフレーズになります。

 

個人事業者さんや、農家さん、もしくは個人事業主やご商売されている方でも

この理念がない方は、経営をやっていないということにもなります。

 

基本方針は目指す方向です。

具体的には何をやっている会社なの?ってことです。

 

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次に行動指針です。

 

行動指針は

「農業人材を農業人財に変える」

 

具体的には

・農業パーソナル トレーナとして個別に若手農業者の指導育成を行う

・農業ビジネススクールを開講し複数の若手農業者の指導育成を行う

・農業参入コンサルタントとして新規農業者・企業農業参入の指導育成を行う

 

基本理念のもとに何を実施するのか?

農業をやっている方であれば栽培、生産になりますね

具体的にどのような栽培、そのような生産、どのような販売をするのか

考えてみましょう

 

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つぎに、バリューです

バリューとは大事している価値観のこと

 

例えば環境に配慮するとか、有機栽培だとか個性の部分です

 

私の場合、大事にしている指導育成のポイントは3つです

・脳を耕す

・お客様ファースト

・脱藩する

 

脳を耕すとは

農作業に追われる日々からちょっと立ち止まって

今やっている作業は本当に必要な作業なのか?

ちゃんと利益につながっている作業なのか?

もっと効率の良い方法があるのではないだろうかなど、脳を使う時間を増やそう

という教えです

脳という誰もが持っている最高の道具(これを私は脳具と呼んでいます)を

もっと使いこなすことができれば

やれスマート農業だの、やれAIだの言われていますが

人間の脳が持っているポテンシャルはまだまだ高いと思っています

 

次にお客様ファーストですが

そもそも農業業界にはお客様がいないという摩訶不思議な業界です

しかし、経済活動を行う上でお客様からおカネをいただく以上、お客様を知り、お客様に

貢献しなければいけません。

これってすべての業界がやっているビジネス・商業の価値観なのですが、

いかんせん農業では

補助金をあてにして自治体の窓口担当者や政治家にばかり目を向けて

大事なお客様を見てこなかった傾向にあります。ですから改めてお客様が誰なのか?

お客様が喜ぶために私たち農家は何をすべきかを伝えています

 

最後に脱藩です

脱藩するというフレーズを聞くと坂本竜馬をイメージされる方が多いかもしれません。

江戸時代、藩に属しない者は浪人と呼ばれ取り締まりの対象でした。

つまり坂本龍馬は「お尋ね者」でした。しかし、藩という狭い視野ではなく日本という大きな視点で薩長同盟を結び明治維新のきっかけとなる大政奉還に貢献したとされています。

 

一方、藩の中で将来を期待される若者は遊行といって大阪や江戸に送り見聞、視野を広げて

ふるさとに帰ってくることで持続的に地域に貢献する人材の育成を行っていました。

時には海外へ渡航させグローバルな視点で物事を考える人材の育成なども行っていたようです。

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いかがだったでしょうか?

今回は「会社の理念や方針」について考えてみました。

 

 

冒頭でご紹介した農業法人の社長さんは

本気で、稼げる農業とか、誰でもできる農業を目指す!っておっしゃっています。

 

そんなことできる訳ないじゃん!って思うのではなく

 

どうやれば「稼げる農業とか、誰でもできる農業」ができるか

 

「できなからやらない」ではなく

 

「どうすればできるようになるか」に

 

心の矢印を向けてみる。するとおのずと答えが見えてくるはずです。

 

 

新しコトに挑戦するのに年齢は関係ありません。

 

私の周りには新しいことに挑戦し続ける70代の方がたくさんいらっしゃいます。

 

若者よ!負けてはならぬ!

 

井の中の蛙になってはだめですよ

 

脳を耕し、脱藩し、お客様が喜ぶために

今できることを考え、1歩踏み出してみましょう!

 

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【まとめ】

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

「人生100年」という言葉が定着してきたように

私は本気で100歳まで生きると思っています。そう思うと残りの人生あと「48年」もあるんですね(笑)

 

私たちは同じ環境で同じ人と同じ暮らしを続けていると

ついつい「井の中の蛙」になりがちです。自分たちの価値観だけで、物事をとらえ

新しコトに目を向けたがらず、時には新しいことを拒絶したり、新しいことに挑戦したりする人を非難しがちです。

偏見かもしれませんが農村、農業界には未だに、「よそ者、新しい価値観を持つ者」に対して当たりが強い風潮があるようです。

 

私の元に集まる若い農業者たちは

地域以外の価値観、農業以外の経験を持ち、新たな発想で農業界に貢献しようとしており、

そういう「自分が住んでいる地域」だけに固執しない視点を持つ農業者が多く誕生することが結果的に地域を活性化させる人財になるのだと信じています。

 

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【出荷者募集のお知らせ】

たくさんのご登録ありがとうございます!

 

合志市、アンビー熊本内にある

県内最大級物産館「志来菜彩」をお手伝いさせていただいている関係で

 

引き続き「志来菜彩」への商品出荷者を募集しています!

 

【志来菜彩 店舗概要】

 

熊本県合志市竹迫2264-1

https://shikisaisai.net/

 

「志来菜彩」は合志物産館となっていますが、

自治体や第3セクターが運営しているのではなく

民間企業が出資運営しているため、フツーの直売所のように

地域・地元農産品限定ではなく、くまもとの「おいしい」が集まるお店を

目指しています。

物産館ですので

熊本県下一押しの銘酒、銘菓はもちろん、くまもと牛、馬刺し、天草鮮魚、からしレンコンなど県下最大級の品ぞろえで毎日多くのお客様が来場されています。

 

自慢の「野菜・果実・花・苗・加工品」などの農産品を出荷したい方は

農テラスまでご連絡ください※特に果実がたくさん集まると嬉しいです

お問い合わせ・無料経営相談

 

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【出荷条件】

・熊本県内の生産者であること

・仕入れた商品の出荷はNG

・協議会の規約に準ずること

 

【出荷形態】

あくまでも直販所なので消化仕入れ(売れた分だけ清算)

現時点では持ち込みできる方(集荷なし)

※ただいま、集荷ができるように準備を進めています

 

【客層】

来客されるエリア:熊本市内一円、合志市近郊地域から

お客様の特徴は他店より品質の良いものを求められるお客様が多く、

値段より質を求められますので価格が高くても売れるようです

 

【出荷に関するルール】

一般的な直売所と同様な基準です。形式的に出荷協議会に登録することになります

 

お客さんとダイレクトにとつながりたい方や、

自社商品の売れ行きをモニタリングしたい方、

新商品、加工品を売りたい方など自社のアンテナショップとして

活用されてみてはいかがでしょうか?

※今、出荷するものがなくても先に登録だけでよいです

 

 

※受付期間10月15日まで

 

ということで、興味ある方、ご質問ある方は

メッセンジャー、line、メールにて

農テラス 山下までご連絡ください。

 

また、お知り合いの生産者の方にも情報拡散していただければ幸いです

 

私も臨時副館長としてたまにお店にいますのでご来店の際はお気軽にお声かけください(^^♪

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