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ブログ 2020.07.15

脳を耕せ!農ビジセミナー「メール講座」第31号

次世代を担う若者に教えるこれからの農業

2020.3.12

脳を耕せ!農ビジセミナー「メール講座」
いつもご覧いただきありがとうございます。

農業界を明るく照らす
農業パーソナルトレーナーの山下弘幸(やましたひろゆき)です。

 

今回は次世代を担う農家を指導する方
後継者を育成する立場の方に役立つ情報です。

農協営農指導員、普及員の方
農政関係者、農業関係教育者の方に是非読んでいただきたい内容となっています。

【テーマ】

次世代を担う若者に教えるこれからの農業

今回の内容
1、 時代の流れに敏感になろう
2、 モノがあふれていること知ろう
3、 政治に関心を持とう
4、 経済に強くなろう
5、  技術は作るだけではない

長文になりますので動画でご覧になりたい方はコチラからどうぞ
※メルマガご登録されている方のみの限定動画になります

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私は 先を予測するが得意です。

これから売れそうな野菜を誰よりも早く栽培して儲かったこともありました。
例えばゴーヤ。
今ではフツーになりましたが、まだゴーヤが流行る前に
「これだ」って感じ、次の日には沖縄に行ってゴーヤの種を仕入れました。
もちろん当たりました。

しかし、早すぎて失敗したこともありました。
今はやりのミニ野菜シリーズを20年前に始めたり、
伝統野菜をネットで販売したのは平成10年ころの話です。

私が時代を読むのは別に優越感を得たり、人に自慢するためではありません。

自分の生活のためです。

当時、スイカ農家だった我が家は年に1回採れるスイカの出荷時期に敏感でした。

なぜなら、万が一、その出荷時期にスイカの市場価格が暴落すれば
その年は貧祖な暮らしを余儀なくされるからです。

そういう環境にいたからこそ、若い時から
野菜の相場や世の中流れについて敏感だったのかもしれません。

このように
農家にとって「時代予測」は農業経営と密着しています。

1、時代の流れに敏感になろう

ですから、私は若手農業者を指導育成するときに
流行りや時代の流れに敏感になれと言っています。

なぜなら農業こそが時代の流れに敏感だからです。

例えば今回のコロナウイルスにより
学校給食が止まったりすれば学校給食に食材を提供していた農家は困ります
牛乳を供給していた酪農家もこの影響をもろに受けましたよね。

しかし、農家がもっと気にしなきゃいけないのは
暖冬です。

2、モノがあふれていること知ろう

暖冬により農産物が豊富にできたのは良いけれど
それにより市場価格は安値で推移し経営を圧迫しています。

市場価格の低迷は暖冬のせいだけではありません。
中国を含む海外からの農産物の輸入の増加が影響しています。

この輸入が増えた背景に関しては
次の機会に別途解説しますが、何より、今回コロナの影響で
中国産の農産物の輸入が6割も減っているんです。

これって朗報でしょ!

でも市況を見ると農産物の価格は上がらない・・・

これってどういうこと?

つまり、輸入が減っても
それでも農産物の流通はダボついているってことなんです。

もっとわかりやすく言えば「農産物は余っている」ってことなんです。
(賛否あると思いますが、私はそう見ています)

3、政治に関心をもとう!

政府は先日2030年までに農林水産物、食品の輸出を5兆円にすると発表しました。
現在1兆円弱の輸出額を2025年にまでまずは2兆円を目指すと目標を定めました。

縮小化する国内マーケットだけでは今の農家は養えないのです。
(輸出量を増やすことはそれだけが理由ではありませんが)

4、経済に強くなろう

いよいよ日本農業も国際競争の時代到来です。

国際競争って簡単に言えば

「価格競争」です。

単純に高い農産物は売れません。

ですから、外国産の農産物が入ってきて
自国の農産物が売れなくなると自国の農家がつぶれちゃうので

外国産が自国に入ってくるときは
それぞれに関税をかけてわざと値段を高くして自国の農家を守ってきたんです。

しかし、これが

「FTA」(自由貿易協定)

「EPA」(経済連携協定)

「TPP」(環太平洋経済連携協定)

とやらで

関税が引き下げられたり、撤廃することで

互いに自由競争しましょうってのが今から始まるんです。

いや、もう始まっているんです。

だからどうすりゃいいんですか?

5、技術は作るだけではない

結論は

先が見えたら行動を変えるです。

農業か国際化されるって大げさに聞こえますが、世の中すべて国際化されています。

先に国際化されたのは一般企業です。

ですから農業も企業の対応を学べばよいのです。

では企業はどのように国際化の波に乗ったのか・・・

それは国際基準に合わせたのです。
具体的にはISO規格を取得したのです。

ISO規格は、国際的な取引をスムーズにするために、何らかの製品やサービスに
関して「世界中で同じ品質、同じレベルのものを提供できるようにしましょう」
という国際的な基準のことです。

ですから農業も国際基準に合わせるべきです。

では、農業での国際基準とは?

それが、

グローバルGAPです。

これに関しては別の機械で詳しく述べますが、これからGAP(生産工程規範)は
農業のトレンドになります。

2年間に農業コンサルタントの勉強のために単身渡蘭した際に
最先端の現場を目の当たりにして驚きました。

設園芸大国であるオランダでは1haの施設栽培は3人で管理していたのです。

オランダ農業が凄いのはIOTやAIを使ったスマート農業が進んでいるからだけではなく、
生産システムがロジカルに規律的に効率よく管理されていることなんです。

(※これらを含めてスマート農業というのですが、日本では
ドローンを使ったり自動運転のトラクターを導入することだと勘違いされているようです)

このように
技術の進化は労働力を減らし、人時生産を高めます。

結果、低コスト生産が可能になり
国際競争力が高くなるのです。

今回は次世代を担う若者に教えるこれからの農業として
社会、経済、政治、技術、気象の5つの視点から分析してみました。

1、 時代の流れに敏感になろう 社会
2、 モノがあふれていること知ろう 気象
3、 政治に関心を持とう 政治
4、 経済に強くなろう 政治
5、技術は作るだけではない 技術

これからもみんなで、農業界を明るく照らしましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました

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コロナ感染終息が見込まれないため以下農ビジセミナーは自粛させていただきます。
未定ではありますが、オンラインLIVEセミナーを試験的に実施しようと思っています。

実施する際はHP、SNSにて告知いたします

1、 法人化の仕方、会社の作り方、人材育成の仕方について
(規模拡張、雇用型農業を目指す方向け講座です)

日時:3月14日(土)13:30~16:30
会場:農テラスセミナールーム
住所:熊本県合志市御代志高良木499-3 フレッシュダイレクト選果場2階

定員:20名

会費:3000円

2、 webサイトで自社商品を売る方法、自社店舗の作り方、個人向け販売、集客の仕方
(直接お客様に販売したいBtoC型農業を目指す方向け講座です)

日時:3月21日(土)13:30~16:30

会場:農テラスセミナールーム
住所:熊本県合志市御代志高良木499-3 フレッシュダイレクト選果場2階

定員:20名
会費:3000円

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